2025年7月より、NTTコミュニケーションズは
NTTドコモビジネスに社名を変更しました
NTTドコモビジネス株式会社

2025年10月15日

NTTドコモビジネス株式会社

「脳の健康チェック」と「まなびポケット」が「2025年度グッドデザイン賞」を受賞

NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)がサービス提供する「脳の健康チェック」と「まなびポケット」は、2025年10月15日発表の「2025年度グッドデザイン賞(以下 本賞)」を受賞しました。「脳の健康チェック」は、「電話」を使って簡単に脳の健康状態をチェックできるサービスです。「まなびポケット」は、教職員、児童・生徒向けのクラウド型教育プラットフォームです。NTTドコモビジネスの社内デザイン組織である「KOEL DESIGN STUDIO」を通じて、サービスへのデザインプロセスの導入に取り組んだ結果、本賞の受賞に至りました。

1.グッドデザイン賞について

1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞です。暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

2.各受賞サービスの概要と特長、および評価のポイント

(1)「脳の健康チェック」

脳の健康チェックは、高齢者が慣れ親しんだ「電話」を使って、いつでも・どこでも・簡単に脳の健康状態をチェックできるサービスです。AIと懐かしい思い出話をすることで脳の健康維持をめざす機能も備えています。「高齢者のクオリティ・オブ・ライフ向上」をコンセプトとして掲げ、利用者が自身の変化に気付ける環境を作り、多くの方がより早く認知機能維持のための適切な行動がとれるようサポートします。

<「脳の健康チェック」のサービスイメージ図>

特長は以下の3つです。

① いつでも気軽に認知機能をセルフチェック可能

高齢者が慣れ親しんだ「電話」というインターフェースを用いて、いくつかの質問に答えていただくだけで認知機能の状態を判別し、その場で結果をお伝えします。ご自身の認知機能に関する気づきを促し、適切な行動変容に繋げられます。

② 気軽に続けられる認知機能維持の仕組み

認知機能の変化にいち早く気づくためには、継続的に認知機能をチェックする必要があります。そのため、思い出話をテーマにAIと楽しみながら雑談し、認知機能をチェックするという繰り返し使いたくなる仕組みも提供します。

③ ダッシュボード機能の提供

ダッシュボード機能を備え、利用者の利用状況を一覧で確認することができます。自治体や企業などの事業者が閲覧することで利用者の早期の変化に気づき、適切な見守りや支援が可能となります。

評価ポイント(審査員によるコメント)

認知症の予防には症状の早期発見と対応が大事であるが、その判断には病院に行って医者の検査を受ける必要がある。本対象は電話でAIと約5分間雑談するだけで、その場で認知機能の状態をセルフチェックできる仕組みを提供している。症状の早期発見につながるだけでなく、高齢者が気軽に、かつ継続的に活用できるデザインとして高く評価された。今後、自治体との連携により、高齢者の暮らしを包括的にサポートするプラットフォームへと進化することを期待したい。

(2)「まなびポケット」

まなびポケットは、教職員、児童・生徒向けのクラウド型教育プラットフォームです。デジタル教材や学習支援ツールなどへ簡単にアクセスができます。子どもたちが主体的に学びを調整する「AARサイクル※1」を支援し、連携された学習データとともに学習状況を一元的に可視化することで「誰もが自分らしく学べる社会」の実現をめざします。

<「まなびポケット」のサービスイメージ図>

特長は以下の3つです。

① 安心・安全なサービス基盤上で誰でも多種多様な学習リソースを利用可能

総務省の「教育クラウドプラットフォーム参考技術仕様※2」や文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン※3」にもとづき開発されたサービスのため、安心・安全に利用可能です。デジタルでのドリル教材や授業支援システムなど「主体的・対話的で深い学び」を支える多種多様なコンテンツと連携しています。

② 子どもたちの振り返りと教職員の授業改善を支える仕組み

デジタル化された学習記録をもとに、子どもたちは自身の学びの振り返りができ、教職員は授業改善や児童・生徒一人ひとりの見取りや支援を充実させることが可能です。

③ 教職員の業務負荷軽減をサポートする仕組み

出欠連絡や保護者向け連絡をデジタル化することで、教職員の働き方改革および業務負荷軽減を支援し、児童・生徒と向き合う時間の増加につなげる仕組みを提供します。

評価ポイント(審査員によるコメント)

「まなびポケット」は、学習者主体の学びを支える教育プラットフォームとして、児童生徒・教職員双方に価値を提供している点が評価された。デジタル教材や学習支援ツールを安心・安全に一元化し、AARサイクルに基づいた自己調整学習を支援。時間割型UIによる学習記録や振り返り機能は、子ども自身の主体的な学びを促進している。さらに、保護者連絡のデジタル化や学習・生活データのダッシュボード化により、教職員の業務負荷を軽減し、児童生徒と向き合う時間の確保に貢献している。2017年のリリース以来、GIGAスクール構想に先んじて進化を続けてきた本サービスは、学校DXの基盤として日本国内の教育現場で確かな導入実績を上げている。

3.今後について

NTTドコモビジネスは、今後も提供サービスの利用体験を通じて人々の生活を豊かにするデザインの創出と、製品・サービス・ソリューションの提供に取り組みます。


「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。

「KOEL DESIGN STUDIO by NTT docomo Business」はNTTドコモビジネス株式会社の事業変革・事業創出を担うイノベーションセンター内に2020年に創設されたデザイン組織です。「人や企業に愛される社会インフラをデザインする」をビジョンとして掲げ、デザイン業務の支援や実践、組織的なデザイン業務の浸透などを行っています。

※1:AARサイクルとは、これからの学びのフレームワークとしてOECDが提唱する学習プロセスです。 Anticipation(見通し)・Action(行動)・Reflection(振り返り)の三段階から成り、学習者が継続的に自らの思考を改善し、集団のウェルビーイングに向かって意図的に、また責任を持って行動するための反復的なプロセスとされています。

※2:「教育クラウドプラットフォーム参考技術仕様」とは、クラウド上で複数の教材コンテンツをシングルサインオンで利用可能にし、異なるプラットフォーム間でのデータ連携を可能にする教育クラウドプラットフォームに求められる技術要件について、総務省が取りまとめた仕様です。詳細は以下をご確認ください。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu05_02000097.html

※3:「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」とは、教育委員会などが教育情報セキュリティポリシーの策定や見直しを行う際の参考として、基本理念と検討する際の考え方について文部科学省が解説したガイドラインです。詳細は以下をご確認ください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1397369.htm

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