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建設業界の中堅企業で営業を担当しているY.Tさんは、繁忙期でバタバタしている時期に「パソコンがおかしいから見てくれ」と上司から急に呼び出された。パソコンに保存したファイルが開けず、さらに画面上に「ファイルを元に戻すなら金銭を支払え」と要求するメッセージが表示されるという。よく話を聞いてみると、「クレジットカードの引き落としができません」というメールが届き、添付されたファイルを開いたところからパソコンがおかしくなったらしい。Y.Tさんが調べてみると、確かにファイルを開くことができなかったため、感染したパソコンを情報システム部門で調査することになった。これにより、繁忙期の忙しい時期にもかかわらず、Y.Tさんの上司はほとんど仕事ができない状態になってしまった。どうしてこんなことになってしまったのだろう…?

ここに注目

Y.Tさんの上司が感染したマルウェアは、昨今多くの企業や個人が被害を被っている「ランサムウェア」と呼ばれるものです。感染するとパソコンに保存されているファイルを勝手に暗号化し、ファイルを利用できない状態にしてしまいます。このようにファイルを“人質”にした上で、身代金を支払えと要求するというわけです。

セキュリティベンダーであるトレンドマイクロの調査によれば、2015年のランサムウェアの国内検出台数は6,700台に過ぎませんでしたが、2016年には65,400台と10倍近く増加しています。ある日系企業では、このランサムウェアが添付されたメールを1万人以上の従業員が受信し、そのうちの数名のユーザーが添付ファイルを開いてしまうという事件が発生してしまいました。実際にファイルが暗号化されるという事態にまで至ったパソコンは1台でしたが、そのパソコンに保存されていた数千のファイルが暗号化されるという被害を受けています。暗号化された重要なファイルを取り戻すために、犯人の要求に応じて多額の現金を支払ったという事例も少なくありません。たとえばアメリカのある病院では、ランサムウェアに感染して重要なファイルが多数暗号化されてしまったことから、数百万円を支払っています。