年齢・男女問わずに筋トレがトレンドに
「ここ10~15年で、筋トレは急速に浸透しインフラ化しました」と語るのは、日本体育大学教授で、ボディビルダー、身体づくりのスペシャリストとして活躍するバズーカ岡田こと岡田隆さんです。
いまや男女・年齢問わずに、筋トレで身体づくりをするのがトレンドに。そんななか、ビジネスと筋トレを結びつける動きが広がっていると、岡田さんは語ります。
岡田「以前は、どうしたら痩せられるのかというようなハウツー的なものが多かったんです。しかし、最近は、筋トレから学ぶ時間管理術や自己管理術など、ビジネスマインドに直結する話をしてほしいという依頼が増えています。
これはつまり、『筋トレはビジネスマインドを高める』と企業も認知しているからでしょう。実際、大手商社や戦略コンサルといった一流企業や、高偏差値中学・高校からの講演依頼も増えています。」
筋トレが教えてくれる、5つのビジネスマインド
では、具体的に筋トレをすることで、どんなビジネスマインドを学ぶことができるのでしょうか。
① アクティブになる
当然のことですが、筋トレをすれば活力がアップ。普段から元気でエネルギッシュな自分になれます。
岡田「“元気”というのは、非常に重要なポイントです。活力がある人間は、チャレンジにも前向きになるし、体力的にも精神的にも強くなれます。それがビジネスにおける成功につながりやすい、というのがあると思います」
② 成長マインド
トレーニングは過去の自分との戦いです。前回よりも1回でも多くやる、1kgでもウエイトを増やす。そんな挑戦を重ねていくことで、確実に筋肉が成長していきます。
岡田「筋トレをやっていると、難しいことに挑戦することは、自分にとっての成長のチャンスだとマインドが切り替わっていくんです。
私自身も、以前は難しい仕事や面倒な仕事に対して後ろ向きな気持ちがありましたが、いまでは“これは自分のビジネス力を成長させるチャンスだ”と思うようになりました。問題のハードルが高いほど、脳の報酬系からドーパミンが出て、やる気を刺激されます(笑)」
③ 時間管理能力と効率アップ
忙しい日々の中で、トレーニングの時間を捻出するには、時間管理能力も必須です。
岡田「私の例でいうと、筋トレのない日は仕事も、ついゆっくりと過ごしがちです。しかし、筋トレがある日は、必ず時間内に仕事を終わらせようとするので、結果的に仕事の密度がアップ。ビジネスの効率化が自然とできるようになりました」
④ 自己管理能力
筋トレの効果を上げるには、トレーニングだけではなく、日常の睡眠や食事のコントロールも重要です。必然的に、自分を規律する自己管理能力が身につき、パフォーマンスを最大化することができます。
岡田「例えば◯◯を食べたあとは頭がぼーっとしやすい、もしくは睡眠不足や睡眠の質が悪いと集中力が出なかったりしますよね。逆に、こうすると集中力ややる気が発揮できるというのが、誰にでもあると思います。
しかし、トップアスリートを考えてみてください。オリンピック当日に調子が悪いなんていうことは許されません。それだけ彼らはコンディションを綿密にコントロールし、どこにピークをもっていくかを計算しています。
ビジネスパーソンも同じです。大事な商談やプレゼンの日に、自分のパフォーマンスをどうやって最大限発揮するか。すべては日常からの自己管理能力にかかっています」
⑤ 自己肯定感
筋トレは、コツコツと努力し続けることで、達成感を味わうことができます。それは自分への自信となり、ビジネスにおいても「できる」という強い気持ちにつながります。
岡田「SNS時代のいまは他人と常に比較しがちで、自己肯定感が低くなってしまう人もいると思います。しかし、そんな自己肯定感が低い人でも、筋トレを続けると確実に自分の体が変わっていくことが実感できます。そのリアルな身体の変化が、マインドも変えていくのです。
厳しい筋トレをやり遂げた自分。その自信が自己肯定感を大きく高め、ビジネスにおける判断や挑戦に役立ちます」
筋トレへの一歩は、人生を動かす一歩に
筋トレブームもあり、誰でも気軽にスタートできるようになっていますが、続けることこそが何よりも重要です。運動や続けることへの苦手意識を持っている人に、岡田さんは次のようにアドバイスします。
岡田「まずは自分が行きやすい、ここでやりたいと思えるジムを見つけること。料金や設備はジムによってさまざまですが、続かないジムに通っても意味がありません。
次に大事なのは、正しいフォームでやることです。効果的かつ安全性の高いフォームは意外と難しいものですが、それが実現できなければ挫折する可能性が高まります。
そうならないためにも、最初だけでもパーソナルトレーナーからしっかり教えてもらうといいですね。その後は数カ月ごとでいいので、フォームをチェックしてもらうとなおよいでしょう。
3つ目は、忙しくてジムに行けなくても、自宅でできる自重トレーニングという選択肢をもっておくこと。忙しさでトレーニング習慣が途切れ、成長できずに悔しい思いをすることもなくなりますし、そのままドロップアウトするのも防げます。そうやって、トレーニングを自分の生活習慣に組み込んでいきましょう」
2026年こそ、筋トレで自分のビジネスパフォーマンスを、そして人生全体を前向きに大きく進化させていきたいものです。
岡田「筋トレは人生の好循環をつくる、最初のトリガーになるもの。筋トレを始めるという一歩が、ビジネスでも人生においても、次の新しい一歩を踏み出しやすくしてくれます。身体づくりには人生を変える力があるのです」
この記事はNTTドコモビジネスとNewsPicksが共同で運営するメディアサービスNewsPicks +dより転載しております 。
構成・取材・文:久遠秋生
バナー写真提供:岡田隆さん
デザイン:山口言悟(Gengo Design Studio)








