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アンケート「自由記述」どうしたら…
Geminiで「参加者の本音」抽出

アンケート「自由記述」どうしたら…Geminiで「参加者の本音」抽出

「AIで仕事が楽になる」という期待はあっても、日々の実務にどう組み込めばいいのか迷っている人は多いはず。Googleの生成AI「Gemini」は、私たちが使い慣れたGoogle Workspaceの中で、すでに強力な助っ人として待機しています。【メール編】に続く連載第2回となる今回は、多くのビジネスパーソンが頭を悩ませる「データ分析」に焦点を当てます。膨大なアンケートの自由記述や、数値化しにくい定性データから、いかにして効率的に「本音」を抽出するのか。生成AI活用の最前線で活躍する「IKIGAI lab.」トピックスオーナーの髙橋和馬さんに、AI初心者の編集部・波多野が突撃インタビュー。スプレッドシート上での具体的な操作テクニックから、AI任せにしないための「分析者の視点」まで、深く掘り下げて伺いました。

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目次

膨大な「自由記述」を瞬時に可視化

波多野 メールを使用する際にGeminiを使うと、飛躍的に作業効率が上がることを実感しました!その他に、日常の業務でGeminiをかけ合わせると効率が上がる作業や、Geminiとの相性がいい作業はありますか?

髙橋 スプレッドシート上でもGeminiを活用するといいと思います。データ分析やアンケート分析は特におすすめです。

波多野 ぜひお伺いしたいです! 実は私、業務の一環で社内外向けのイベント運営を担当することがあるんです。開催後には必ずアンケートを取るのですが、特に自由記述欄の扱いにいつも頭を抱えていて……。

髙橋 自由記述ですか。あそこには参加者の本音が詰まっていますが、読み込むのは大変ですよね。

波多野 そうなんです。記述内容から改善のヒントや傾向をつかむためには、結局、一つひとつ目を通すしかなく、膨大な時間がかかってしまうのが悩みで。こうした数値化しにくい「定性データ」の分析こそ、AIの得意分野なのでしょうか?試しに私のほうで、サンプルとしてイベントの満足度調査に関する100件のダミーデータを用意しました。Geminiをどう活用すれば、この作業を効率化できるのか教えてください。

イベントの満足度に関するダミーデータ
イベントの満足度に関するダミーデータ

髙橋 おっしゃる通り、数値よりも自由記述欄のような自然言語の分析のほうが、生成AIは非常に得意としています。まずはスプレッドシート右上のGeminiを起動して、ダミーデータを分析してみましょう。例えば、「自由記述欄の100件の回答を要約して」のように、ざっくりと全体像を要約させることから始めると、分析の初速がぐっと上がります。

自由記述欄にあるコメントを瞬時にGeminiで分析
自由記述欄にあるコメントを瞬時にGeminiで分析

波多野 なるほど、Geminiを使えば瞬時に全体像がつかめるのですね。例えば、データ内の「部長職の回答者に絞って傾向を出して」といったかたちで、特定のセグメントに絞った分析はできますか?

髙橋 はい、もちろんです。「高評価の人と低評価の人で意見を比較して」といった、細かな属性別の抽出も得意です。さらに、分析結果を「円グラフにして」と指示すれば、ビジュアルを自動で生成できるので、レポート作成の手間も大幅に削減できます。

AI丸投げは厳禁…「要約の罠」に要注意

波多野 非常に強力な機能ですが、AIに任せきりにすることで生じるつまずきポイントのようなものはありますか?

髙橋 いい質問ですね。注意すべきは、AIによる「要約の罠」です。AIにまとめさせすぎると、個別のユニークな意見や貴重な「生の声」が削ぎ落とされてしまうことがあります。事実として残すべき重要な一言が消えていないか、最終的には人間の目で元データと照らし合わせて確認することが不可欠です。

そしてもっとも大切なのは、分析者自身が何のために、どの切り口でデータを見たいかという明確な意思を持つことです。AIに曖昧に丸投げするのではなく、目的意識を持って指示を出す。この意思を持ったアプローチこそが、より示唆に富んだ、メッセージ性の強い結果を引き出すカギになります。

波多野 なるほど。分析の目的を明確にすることが重要なんですね。そうなると、分析の前段階であるアンケートの設計からAIに相談するという使い方もできそうですね。

髙橋 その通りです。分析だけでなく、そもそも目的を達成するためにどんな質問項目を作るべきかをGeminiと壁打ちしながら決めることで、より質の高いデータが得られます。アンケート作成からデータ収集、分析、そして次のアクションの提案まで、一貫してAIをパートナーとして活用できるのです。

このように、単純な集計作業というマイナスをゼロにする面倒な時間をAIに任せることで、私たちは浮いた時間を使って、AIが出した示唆をもとに次の一手を考えるという、より創造的な思考の仕事に集中できるようになります。

波多野 アンケートの分析がこうも効率的に進められると、後工程の資料化も効率的に進めたくなってしまったのですが、これもGeminiを活用する場面でしょうか……?

髙橋 おっしゃるとおりです!では、詳細は次の記事で紹介しますね!

IKIGAI lab.とは
生成AIコミュニティ「IKIGAI lab.」に所属するメンバーが、生成AIに関するニュースを紹介&深掘りしながら、AIがもたらす「半歩先」の未来に皆さんをご案内します。

以下のメディア上でも記事を配信しています
【インプレスThinkIT】 Gen AI Times
【Note】 ジェネトピ

この記事はNTTドコモビジネスとNewsPicksが共同で運営するメディアサービスNewsPicks +dより転載しております 。

編集協力:IKIGAI lab.
編集:NewsPicks +d編集部
デザイン:山口言悟(Gengo Design Studio)

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