平成15年3月6日


ISP5社のVoIP相互通話共同実証実験の検証結果について


 NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)は、平成15年1月29日より2月28日までの間、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社、ニフティ株式会社、日本電気株式会社、松下電器産業株式会社の各社とともに5社で実施したVoIP相互通話共同実証実験を無事終了しました。本実証実験で、NTT ComのVoIP基盤ネットワーク上でのISP間の相互通話の実現を確認し、予定どおり3月1日より順次本格サービスへ移行しています。
(*注)

 本実証実験では、5社が運営するインターネットサービスプロバイダ(以下ISP)である「OCN」、「So-net」、「@nifty」、「BIGLOBE」、「Panasonic hi-ho」のADSL会員向けにNTT Com VoIP基盤ネットワークを利用して提供しているIP電話試験サービスにおいて、約4万人のモニタにご参加いただきISP間相互通話の品質面および運用面の検証を行ったものです。また、ISP5社のIP電話試験サービスモニタに対し共通のアンケート調査を行い、約1万人のモニタにサービスの評価を行っていただき、十分な評価結果を取得することができました(図1)。

 まず、音声品質については、一般電話への通話およびIP電話同士の通話のいずれにおいても、半分以上の方々から一般電話並かそれ以上の品質であるとの評価をいただきました(図2)。また、各ISPおよび通話対地の組み合わせで行った相互通話品質測定においても、一般電話並の音声品質を確認できました。

 トラフィック動向については、アンケート調査から、通話時間が増加した方が約40%、2倍以上に増えた方も10%以上との結果を得ています(図2)。なお、今回の試験サービスでは一般電話向けの通話も含め全て無料であったため、本格サービス時のIP電話同士のトラフィック傾向に近いものであったと考えられます。IP電話同士の通話は、約10%のモニタがIP電話同士の通話経験があると回答されており(図2)、その通話比率も開始当初から着実に増加しています。これは、通話できるIP電話の総数が増えてきたことによるものと考えられ、NTT Com VoIP基盤ネットワークを利用するユーザ数が増えるに伴い、IP電話同士の通話比率が益々増加すると予想されます。

 運用面では、申込受付としてISP経由で入ってくるオーダ処理を行うCRMシステムを構築し、高速かつ効率的に実現しました。お客さま開通サポートとしては端末サポート用のVoIPセンタを設置し、スムーズな開通を実現しました。また、基盤ネットワークの保守は保守一元窓口としてVoIPテクニカルセンタを設置し、各ISPとの連携を図り速やかに対応ができるようにしました。このように実証実験を通じて本格サービス提供時における十分な運用ノウハウを修得し、お客さまにご安心してサービスをご利用いただけるよう準備を整えました。

 今後の利用意向に関しては、アンケート調査より70%以上の方から本格サービス後も利用したいとのご回答をいただきました(図2)。利用したい主な理由は、一般電話への通話料金の安さ(92.4%)に加え、IP電話同士の無料通話範囲の広さ(67.6%)と答えた人が多く、大手ISP間での無料通話が可能なNTT Com VoIP基盤ネットワークを高く評価いただく結果となりました。

 今回のアンケート調査では、インターネット上での通信であるために「盗聴」、「個人情報漏えい」、「迷惑電話」などのセキュリティ面が心配な点として挙げられています。また、現在は多くのお客さまにご満足いただけている品質面についても、今後VoIPが広く普及していくうえでの心配点として挙げられています(図2)。これらセキュリティ面、品質面の心配点を克服するために、顧客・サービス情報の機密性の強化、DoS攻撃などシステムアタックへの対処、音声品質の確保・維持施策などの具体的な手段を各ISPと連携して検討しています。NTT Comでは、電話とISP事業におけるこれまでの豊富な運用実績を最大限に活かし、ユーザの皆様により満足してご利用いただけるVoIPサービスの実現に前向きに取り組んでいく考えです。

 今後も、NTT Comは、NTT Com VoIP基盤ネットワークをご利用いただける事業者様を幅広く募り、日本最大のVoIP事業者を目指していきます。


*注:Panasonic hi-hoの試験サービスは3月16日まで実施しています。


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