
ベストエフォート型とは? 回線速度の指標
インターネットの通信速度は、あくまでも回線事業者が提示する最大限のスピードです。最良の条件がそろわないと、その通信速度が出ないということです。その提示した最大通信速度となるように最大限の努力をするという意味で使われる言葉が「ベストエフォート」です。
従来のPPPoE方式に比べて大容量で、通信が混雑することなくスムーズに行われ、快適で安定した接続環境のため、法人向け回線としても大きなメリットがあります。IPoEは、いったいどのようなサービスなのか、詳しくご紹介します。

【IPoE接続とPPPoE接続】改善とヒント
Case Studies
◆Case1:サービス業 ◆Case2:製造業
◆Case3:建築業 ◆Case4:小売業
ネットワーク環境について、ご意見をお聞かせください。
Q1:ネットワークの見直しについて
Q2:クラウドサービス導入後
(例:Office365やG Suite)
Q3:今回の訪問の目的は何ですか
通信速度を"最大限努力する"
ベストエフォート(best effort)とは、日本語でいうと「最大限の努力」といった意味になります。インターネットの世界においては、回線業者が提示した最大通信速度を上限とし、最大限に努力した速度でインターネットに接続することを意味します。
光回線をはじめとするインターネット回線の通信速度は、回線事業者によって「最大1Gbps」というような表示がされています。これは、技術規格上の最大通信速度のことで、実際の通信速度は回線の混み具合によって変化します。ほかにも、使用している機器の性能やケーブルの種類、基本ソフトの設定などによっても通信速度は異なります。
このように、最大通信速度とは、回線に接続するユーザーが少ないために混雑しておらず、PCなどの機器の処理性能が高いなど、諸条件が最高に整っているときに再現できる理論値ということになります。
実際にインターネット回線を利用した場合、どのくらいの通信速度が出せるのかは、回線事業者でも保証はできません。そのためベストエフォートでは、条件によってはうたわれている最大通信速度を下回ることもあります。つまり、ベストエフォートとは、最高の条件で出せる最大の通信速度を表示した契約条件ということになります。
■ベストエフォートのしくみ

ベストエフォートの反対の意味は?
では、ベストエフォートとは反対に、通信速度を保証するようなサービスはないのでしょうか?実は「ギャランティ(guarantee)」という回線接続サービスがあります。
ギャランティとは「保証」という意味ですが、インターネットの世界ではサービスの品質を明示して、それを保証するしくみのことをいいます。ギャランティは契約時に一定の通信速度を保証し、それよりも大きく下回ることはないとうたったサービスなのです。
ベストエフォートが採用される理由
ユーザーとしてはもちろん、インターネットの通信速度を保証してくれるギャランティ型の回線サービスのほうが理想的です。しかし、世の中に存在するインターネット回線サービスの大半は、ベストエフォート型で提供されています。それはなぜなのでしょうか?
その大きな理由は、ギャランティ型よりもベストエフォート型のほうが「利用料金を低く抑えられる」からです。ギャランティ型としてインターネット回線を提供するためには、専用の設備などが必要となり、コストも高額になります。ギャランティ型でインターネット回線を提供している事業者も存在しますが、ベストエフォート型の利用料金に加えて、設備コストなどが利用料金に上乗せされるようになります。そのため、ベストエフォート型と同じ料金では、回線サービスを提供ができないのです。
実測値を確認する方法
実際の通信速度はどのように計測すればよいのでしょうか。あなたがいま使っているインターネット回線の速度は、以下のような計測用のサイトでチェックできます。
通信速度の単位はbps(ビーピーエス)という単位で表されます。これはbit per secondの略で、1秒あたりに転送できるビット数(データ量)のことです。1,000bps=1Kbps、1,000Kbps=1Mbps、1,000Mbps=1Gbpsとなります。
8bitで1byte(バイト)です。たとえば、80Mbpsであれば、1秒で10MB(メガバイト)の通信が可能です。
2020年現在、多くの光回線サービスの通信速度は実測値で、数十~数百Mbpsになっています。早いサービスで300~400Mbps、遅いサービスでは100Mbps以下といった平均速度です。アクセスしている場所、近隣の接続状況などによって速度は変わります。
IPoE方式であればベストエフォートでも混雑しにくい
ベストエフォート型によるインターネット接続は、通信速度の低下は避けられません。しかし、最新のインターネット接続方式である「IPoE」であれば、接続設備が大容量化されていて、従来の接続方式と比べて通信速度の高速化が期待できます。
「OCN光 IPoEサービス」では、従来サービス比2倍の帯域設計がなされています。さらに、3倍の帯域設計(従来サービスの6倍)を持つ「ワイドプラン」というサービスも用意されています。OCN光 IPoEサービスは、帯域設計によって、インターネット回線の混雑を緩和しながら、通信品質の向上を実現することができるのです。
OCNのIPoEベストエフォート速度 対応アクセス回線
通信速度※1 | NTT東日本 | NTT西日本 | ||
---|---|---|---|---|
OCN 光 IPoE |
マンション | 100M(上下最大100Mbps) | ● | ● |
200M(最大200Mbps)※2 | ● | ● | ||
1G(上下概ね1Gbps) | ● | ● | ||
ファミリー | 100M(上下最大100Mbps) | ● | ● | |
200M(最大200Mbps)※2 | ● | ● | ||
1G(上下概ね1Gbps) | ● | ● |
「法人向けOCNサービスとは」関連情報
新サービス! OCN光 IPoEサービス
OCN光 IPoEサービス 標準プラン
従来サービスから2倍の帯域設計!
動画サービスなど、混雑の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離
快適なインターネット利用環境を実現
法人向け設計
従来サービスから2倍の帯域設計!
固定IPアドレス利用可能
OCN光 IPoEサービス ワイドプラン
標準プランから3倍の帯域設計(従来サービスの6倍)
Windows Updateによる通信を
そのほかの業務用の通信から分離。
安定した通信が可能
標準プランから3倍の帯域設計
Windows Updateによる通信をそのほかの業務用の通信から分離
OCN光 IPoE vUTMセット
IPoEインターネット接続とクラウド化されたUTMをセットで提供。アップデートや保守はNTT Comが行うため、常に最新のセキュリティ対策を実現。
クラウド利用時のセキュリティ対策にも最適
インターネット接続とセキュリティ対策 セットで提供
専門スキルを有する人材不要
常に最新のセキュリティ対策を実現
通信事業者向けローミングサービス
OCNバーチャルコネクトサービス(IPoE接続)
NTT東日本・西日本が提供するIPoEに対応した「フレッツ 光ネクスト」ならびに光コラボレーション回線を、事業者さまの独自ブランドでIPoE方式のインターネット接続サービスが提供できます。
ご検討にあたり、ご不明点などはお電話もしくは、お問い合わせフォームで承ります。お気軽にお問い合わせください。
お電話によるお問い合わせ
0120-106107
受付時間 9:30~17:00
(土日祝日を除く)