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2021.04.21

球場をボールパーク化しプロ野球の魅力を地域に発信
西武ライオンズとNTT Comが新たな価値創造でタッグ

開幕戦直前のセレモニーで球団オーナーの後藤社長から記念品を受け取った丸岡社長

日本プロ野球の2021シーズンが開幕した3月某日、埼玉西武ライオンズの本拠地・メットライフドームのグラウンドにNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)の丸岡亨社長の姿があった。NTT Comと株式会社西武ライオンズは、ICTを活用したスマートスタジアムの実現に向けたパートナーシップ契約を締結。これを記念した贈呈式が行われたのだ。球団オーナーである西武ホールディングスの後藤高志社長から背番号「2021」が入ったユニフォームを受け取った丸岡社長は、後藤社長に花束を贈呈。真新しい大型のLビジョンには、NTT Comのラグビーチーム・シャイニングアークスのグレイグ・レイドロー選手がライオンズのユニフォームを着て登場し、「NTT ComはICT技術などを生かして、西武ライオンズの皆さまと、ファンの皆さまと共に今シーズンを戦っていきます」と力強いメッセージを贈った。

メットライフドーム一帯を誰もが楽しめる場所にリニューアル

球団を運営する西武ライオンズは2021年3月までに、約180億円をかけてメットライフドームエリアを改修した。掲げたのは「ボールパーク化」と「チームの育成と強化」の2つ。スマートスタジアムとして生まれ変わった球場と周辺一帯は、70以上の飲食店や子どもが遊べる広場、ラグジュアリーに観戦できるバックネット裏のラウンジ「アメリカン・エキスプレス プレミアム ラウンジ」などを備え、幅広い来場者に多様な楽しみ方を提供している。選手寮や室内練習場は同じ敷地内での建て替えを完了し、サブグラウンドも新設。選手の育成・強化にも良好な環境を整えた。

メットライフドーム。正面の大型ビジョンが「Lビジョン」

メットライフドーム。正面の大型ビジョンが「Lビジョン」

NTT Comと西武ライオンズとのパートナーシップ契約には、メットライフドームをNTTグループの技術ショーケースとすることも盛り込まれており、新たな取り組みは今後も続く。

開幕日には「LIONS VIRTUAL STADIUM(ライオンズ バーチャル スタジアム)」という新サービスをスタートさせた。高精度カメラを使った360度パノラマのVR映像で球場を再現。ファンの皆さんがグラウンドやチームベンチ、VIPラウンジなどを自由に散策できるほか、球場内に展示した往年の名選手たちのユニフォームや、西武線沿線に暮らしていた漫画家・手塚治氏が描いたチームのマスコットキャラクターの原画レプリカも楽しめるようにした。

西武ライオンズが目指す野球ファンとの新しい関係

なぜ西武ライオンズは、球場改修にとどまることなくICT技術の活用を求めるのか。同社営業部の坂本勝次長は、野球や球場の新たな価値の創造を挙げる。

西武ライオンズ 営業部の鶴見さんと坂本次長

西武ライオンズ 営業部の鶴見さんと坂本次長

「安全、安心に野球を楽しんでいただくことはもちろんのこと、コロナ禍前から、ICTを活用しファンの体験価値向上やチーム強化につなげる動きが国内外で盛んでした。チームが強くなることこそ、一番のファンサービスです。スポンサー様やシーズンシートのご契約者様にご満足いただければ、収益アップにつながりますし、さらにチーム強化にコストがかけられ、西武ライオンズがさらに強くなることでファンの皆さまにも喜んでいただけるという好循環を生み出せます。

ただ、国内の取り組みは、まだ十分にマネタイズできているわけではありません。そういう意味で、今年が日本のプロ野球界の“DX元年” とも言えるのではないでしょうか。

一方の大リーグでは、球場内に野球を観戦しながらビジネスの話ができる社交場を持つなどして、野球以外の楽しみ方も提供しています。ライオンズの場合、コロナ禍前のシーズン中には180万人もの方がドームに足を運んでくださっていました。球場にいらっしゃるお客さまにICTを活用してもっと野球を楽しんでいただく、そして、野球以外も楽しめる仕掛けを増やすことで、より多くの方に来場していただきたいと思っています」

“ITの目利き”として球団へのメーカー提案をNTT Comが整理

3カ年をかけた大規模改修に、NTT ComはIT事業パートナーとして携わった。手掛けたのは、ICT基盤となる高速通信ネットワークの整備、大型ビジョンや300台以上のデジタルサイネージの導入支援、捕球音や打球音を高感度で捉えるターゲットマイクの導入など。球場内の各システムがネットワークに安全かつ安定してつながり機能するよう、統合マネジメント業務も請け負っている。

球場内に設置されたサイネージでは、試合映像をリアルタイムで配信するほか、得点が入った時には全体を連動させて球場内を演出。ファンの目を引くよう、ライオンズの選手が登場する広告なども放映している。さらに、ターゲットマイクで収集した音声は、球場内のラウンジやスイートルーム、レストランエリアで聞くことができる。キャッチャーミットにボールが収まる音など、これまでにない臨場感で野球の魅力を味わえると好評だ。

施設内の換気状況や混雑状況の見える化も実現した。換気状況は、ショップやレストランのCO2濃度を測定して、ライオンズの公式アプリにリアルタイムに表示。混雑状況も、NTT Comが2020年9月に発表したクラウド録画カメラサービス「coomonita(コーモニタ)」を活用し、ショップやレストランなど16カ所の映像を公式アプリに配信する。混雑が生じてから人手をかけて整理するのではなく、来場者が各エリアの映像を確認し、混み合い始めた場所を自発的に避けることで、混雑の発生自体を抑える仕組みだ。

西武ライオンズが2017年に改修計画を発表した際、各種IT機器や映像機器のメーカーなどから提案が殺到。それらに対応する機能が早急に求められる中で、西武ライオンズは対応に苦慮していたという。同社を含む西武グループとNTTグループは、以前から経営を取り巻くさまざまなテーマについて意見を交換する定例会議を開いており、メットライフドームのIT調達に関する課題の存在がNTT Comにもたらされた。

NTT Com 吉田担当課長

NTT Com 吉田担当課長

「NTT Comはプリンスホテル様をはじめ、西武グループの各社様とすでにお付き合いがありましたが、西武ライオンズ様とはほぼ初めて。せっかくお役に立てるチャンスですので、ぜひ“ITの目利き役”を務めさせていただきたいという姿勢でした。ちょうど、日本を代表する競技場や大手町プレイス(NTT Com本社が入居するビル)といった大型案件を担当した技術者たちが、次の注力案件を探していたという絶好のタイミングでもありました」(ビジネスソリューション本部 第四ビジネスソリューション部 吉田誠担当課長)

そこで、NTT Comのシステムエンジニアが4~5人体制で毎週、西武ライオンズの要望をヒアリングし、改修計画の内容を、ビジョン、音響、照明、サイネージ、セキュリティ、ネットワークの6つの領域に分類。メーカー側に、領域に合わせて提案してほしいと伝達した。NTT Comが西武ライオンズ側の立場で各メーカーとフラットに接する中で、両社は信頼関係を築いていったという。

プロ野球界の「DX元年」を共に戦うパートナーに

グループ同士の関係がベースにあったとはいえ、新規のお客さまの信頼をどのように獲得したのか、営業チームに聞いた。西武グループを担当して8年目となるビジネスソリューション本部 第四ビジネスソリューション部 山田雄一主査は次のように語る。

NTT Com 山田主査

NTT Com 山田主査

「ご提案を始めた頃は折り合いがつかないところもありましたが、なぜこのネットワークが必要で、どんな価値を提供できるのかを真摯にご説明し、コスト面での努力もして、ご発注いただけることになりました。実際のネットワーク構築では、システムエンジニアがゼネコンや機器メーカーとも調整しながら円滑に工事を進め、大きな障害はただの一度もありませんでした。そうしたシステムエンジニアの真摯な対応も、お客さまのご信頼につながり、今回のパートナーシップ締結に結びついたのだと思います。夢は、メットライフドームの次の命名権をNTT Comが取得すること(笑)。それほどの強固なパートナーシップを目指し、熱い思いで取り組みます!」

お客さまが相談しやすい雰囲気づくりに努めたと語るのは、2020年10月に営業チームに加わった滝口すみれさんだ。

NTT Com 滝口さん

NTT Com 滝口さん

「私は住まいが所沢に近いので、『いつでも呼んでください』『駆けつけます』とお伝えし、相談しやすいと思っていただけるよう努めています。西武ライオンズ様は女性ファンの拡大にも取り組まれていますので、女性である私の視点とDXを絡めて、新しい提案につなげられたらと思っています。まだアイデア段階ですが、観戦日の球場の気温や風の強さに合わせて、どの程度着込んでいくといいか服装をご案内するようなサービスができたらと考えています」

球場のコンテンツを街中へ、西武鉄道沿線の価値向上を目指す

西武グループと言えば、西武鉄道やプリンスホテル、遊園地、水族館など、特にハード面に強みを持つ。西武ライオンズとNTT Comは、メットライフドームでの体験価値をさらに高めるとともに、所沢エリアや西武鉄道沿線など、球場の外へもライオンズの魅力的なコンテンツを展開し、ファンベースの拡大を狙う。

西武鉄道の駅構内や電車内のデジタルサイネージに試合映像やテキスト情報などをリアルタイムで配信し、沿線の乗客を球場へ誘導する仕組みも考えられる。さらなるスマートスタジアム化や、NTT Comが目指すSmart City、Smart Customer Experience(Smart CX)の実現を通したファン向けサービスの一層の拡大も期待されている。

シーズン中は、NTT Comが協賛する試合で、福岡ソフトバンクホークスや東北楽天イーグルスとの対戦も実現する。日本球界では今後、野球での戦いを超えて、野球チームをICTでバックアップする通信会社同士の戦いも一層激しさを増していくに違いない。リーグ優勝23回、日本シリーズ優勝13回という、パ・リーグ史上最多優勝回数を誇るライオンズと野球ファンが新たな歓喜に湧き上がる時を夢見て、さらにその熱狂を西武沿線、そして所沢や池袋を結ぶエリアへと拡大させていく未来を見据えて、NTT Comは西武ライオンズと大きな一歩を踏み出したところだ。

人工芝ファウルエリアにはNTT Comの広告が大きく掲示される

人工芝ファウルエリアにはNTT Comの広告が大きく掲示される

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社員メッセンジャー

NTTコミュニケーションズ第四ビジネスソリューション部

山田 雄一

西武グループ様の営業を担当しております。西武ライオンズのほか、西武鉄道、プリンスホテル、ゴルフ場、スキー場、遊園地、水族館など、数多くのリアルアセットをお持ちのお客様と、ICT技術(DX)を活用した新たな顧客体験価値をつくれないか、日々仲間と一緒に共創しています。「こんなのどう?」なんてアイデアがあればぜひ一緒に妄想しましょう!

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