Google検索の代わりにAI! 日常の疑問を即解決
まず見せていただいたのは、日常的な調べ物での活用。例えば、「マリオットホテルとハイアットホテルの違いは?」といった、ふとした疑問。
そんな素朴な疑問をChatGPTに投げかけると、「ホテルの数が違う」「提携クレジットカードの種類が違う」といった明確な答えがすぐに返ってくるそうです。
気になったことをその場でスマホで調べる、まさにGoogle検索の代わりのような使い方です。
イベントを120%楽しむ!AIを使った予習術
西野さんは、プライベートでもAIを徹底活用されています。
最近、劇団四季の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観に行かれたそうなのですが、その移動中に作品のあらすじや見どころをNotebookLMの音声概要にして、音声で聴きながら予習したそうです。
「行く前に知っておくべき情報全てを教えて」とAIに頼むんです。前提条件をインプットしておくだけで、イベントは何倍も楽しめますから。
限られた時間の中で、体験の価値を最大化する。これもAIが得意とするところですね。
面談を未来の資産に! AI議事録活用術
経営者として、多くの時間を面談に費やす西野さん。その面談の議事録作成にも、もちろんAIを活用しています。
面談は録音しておき、その音声データをAIに投入。ただ要約するだけでなく、「Q&A形式でまとめて」と指示するのが西野さん流。後から見返したときにも一問一答なので、見やすい形式になっています。
こちらはプロジェクト機能を使って、裏側に指示を入れておくことで文字起こしをコピペするだけで出力されるようにしています。
「相手に成長してほしいという思いから、西野は厳しいトーンでアドバイスすることがある。そのニュアンスも反映して」といった指示も加えるなどプロンプトも工夫をしています。
単なる記録ではなく、面談相手にとって価値のある「資産」として議事録を作り上げる。そのためのプロンプトの工夫は、非常に参考になります。
AIは最強の壁打ち相手! 思考を言語化・構造化する
西野さんは、ご自身の思考を言語化し、構造化するための「壁打ち相手」としてもAIを活用しています。
メンバーとの対談やインタビューの内容をAIに入力し、「西野の思想をできるだけ詳細にまとめて」と指示することで、自分の考えを客観的に把握し、ドキュメントとして蓄積しているそうです。
僕は言語化にこだわりがあって、すごく時間がかかってしまうタイプなんです。AIは、その作業を代替してくれる。しかも、人間相手と違って、AIは何度でも修正をお願いできます。「ここの表現が気に入らない」と、自分が納得いくまで永遠に付き合ってくれるのがいいですね。
自分の苦手な部分をAIに補ってもらい、得意なことや、より重要な思考の部分に集中する。これぞAIとの理想的な協業スタイルかもしれません。
さらに過去のインタビューや記事はNotebookLMにも蓄積しているそうです。これによって広報チームなどが社外からの質問に回答するときに、まずこのNotebookLMで聞いて内容をまとめるという形でスムーズに取材に取り組めるようになっています。
「なぜ良いのか?」を徹底解剖!
AIでサービスをリバースエンジニアリング
西野さんのユニークなAI活用法として、特に印象的だったのが「良いサービスの構造分析」です。
例えば、ラーメン店「一蘭」。テーブルに置かれた「こだわりのしおり」を写真に撮り、そのテキストをAIに読み込ませて、「このこだわりがなぜ人の心を動かすのか、構造的に分析して」と指示するそうです。
なぜこのサービスがいいのか、リバースエンジニアリングする感覚です。その構造を理解したうえで、「これをOh my teethで言うならどうなる?」とAIに問いかけ、自社サービスに応用します。
心に響くものには、必ず理由がある。その理由をAIと共に解き明かし、自らの創造に活かす。まさに人間とAIのコラボレーションが生み出す新しい価値創造の形です。
AIを使いこなす秘訣は「すぐ諦める」こと?
これだけAIを使いこなす西野さんですが、意外にも「プロンプトにはこだわらない」と言います。
良い回答が出なければ、すぐにそのチャットはリセットします。そして新しいチャットで同じ質問を投げかける。それでもダメなら、ClaudeやGeminiなど、別のAIに同じ質問をします。
単一のAIやプロンプトに固執するのではなく、とにかく試行回数を増やす。3つのAIで3回ずつ試せば、それだけで9回の試行錯誤ができます。
世界で最も賢いAIたちに9回も聞けば、どれかは良い答えを出してくれる、という考え方です。この割り切りが、AIから最高のアウトプットを引き出す秘訣なのかもしれません。
まとめ
経営者・西野さんのAI活用術は、いかがでしたでしょうか。
AIを単なる作業効率化ツールとして使うだけでなく、思考のパートナー、創造の触媒として活用する姿が非常に印象的でした。
「AIに何ができるか」ではなく、「AIを使って何をしたいか」。その目的意識こそが、AIの可能性を最大限に引き出す鍵なのかもしれません。
こちらは、NewsPicksのトピックス“生成AI最前線「IKIGAI lab.」”で2025年7月3日に公開された記事を、NewsPicks +d読者の皆様向けに編集し、再配信しています。
そのため、記事内で使用されているLLMが最新ではありませんが、モデルに依存しない活用方法なので、ぜひお試しください。
IKIGAI lab.とは
生成AIコミュニティ「IKIGAI lab.」に所属するメンバーが、生成AIに関するニュースを紹介&深掘りしながら、AIがもたらす「半歩先」の未来に皆さんをご案内します。
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この記事はNTTドコモビジネスとNewsPicksが共同で運営するメディアサービスNewsPicks +dより転載しております 。
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