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NTTドコモビジネス
ビジネスソリューション本部 事業推進部 カスタマーサクセス部門
山下 紀久子
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NTTドコモグループでは、事前に申請した上での兼業が認められています。別の仕事をすることで外側から会社を見つめることができ、兼業で築いた人脈は、本業にもプラスに。さらに、社員の新たな可能性を引き出し、人生を豊かにする側面もあります。
そこで本記事では、会社でフルタイムの仕事をする傍ら、社内外のイベントで司会を務め、さらにマッチングプランナー(仲人)としての顔も持つ、NTTドコモビジネス プラットフォームサービス本部 事業推進部の都田由梨奈さんにお話を伺いました。
目次
入社式という晴れの舞台に立った都田さん
今年の春、都田由梨奈さんは国立競技場のフィールドに立っていた。4月1日、国立競技場ではNTTドコモグループ入社式が行われ、グループの4社長によるパネルディスカッションの司会を務めたのが彼女だった。
「4月なのにすごく寒かったんですよ。カイロを4つぐらい貼って臨みました」と話す都田さん。
「今回はグループ合同の入社式で、会場は国立競技場。一生に一度という舞台。NTTドコモグループってこんなに規模が大きいんだ、こんなにもたくさんの人と働けるんだと思ってわくわくしました」
ただし、巨大なスタジアムの真ん中で座談会を切り回すのは、栄誉でもあり重圧も掛かる役回りだ。
「さすがに緊張しました。でも、緊張も楽しいんです。“緊張してる自分がいる~”って冷静に見て、そんな自分も好きだよ、受け止めるからね、という感覚でいます」
他にも、人前に出て緊張しているとき、会場の空気が冷えているときの対処法を、都田さんは持っている。
「会場の中に一人でもいいから味方を見つけるんです。こちらの話すことにウンウンとうなずいてくれる人がきっといるので、その人に向けて語ろう、と自分の気持ちを持っていく。そうやってポジティブな思考で話していれば、そのうち他の人も聞いてくれたりするし、少なくとも自分の緊張は解けますよ。これはプレゼンでも使えます」
前向きな性格は子どもの頃からだ。人が好きで、誰とでもすぐ仲良くなれた。小学生の頃、先生に朗読を褒められて、人前で話すことが大好きに。当時、航空会社の客室乗務員だった母が聞かせてくれた機内アナウンスに憧れた。その母は、毎年10月に子どもたちをハワイへ連れて行った。
「ハワイのショッピングセンターで『行っておいで』と放り出されて、『トリック・オア・トリート』を妹、弟と一緒にやりました。ホテルからレストランに電話をかけて予約をするのも私。大変でしたけど、英語を話す勇気を植え付ける母なりの教育だったんでしょうね」
中学校では演劇部。高校時代にはアナウンサーの堀尾正明さん(当時、NHK)が特別講演にやって来たのを覚えている。
「お話が上手で、こんなにも人を引き付けるってすごいと思って、私もアナウンサーの仕事がしたいと思いました」
高校卒業後はアメリカの大学の日本校に入り、勉学に必死に食らい付きつつ、週末に短時間で稼げるアルバイトをした。家電量販店でメーカーの販売員として店内イベントを仕切って、2日間でヘアドライヤーを200台近く売ったこともある。産業系の展示会や学会などのイベントコンパニオンの仕事も経験した。派遣元の研修で基礎的なスキルを身に付け、現場で先輩方を見て学んだ。
その後、ウィスコンシン州にある本校に進んだが、憧れのニューヨークで学びたくなった。さらに編入するとなれば卒業時点で25歳を超えてしまい、日本のキー局のアナウンサー新卒採用枠(当時は25歳まで)を外れることが分かっていたが、改めて考えると、自分のやりたいことは声を使って人を元気にすることで、それはアナウンサーでなくても実現できる、とニューヨーク市立大学への道を選んだ。
エネルギッシュな街で積極性をいかんなく発揮した
「大学はマンハッタン68丁目にあるニューヨークの地元民が多く通う学校でした。クラスに日本人は私だけ。アメリカって“自ら発言しないと存在意義がない”みたいな価値観なんです。だから、どうやったらみんなに聞いてもらえるか、考えては発言していました」
周りから「ニューヨークイングリッシュだね」と発音を褒められ、自信が付くと発言量も増し、充実した大学生活を過ごした。
2014年のNTTドコモ入社以来、国際畑を歩んだが、事業が目まぐるしく変化するため、とにかく異動が多かった。
「入社して10年の間に部署を9回異動しました。一つの場所で季節が一巡することがほぼなくて。だから特技はすぐに立ち上がること。今の部署は昨年7月からなので、初めて同じところで2回目の夏を迎えられました」
担当していた仕事が相次いでクロージングを迎えた入社3年目のタイミングで、都田さんは学生時代に経験したイベントMCの世界に舞い戻った。兼業申請の上で、数万人が来場する台東区主催のイベントや、大手企業スポンサーのミスコンテストの司会を担当したこともある。また、NTTドコモの展示会「docomo Open House」の司会や、NTTドコモの社内動画「eTV」の初代レポーター、新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」の最終ピッチ大会のMCなど、社内の仕事も多く任されてきた。社内で「司会の都田さんですよね」と声を掛けられることもある。
NTTドコモのeTVで活躍する都田さん
「司会って最初に話し出す、いわばイベントの入口ですよね。自分の発する声、言葉で、そのイベントの雰囲気が決まるし、盛り上がりを左右することもある。やりがいを感じます」
台本は読み込んで、気になるイントネーションはアクセント辞典で確認する。固有名詞、特に人名は決して間違えない。イベントの性格に、声色や話し方を合わせることも大切にしている。
「厳かにいきたいときは、『~です』『~ます』、語尾をスパッと切ってクリアに。スタートアップ系のイベントでビートを刻むようなBGMが流れているならややフランクに、声を高めにしたり、語尾を少し伸ばしたり。社内の対話会などでは、会が柔らかい雰囲気になるように、地声に近い発声を心掛けていますね」
テレビ局の報道アナウンサーがするように、マイクに向かって話しながら、その場で渡された原稿の数行先に何があるか、目で見て瞬時に内容やアクセント位置などをつかむことも得意だ。最近、社内ではイベントの構成や台本作成、キャスティングなども含めて担う機会が増え、「一人イベント屋さん」状態に。重宝されている。
今は少し司会業のペースを抑えているが、声を使う仕事を長く続けられるように、リスキリングにも取り組んでいるところだ。CMナレーターの仕事に挑戦するべく、事務所とエージェント契約を結んだ。
入社3年目で始めたのは、司会業だけではない。2020年、マッチングアプリで自身が結婚したことをきっかけに、大好きで得意だった「恋愛」の仕事を始めることに。現在はパーソナライズ婚活サービス「ヒトオシ」で仲人の仕事をしている(@hitooshitoda56)。5年でマッチング件数(お見合いセッティング数)はなんと約3500組。最近では都田さんを頼りたい婚活サービス会員が、指名枠が空くのを何カ月も待っている。
会社での仕事に誠実に取り組みながら司会に仲人に、パラレルキャリアを築いている都田さん。意外にも睡眠時間は一日8時間、確保している。
マッチングプランナーの仕事では総合MVPに輝いた
「司会は、今は月1回ぐらいのペースで。土日はマッチングの仕事をすることが多いですね。平日の夜に会員さんとの面談を入れることもあります。プライベートの時間はほぼないです。でもそれでいい。どの仕事も好きだし、そもそも好きでやっているし、マッチングの仕事に至っては、好きな恋バナをしていられるのでほぼ趣味です(笑)。人が好きだから、司会でたくさんの人の前に立っても、仲人で面談が続いても、それでドッと疲れるようなこともありません」
兼業で大変というより、楽しいと思ったり、有意義に感じたりすることのほうがはるかに多い。
「“脳みそ”の違う部分を使える感覚がいいんですよね。会社の今の仕事は緻密に進めるべきものが多い一方、司会や仲人は瞬発力や感性がものをいう場面もあります。醍醐味もまた違っていて、大きな仕事をする喜びもあれば、目の前の人が喜んでくれる幸せもあります」
人脈が豊かになり、兼業で出会ったユニークな人を社内イベントのゲストスピーカーに起用したこともある。もちろん、兼業で得られた知識や情報が、本業に生きてくることは日常茶飯事だ。
「異業種交流みたいなことってやっぱり大切で。いろんな人に会ってみて、うちの会社って、実はすごく話の分かる人たちが多いんだと思ったこともあります(笑)。世間を知ると、会社のことが見えてきますね」
都田さんは後輩から相談を受けることが多く、先日はグループ内々定者のOG訪問も受けた。今回はそんな都田さんから若手社員、そして未来の社会人の皆さんへ、メッセージをもらった。
「これは実際に後輩に話していることですが、1年目は100パーセントの力で仕事をする。2年目は80パーセント、3年目は70パーセントの力で同等以上の成果を出す。そうして生まれた余力を使って新しい世界を開く。そうすれば人生は豊かになる。だから自分の人生のために仕事を一生懸命やろうねって。
OG訪問でも兼業に関する質問を多々頂きましたが、強く伝えておきたいのが、兼業をするなら、本業を本当にしっかりやらないとダメということ。会社員をしているからには、そこは絶対です。現場に信用されて兼業も応援してもらえるぐらいにならないと。そして兼業で学んだことを本業に還元できたら最高だし、きっと楽しい。自分の人生にオーナーシップを持って一度きりの人生、とことん楽しみましょう!」
NTTドコモビジネスプラットフォームサービス本部 事業推進部
都田 由梨奈
海外採用でNTTドコモに入社後、グループの再編により、2022年にNTTコミュニケーションズ(当時)の一員となりました。現在は主に事業戦略の仕事に従事する傍ら、4月に行われた本部のキックオフなど、イベントの企画・司会も担当しています。
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