平成15年8月11日


―赤外線機能搭載の携帯電話機を利用したクレジット決済サービス―
「モバイルペイメントサービス」の開発および秋葉原を中心とした商用化実験開始について


 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、赤外線通信機能搭載の携帯電話機を利用したクレジット決済サービス「モバイルペイメントサービス」の商用化実験を10月より開始します。
 このたびの商用化実験は、株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)とビザ・インターナショナル(以下、Visa)による、赤外線通信機能搭載iモード対応携帯電話機で実施するクレジット決済の技術検証・商用化試行に沿って行われるもので、一般店舗におけるクレジット決済サービスのほか、NTT Comが主体で設置する無人の清涼飲料自動販売機やキャッシュレス駐車場におけるクレジット決済サービス、および各種ポイントカードサービスなどの商用化実験を行います。また、商用化実験に引き続き、来年4月より「モバイルペイメントサービス」を商用サービスとして正式にクレジットカード市場などに向けて提供していく予定です。
 なお、このたびのクレジット決済サービスの実験では、日本における「Visa近接通信支払用金融情報仕様」に準拠した赤外線決済仕様を適用しています。


1.NTT Comが提供する「モバイルペイメントサービス」の概要(別紙参照
 本サービスは、既存の決済・金融インフラ(CAT、POS、ATMなど)に装着する赤外線サービスアダプターと携帯電話端末の赤外線機能を利用することで、安心、便利かつ簡単にファッショナブルなクレジット決済、ATM利用、ポイントカードサービスなどを実現する仕組みです。さらには、一台の赤外線通信機能搭載の携帯電話端末にクレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、社員証など複数のカード情報を組み込むことで、利用者は携帯電話端末一台でショッピング街、行楽地、勤務地、自宅周辺など様々な場面でのカード利用が可能となります。
 NTT Comは、利用者に対して、携帯電話端末に組み込むカード情報(以下、モバイルカード)および携帯電話端末用アプリケーションの発行管理や携帯電話ユーザ向けコールセンターサービスを提供し、一般店舗や自動機器(自動販売機、キャッシュレスパーキングシステム、ホテル・ゴルフ場の精算機など)を使用する各事業者には三種類の赤外線サービスアダプターを提供します。
 (クレジット決済サービス、ATMサービス、ポイントカードサービスなどは、それぞれクレジットカード会社、銀行、ポイントカードの発行店舗が提供するサービスとなります)


2.「モバイルペイメントサービス」の特徴
(1)利用方法
 利用者は、所持する携帯電話端末に、クレジットカード情報などを「モバイルカード」として、ダウンロードセンター(NTT Com運営の「MoPSセンター」)からダウンロードして格納します。そのモバイルカードを携帯電話端末の赤外線通信機能を使用して、店舗(CAT/POS)、自動販売機、ATMなどに装着された赤外線サービスアダプターにビームアウトすることで、安全にクレジットカード決済などを行うことができます。
 なお、対象となる携帯電話機は、現在のところ赤外線通信機能搭載のNTTドコモから発売されているムーバ(R)504i、504iSシリーズおよびFOMA(R)の一部機種となります。(ムーバ505iシリーズは10月以降対応予定)

(2)特徴
1) 既存インフラを利用し迅速なサービス利用が可能
 店舗側では現在設置されているCAT/POSをそのまま利用(オーソリゼーション・売上のバックヤードをそのまま利用可能)します。また、利用者は既存の赤外線通信機能搭載の携帯電話端末にアプリケーションとモバイルカードをダウンロードするだけで利用可能です

2) 低コスト
・店舗側では赤外線サービスアダプターの設置のみのため、加盟店の負担は最小限です
・赤外線通信を利用するため、モバイルカード利用時、利用者に通信費が発生しません

3) 便利・安全
・クレジットカード、ポイントカードなど数十枚の情報を携帯電話端末内の記憶領域に安全に保存することができます
・赤外線通信によるモバイルカード情報の送信時にはパスワードを入力するため、安全な利用が可能です
・カード情報は、携帯電話端末への格納時および赤外線通信時に暗号化してあります。また、独自のポイントカードを携帯端末に格納可能です

4) 三種類の赤外線サービスアダプターの提供
・ MP10:カードエミュレーションタイプ
既存のCAT/POSに装着するだけで赤外線による決済が可能です
・ MP20:RS232C接続タイプ
POSのRS232Cに直結する方法で赤外線の双方向通信を実現します。ポイントカードサービスなどのプロモーションサービス利用時に必要な赤外線サービスアダプターです
・ MP30:ボードタイプ
赤外線サービスをハード、ソフトが一体となったボードとして提供し、自動販売機、精算機、ATMなどへの組み込みシステムが可能です


3.商用化実験の詳細
(1)一般店舗におけるクレジット決済サービス
 NTT Comが主体となり秋葉原電気街を中心とした実証実験を行います。実証実験では、国内クレジットカード会社数社のクレジットカードが利用できる加盟店、モニターを対象に、モバイルカードの発行とダウンロード、赤外線サービスアダプターの提供を行います。

※Visaおよび日本信販株式会社が計画している他の実験エリアにおいても、NTT Comは同様の支援を行う予定です

(2)自動機器(自動販売機・キャッシュレスパーキングシステムなど)のクレジット決済サービス、および各種ポイントカードサービス<NTT Com独自に設置>

・清涼飲料自販機
 清涼飲料メーカー・自動販売機オペレーターの協力の下、株式会社日本コンラックスと共同で実験を行います。実験の内容としては、携帯電話機によるクレジット決済で清涼飲料が購入でき、自動販売機に蓄えられたクレジットデータを、安全にクレジットカード会社に受け渡す仕組みを提供します。12月よりテスト自動販売機数台で実証し、平成16年2月より数百台に拡大して行う予定です。

・駐車場クレジットカード精算機
 駐車場クレジットカード精算機商用化実験では、クレジットカード精算機(Cappi_)を商品展開している住友商事株式会社の協力の下、駐車場料金決済の共同実験を行います。既存のクレジット決済用の精算機に赤外線サービスアダプターを搭載することにより、携帯電話機による駐車場料金のクレジットカード決済を可能にします。

・各種ポイントカードサービス
 既にポイントカードサービスを展開している加盟店の協力の下、ポイントカードサービスの実験を行います。既存のPOS端末に赤外線サービスアダプターを装着することにより、携帯電話機によるポイントカードサービスを可能にします

(3)モニター募集
 このたびの実験に先立ち、国内のクレジットカード会社と協力して約2,000名のモニターを8月下旬から募集し、参加加盟店を約40店舗(赤外線サービスアダプター300台程度)募集することを想定しています。 モニターは、加盟店の店舗およびNTT Comのホームページ上で募集を行う予定です


4.今後のスケジュール
[1] 平成15年8月下旬クレジット利用者モニター募集開始
[2] 平成15年10月:秋葉原にてクレジットカード決済を中心とした商用化実験の開始
[3] 平成15年12月:自動機器でのクレジット決済実験の開始
[4] 平成16年1月:ポイントカードサービスの商用化実験の開始
[5] 平成16年2月:対象清涼飲料自動販売機の拡大
[6] 平成16年4月:「モバイルペイメントサービス」として商用サービス開始


※「ムーバ/mova」および「フォーマ/FOMA」はNTTドコモの登録商標です。
※「Cappi」は住友商事株式会社ほかの登録商標です。



「利用イメージ1(携帯電話機画面)」
「利用イメージ2(赤外線ビームアウト)」
(参考)NTT Com主体の商用化実験参加の企業各社(五十音順)


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