NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、香り発生装置*1と専用のネットワーク接続装置を組み合わせることで、遠隔地から香り情報を配信し、香りの空間を実現するシステムを開発しました。このシステムは帝国ホテル大阪の10周年記念企画「フレグランスルーム」として、2月14日よりサービスを開始する予定です。
1. システムの概要(別紙「香り配信サービスイメージ」参照)
香り発生装置(アロマジュール)と香り配信用ネットワーク接続装置(LAN-BOX)を接続することで、遠隔地にある香り制御サーバーから香り発生装置をコントロールすることができます。香り配信用ネットワーク接続装置(LAN-BOX)は予約設定にもとづく自動運転が可能です。
2. 「フレグランスルーム」サービスについて
帝国ホテル大阪は開業時より、ロビー、チャペル、バスルームなどに独自の香りを提供することで「香りのおもてなし」を提案してきましたが、このたび開業10周年を記念して、ご宿泊のお客さまのライフスタイル、ワークスタイルにマッチした香りで客室を満たす「フレグランスルーム」をサービス化するにあたって、NTT Comのシステムを採用しました。
同サービスでは、モーニングコールの時間に合わせて目覚めの香りが配信されるなど、宿泊中の行動に最適な香りが設定されています。なお、同サービスで使用される香料のレシピは、くつろぎ、快眠、爽やかな目覚めなどの香りのテーマに基づき、株式会社資生堂が調合を行っています。
3. サービス開始日
2006年2月14日(火)
(参考)帝国ホテルWebサイト:http://www.imperialhotel.co.jp/
4. 今後の展開
NTT Comは、今後香り配信の需要が見込まれるサービス業、流通業などを中心に、香り発生装置、香り配信用ネットワーク接続装置、設定用ソフトウェアなどを広く販売していく予定です。
*1 香り発生装置:
レシピ情報に基づいて、内部に入れた液体香料を調合・発散する装置(開発・製造:株式会社ミラプロ)。 |