NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、総務省が平成16年度に実施する「電子タグの高度利活用技術に関する研究開発」事業に基づき、岡山県倉敷市において、倉敷市光ネットワーク「かわせみネット」を実証フィールドとし、電子タグ(ICタグ)とIPv6の次世代インターネット網を用いた「電子タグ高度利活用に関する実証実験」を行います。「かわせみネット」に接続されている倉敷科学センターや倉敷市立中央図書館などの市内公共施設内において、市内の児童・生徒に電子タグを活用してもらい、情報流通の実証実験の場を構築します。
1. 実証実験の概要
本実証実験では、倉敷科学センターの各種展示や倉敷市立中央図書館で興味を持った場所や事柄について、児童・生徒が持っている電子タグをリーダにかざすことにより、自動的に児童・生徒が持つマイポータルサイトに情報を配信することを柱としています。
また本実験を通して、電子タグを利用する中での、利用者の情報へのアクセス制御、情報の管理、IPv6を用いたネットワークセキュリティ技術の検証を行います。
2. 実証実験の詳細(別紙
1、
2参照)
<実証実験の内容>
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[1] |
ユーザ属性に基づいた情報へのアクセス制御技術の検証
ユーザ認証に基づくユーザ属性情報により、ユーザが情報データベースにアクセスを許可するかどうかの制御技術の検証を行います。
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[2] |
IPv6を用いたネットワークセキュリティの検証
IPv6技術を用いた通信時の相手認証、暗号化による情報通信セキュリティ技術の検証を行います
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[3] |
電子タグの高度利活用の検証
電子タグを用いて、様々なアプリケーションサーバを連携することによる、新しいサービスの有用性の検証を行います。 |
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<実証実験の期間>
3. 今後の予定
本実証実験で得た成果を総務省や学会、標準活動機関などに報告し、広く標準化を進め、電子タグの高度利活用に資するよう事業化に向けた研究を進めていきます。