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2025年12月26日

ズバリ!「docomo business RINK®のここがスゴイ!」を解説

9月末の「WANセキュリティ」の提供開始により、「セキュリティ統合型NaaS*1」として確立された「docomo business RINK®」。米Gartner®社「Eye on Innovation Awards」でAPAC地域における唯一のWinnerに選ばれました。この先進的なサービスはどこがスゴイのか? NTTドコモビジネス プラットフォームサービス本部 クラウド&ネットワークサービス部 前田隆志部門長と中村匡孝担当部長に話を聞きました。

*1 NaaSとは「Networks as a Service」の略で、「オンデマンド」「サブスクリプション」「総合的なICT機能」といった特長を持つクラウド化されたネットワーク

■ニュースリリース:「docomo business RINK®」において、ネットワーク組み込み型セキュリティ機能「WANセキュリティ」を提供開始(2025年9月26日)

    目次

  1. AI時代の企業ICTを支える「セキュリティ統合型NaaS」
  2. お客さまに“Fit for you”なサービスを手軽にリーズナブルに提供
  3. 日本に本社を置く企業として初!「Eye on Innovation Awards」でWinnerに選出

AI時代の企業ICTを支える「セキュリティ統合型NaaS」

――docomo business RINK®は、一言で言うとどんなサービスでしょうか。

前田部門長

前田部門長(以下、前田):9月30日に弊社が行った「2025年度 事業戦略発表会」のテーマの一つでもあった“AI-Centric ICTプラットフォーム™構想”の核となる「セキュリティ統合型NaaS」です。オンデマンドによる迅速なICT環境の構築、サブスクならではの柔軟性とコストの最適化、セキュリティ統合型のICT機能という特色を持つ進化系のNaaSとして、日本ではNTTドコモビジネスが世界に先駆けてお客さまに提供しています。

AI時代に求められる複雑なネットワーク課題を解決し、AIを活用していない企業も含め、経営課題に貢献できる新たなサービスです。

――サービスのコアを担うネットワークに新たに追加されたセキュリティ機能「WANセキュリティ」について具体的にお聞かせください。

前田:WANセキュリティは、ネットワーク網に組み込まれたセキュリティ機能です。企業の通信をまるごと監視して対応する、“通信キャリアだからこそ実現できた”画期的なものです。WANセキュリティのリリースによって、docomo business RINK®のネットワークは“セキュアなWAN=セキュアドWAN”として昇華しました。

万が一、インシデントが発生した際の被害を最小化する事後対策として活用でき、不正な通信を検知・遮断する「脅威検知」(特許取得技術)、普段と違う挙動から脅威を検知する「ふるまい検知」、復旧調査のために通信ログを提供する「フローコレクター」、グループ会社やサプライチェーン間で脅威情報を共有する「脅威情報共有」、そして「セキュリティヘルプデスク」の5つの機能を備えています。

お客さまに“Fit for you”なサービスを手軽にリーズナブルに提供

――docomo business RINK®のメリットはどんなところでしょうか。

前田:コア機能のネットワーク回線に“拡張機能”であるセキュリティサービスをお客さまのニーズに合わせて組み合わせることで、お客さまにとって最適な機能を備えたネットワークを“ワンパッケージで提供”できる点です。WANセキュリティは初期費用無料で月額2600円〜/拠点と、個別にセキュリティ製品を導入するより“手軽でリーズナブル”に、標準的なセキュリティとガバナンスを保持したネットワークを構築できます。

また、最短10営業日で開通できる“スピーディーさ”、お客さまが使いたいときや変更したいときにWebポータルから自ら登録・申し込みでき、しかも分課金制という“柔軟性”も兼ね備えています。さらにdocomo business RINK®を導入すれば、今後新しいタイプのサイバー攻撃が現れても、ネットワーク側でセキュリティ機能の強化や最適化を行えます。

docomo business RINK®の特色についてサービス企画メンバーと改めて話し合った際、“Fit for you”という言葉も飛び出したのですが、自由度と拡張性が高く、手軽でリーズナブルにお客さま好みのサービスに仕立てることが魅力。大企業から中堅・中小企業、ICTリテラシーの高い企業からこれから取り組んでいく企業まで、幅広くご活用いただけると確信しています。

――拡張機能のラインアップには、今のところ「インターネットゲートウェイ」「インターコネクト」「リモートアクセス」「IDaaS」とありますが、今後はどのようなサービス発展の予定がありますか?

前田:EDR*2やモバイル、グローバルネットワーク接続などを機能として追加予定ですし、AIを活用したネットワーク運用やアドバイザー、AIOps*3、FinOps*4も提供していきたいと考えています。また、他のサービスやSIと組み合わせたエコシステムとしてのソリューションモデルも拡充していく予定です。

*2 EDRとは「Endpoint Detection and Response」の略で、PCなどデバイスの状況を監視し、不審なふるまいの検知や対処をするためのソリューション

*3 AIや機械学習の技術を活用して、ITインフラの運用業務を自動化・最適化する手法

*4 クラウド、オンプレミスなどITインフラ全体の支出を対象とし、性能と費用の最適なバランスを継続的に実現するための運用手法

日本に本社を置く企業として初!「Eye on Innovation Awards」でWinnerに選出

――では、先日Winnerに選ばれたGartner®社のEye on Innovation Awardsについてお聞かせください。

中村担当部長(以下、中村):NTTドコモビジネスは、docomo business RINK®によって、Gartner®社が主催する「Eye on Innovation Awards」 CSP(Communication Service Provider)分野のAPACエリアで唯一のWinnerに選ばれました。

ちなみにEye on Innovation Awardsは、最も優れたイノベーションを実現し、業界リーダーの中でも際立つ企業に与えられるもの。日本に本社を置く企業としては、CSPを含む10分野でも初となる快挙です。一次選考で落ちてしまう企業も多く、審査員も複数の海外通信事業者のCxOだったのでどこまで評価されるか読めないこともあり、知らせを受けたときは本当に驚きましたし、うれしかったです。また、Gartner®と言えば、企業の情シスの方なら皆さんが知っているほど有名なので、このニュースを聞いたお客さまからも「すごいね!」と喜んでいただけました。

――今回評価されたdocomo business RINK®は、世界的に見てどのようなサービスなのでしょうか。

中村GL

中村:そもそもNaaSは世界的に見ても先進的なジャンルです。Eye on Innovation Awardsの応募に当たり、docomo business RINK®のことを「NaaS with built-in security(セキュリティを内蔵したNaaS)」と英語で説明したのですが、私たちが最初にセキュリティ機能を組み込んだネットワークを構想した時、そんな技術やハードウェアは世の中に存在しませんでした。「セキュリティ統合型NaaS」は、まさにNTTドコモビジネスがゼロから開発し、市場を切り開いたものです。

そんな世界が認めた最先端のNaaSを、サブスクで、手軽にリーズナブルに導入できるのがdocomo business RINK®です。

■参考リンク:Gartner Eye on Innovation Awards for Communication Service Providers (CSPs)

――では、最後に皆さんにメッセージをお願いします。

前田、中村:今後、ITやAIと経営がますます融合していくことは確実ですが、そのような時代のネットワークはどのようなものであるべきか。具体的な姿はまだ誰にも見えていません。ただ、NTTドコモビジネスは、来たるAI時代に向けて打ち出したAI-Centric ICTプラットフォーム™構想の核として、docomo business RINK®を開発・提供しています。今よりAIが経営に深くコミットし、新たなサイバー攻撃が現れたとき、迅速に柔軟に対応できる。時々の経営環境に合わせて必要なサービスを組み込める。それができるのがNaaSであり、将来の企業ICT環境のベースとなるはずです。ぜひそんな未来のネットワークの世界を、企業の皆さんにも体験していただきたいと思っています。

docomo business RINK®によって、お客さまは、いたちごっこのようなセキュリティ対策や輻輳(ふくそう)対策から解放される、もっと言うとICTインフラそのものを気にすることなくいつも快適な状態で本業に集中できる。そんな世界を私たちはめざしています。


<出典・免責>
Gartner®, 2025 Gartner Eye on Innovation Awards for Communications Service Providers
https://www.gartner.com/en/about/awards/eye-on-innovation/communications
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社員メッセンジャー

NTTドコモビジネスプラットフォームサービス本部 クラウド&ネットワークサービス部

中村 匡孝

国内外の通信事業者や大手外資系クラウド事業者などを顧客とした法人営業を経て、現在docomo business RINK®をはじめとする企業向けネットワークやクラウドサービスの販売企画を統括しています。

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