【法人向け】ADSLサービスが終了 一部地域での延長や主な乗り換え先は?

ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)とは、電話回線のなかで電話に用いられていない周波数帯を活用し、高速なデータ通信を実現するサービスです。ADSLはサービスの提供終了が進んでいるため、引き続きインターネットを使用する場合は乗り換えが必要です。この記事では乗り換え先や乗り換え方法を解説しています。

従来のPPPoE方式に比べて大容量で、通信が混雑することなくスムーズに行われ、快適で安定した接続環境のため、法人向け回線としても大きなメリットがあります。IPoEは、いったいどのようなサービスなのか、詳しくご紹介します。

【IPoE接続とPPPoE接続】改善とヒント
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ADSLサービスが提供終了へ

ADSLサービスは、多くの地域で2023年1月31日にすでに提供を終了しました。ただし、2022年2月1日~2023年1月31日にフレッツ光の提供エリアとなった一部地域においては、2025年1月31日に終了することになっています。

現時点ではサービスを提供している会社もありますが、新規申し込みについてはすでに終了している状況です。ADSLサービス終了後も引き続きインターネットへ接続する場合は、サービスを乗り換える必要があります。

ADSLサービスが終了する背景

ADSLサービスの提供が終了する理由として、主に以下3つの理由があげられます。

■ユーザー数の減少

より高速で安定した光回線の普及により、ADSLより光回線を選ぶ人が増え、ADSLのユーザー数は減少しています。スマートフォンなどで使われる5Gも、ADSLより高速な通信が可能です。さらにスマートフォン普及によってADSLサービスに必要な電話回線の敷設数が減ったことも、ユーザー数が減少する原因となっています。

■電話回線のデジタル化

ADSLサービスは、アナログ形式の電話回線によって運営されています。しかしアナログ電話回線についても、固定電話の加入数減少や設備老朽化により、2025年に提供終了となる予定です。今後アナログの電話回線は、デジタル化されることが決まっています。その結果アナログの電話回線を使っていたADSLサービスも提供できなくなりました。

■ADSL設備の老朽化

ADSL設備は長年の利用によって老朽化しており、継続して運用することが困難な状況です。ADSLのユーザー数が減っている今、メンテナンスをしていくにも採算が取れません。あまり使われなくなってきた古い設備に投資するよりも、利用者の多い新しい設備に投資する方が有益と考えられるようになりました。

このように複数の理由で、ADSLの提供終了が決まりました。

ADSLサービス終了後の主な乗り換え先4選

通信速度が速く安定性が高い「光回線」

光回線とは光ファイバーケーブルを用いた、高速な通信回線です。光回線は通信速度が高速である上に、データ通信量による制限はありません。通信も安定しており、ADSLサービスからの乗り換え先として場合は最も有力です。

光回線であれば、インターネットを利用するユーザーが多いオフィスでも快適な通信環境を確保できます。オンラインでの会議や商談が多い、複数のクラウドシステムを用いている、などデータ通信量が多いオフィスにおいて、光回線は最適な選択肢です。

一方、光回線を導入するためには、光ファイバーを敷設するための工事をする必要がある点に注意してください。導入時には工事費用が発生する上に、撤去時にも撤去費用がかかります。

法人向けの光回線サービスとして、おすすめなのが「OCN光 IPoEサービス ワイドプラン」です。本プランは、動画視聴などで回線混雑の原因となりやすい個人向けインターネットの回線とは、トラフィックが論理的に分離されています。

また、一時的に帯域を圧迫する可能性があるWindows Updateのトラフィックも分離され、快適な通信環境を確保可能です。もちろん固定IPアドレスも提供されており、任意のクラウドサービスへのアクセス制限をかけられます。

さらに、オプションサービス「アプリコントロールA」の利用により、オンライン会議の通信を区別して音声や映像の途切れを低減することも可能です。

持ち運びが可能な「モバイルルーター」

モバイルルーターとはモバイル回線を搭載した、持ち運び可能な小型のWiFiルーターです。一般的なWiFiルーターはコンセントに挿して使う必要があるため、出先で使うのには適していません。

その点モバイルルーターはバッテリーを搭載している上に、サイズがコンパクトで持ち運びしやすいことから、外出先での利用にも適しています。またモバイルルーターはモバイル回線を使っていることから、ADSLサービスや光回線のように回線工事は必要ありません。そのため、導入の費用を節約可能です。

また小型で持ち運びしやすいことから、オフィス内でも設置場所を比較的自由に決められます。コードが邪魔になったり美観を損ねたりすることがない点も、モバイルルーターのメリットです。

一方、モバイルルーターの場合データ通信量の制限があることが多い点に注意しなくてはなりません。オンライン会議や大容量データの送受信などを続けていると、制限に抵触して通信速度が遅くなり、業務に差し障るおそれがあります。通常の通信速度も、光回線のような固定回線ほどの速さは期待できません。

また一般的なモバイルルーターは、同時接続可能な台数に制限がある点も注意が必要です。接続可能な台数は機種によって異なりますがおよそ5~15台で、実質的に数台までの同時接続に限られる可能性があります。

そのためモバイルルーターは、従業員の数が多いオフィスでの利用には適していません。1人から数人程度の小規模なオフィスで工事せず手軽に使いたい場合や、外出先でも利用したい場合に、乗り換え先の候補になるでしょう。

据え置き型で手軽に設置できる「ホームルーター」

ホームルーターとはモバイル回線を使った、オフィスに据え置くタイプのルーターです。モバイル回線を使っているため導入工事の必要はなく、コンセントに挿すだけですぐに使えます。

またホームルーターは、LANケーブルを接続する必要がないことから、設置場所を比較的自由に選ぶことが可能です。ホームルーターは、オフィスのなかで邪魔になりにくい場所へ設置できます。

一方でホームルーターは前述のモバイルルーターと同様に、データ通信量の制限がある点は注意しなくてはなりません。オンライン会議など、データ通信量の消費が多い通信を頻繁に行う企業では、光回線の方が適しています。通信速度に関しても、光回線のような固定回線ほどの速さは期待できません。

ホームルーターとモバイルルーターとの主な違いは、持ち運びの可否と同時接続が可能な台数です。ホームルーターはモバイルルーターと違いバッテリーを搭載していないので、インターネット接続するにはコンセントに挿す必要があります。そのためホームルーターは持ち運びには適していません。

一方で同時接続できる台数は、モバイルルーターよりホームルーターの方が多いのが一般的です。同時接続可能な台数は機種によって異なりますが、ホームルーターなら15台以上同時に接続できるものも多くあります。そのため、モバイルルーターよりはやや多い人数のオフィスでも利用を検討できるでしょう。

光回線エリア外でも利用しやすい「CATV(ケーブル回線)」

CATV(ケーブル回線)とは、ケーブルテレビの回線網を活用したインターネット接続サービスです。光回線が敷設できないエリアでも、CATVなら利用できる可能性があります。またCATVは、テレビサービスとセットにすることで、多くのCS放送・BS放送を視聴できる点も魅力です。

一方でCATVの通信速度は、光回線と比べ若干遅い傾向にあります。実際の通信速度はサービスによって異なりますが、より高速な通信が必要な場合は光回線の方がおすすめです。ただモバイルルーターやホームルーターが使うモバイル回線に比べれば、CATVの方が通信速度は速く安定する傾向があります。

またCATVは地域によって、提供会社が限定されている点は注意しなくてはなりません。希望のCATVが使えない可能性もあります。

これらの点をふまえると、CATVは以下のような場合に検討する余地があります。

  • 光回線が提供されていない地域である
  • モバイルルーターやホームルーターのように、通信量の制限があるのは困る
  • モバイルルーターやホームルーターより、高速で安定した通信環境を確保したい
  • 同時接続する台数が比較的多い
  • 地域のCATV提供会社に選びたいプランがある

ADSLサービスの解約方法

ここでは、一般的なADSLサービスの解約方法について紹介します。解約手順は会社によって異なるので、実際の方法はADSLサービス提供元に確認することが必要です。

まずはADSL提供会社に解約申し込みを行う

一般的にADSLを使っている場合、ADSL回線の提供会社とプロバイダーを別々に契約しています。ADSLを解約する場合、このうち最初にADSL提供会社へ解約を申し込みます。解約方法は、電話でオペレーターに申し込むのが一般的です。

なおADSLを解約する場合、本人確認のためのIDなどを求められる可能性があります。契約書など、契約内容が書かれた書面を手元に用意してから電話すると手続きがスムーズに行えます。また提供会社によっては、電話が混み合っている可能性があるため、時間に余裕をもって手続きをするとよいでしょう。

※ 前述のように、光回線が提供されていない地域ではADSL提供終了が延期されており、すぐに解約手続きが必要ではない場合もあります。ADSLの解約が今必要な地域か、あらかじめ確認した上で解約してください。

続いてプロバイダー各社に解約申し込みを行う

次に契約しているプロバイダーに解約を申し込みます。プロバイダーについては電話だけでなく、オンラインで手続きできるケースも多いです。具体的な手順は、契約プロバイダーのオフィシャルサイトで確認しましょう。

なおプロバイダーや契約内容、解約時期によっては解約金が発生する可能性もあり、注意しなくてはなりません。解約金について不明な場合は、オフィシャルサイトで確認するか電話などでサポートセンターへ問い合わせましょう、

レンタル機器があれば返却をする

モデムやケーブル類などをレンタルしている場合は、解約手続き後に返却する必要があります。返却が必要か否かは契約内容によって異なるので、解約手続きの際に確認しておくと安心です。解約手続き時に、オペレーターから返却方法などについて説明される可能性もあります。

返却が必要な場合、専用の回収用キットに入れるよう指定されることがあります。送られてきたキットにレンタル機器を入れ、郵便局やコンビニなどで配送の依頼をします。専用の回収キットが指定されていない場合は、自分自身で段ボールや緩衝材など配送に使う資材の用意が必要です。

なお返却の際は、回収キットなどに他のものを入れてしまわないように注意してください。仮に大事なものを誤って送ってしまっても、返却されない可能性があります。

ADSLサービス提供終了日までに解約をしなかった場合はどうなる?

仮にADSLサービス提供終了日までに他のサービスに乗り換えなかった場合、インターネットに接続できなくなってしまいます。ADSLサービス提供終了後に急いで手続きを開始しても、新しいサービスをすぐに使えるとは限りません。サービスによっては、使えるようになるまで一定の期間がかかることもあります。インターネットを使えない期間を発生させたくない場合、早めに乗り換えの手続きを進めましょう。

料金についても注意が必要です。ADSLサービスは、提供終了日以降に料金が発生することはありません。しかしプロバイダーとの契約は、ADSLサービス提供終了日以降も継続し、解約手続きをしない限り引き続き課金されてしまうと考えられます。
乗り換えの手続きをする際は、プロバイダー契約の解約手続きも忘れず行うようにしましょう。

ADSLサービスの提供終了が迫っています。乗り換え先として光回線やモバイルルーターなど複数の選択肢がありますが、貴社にとって最も適したサービスを選びましょう。提供終了間際に焦らずにすむよう、なるべく早めに乗り換え手続きを進めることをおすすめします。

ADSLが本格的に終了する前に乗り換え先の検討を

ADSLサービスは地域ごとに順次サービスの提供を終了しており、残りの地域でも2025年1月31日に提供終了となります。乗り換え先として、最も有力なのは光回線です。光回線なら他の選択肢に比べ、より高速で安定した通信を期待できます。

光回線のなかでも、OCN光 IPoEサービス ワイドプランは法人利用に適したサービスです。法人利用において快適な通信環境を確保できるよう設計されています。オフィシャルサイトで詳細を確認し、検討を進めてはいかがでしょうか。

通信速度の改善でお困りではありませんか?

「法人向けOCNサービスとは」関連情報

オンライン会議もサクサク! OCN光 IPoEサービス

企業向けベストプランワイドプラン

標準プランから3倍の収容設計(従来サービスの6倍)。Windows Updateによる通信をその他の業務用通信から分離し、つねに安定した通信が利用可能です。

  • 標準プランから3倍の収容設計

  • Windows Updateによる通信をその他の業務用通信から分離

オンライン会議に最適アプリコントロールA

Windows Updateのトラフィックを分離するワイドプランに、オンライン会議用の独立した帯域をプラス。収容設計もワイドプランの6倍。ストレスフリーなコミュニケーション環境を実現します。

  • ワイドプランから6倍の収容設計

  • オンライン会議用、Windows Update用、一般業務用で帯域を分離

標準プラン

従来サービスから2倍の収容設計。動画サービスなど、混雑の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離し、快適なインターネット接続環境を実現します。

  • 法人向け設計

  • 従来サービスから2倍の収容設計

  • 固定IPアドレス利用可能

VPNセット

高品質なOCN IPoEインターネット接続と拠点間VPN機能、専用レンタルルーターをセットで提供。IPsecによる暗号化技術により、インターネットVPNによる高品質な拠点間通信を実現します。

  • IPoEインターネット接続と拠点間VPN機能、専用レンタルルーターをセットで提供

  • IPsecによる暗号化技術でセキュアな拠点間通信を実現

vUTMセット

IPoEインターネット接続とクラウド化されたUTMをセットで提供。運用保守をNTT Comが行うため、つねに最新のセキュリティ対策を実現します。クラウド利用時のセキュリティ対策にも最適です。

  • インターネット接続とセキュリティ対策をセットで提供

  • 専門スキルを有する人材不要

  • つねに最新のセキュリティ対策を実現

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