1.寿命が伸びたことで、自分なりの生き方をしても良い時代になった
「人生100年時代」という言葉を耳にしたことがある人も多いかもしれません。これは、ロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授が、著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)-100年時代の人生戦略』の中で述べたものとなります。
この言葉には、人の寿命が100歳前後まで伸びていくことで、国、組織、個人が、ライフコース(個人が一生の間にたどる道筋)の見直しを迫られている、という意味が込められています。
人生100年時代について、厚生労働省のホームページ(※)には「人生100年時代構想会議中間報告」より以下の文章が引用されています。
・ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。
・100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。
・人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。
我々ビジネスパーソンの視点から見ると、一度退いた仕事へ再び戻ったり、組織にとらわれず働いたり、起業をしたり、仕事をしながらボランティア活動もするといった、自分だけの生き方ができる時代になる、ということがいえそうです。

(※)経済産業省「『人生100年時代』を踏まえた『社会人基礎力』の見直しについて」を基に編集部で作成
2.「社会人基礎力」は、これからの時代に本当に必要なのか?
この人生100年時代において、必要な能力とされているのが「社会人基礎力」です。
経済産業省は、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力を「社会人基礎力」として定義。人生100年時代に備えるためには、この社会人基礎力を学び、向上させることが重要としています。
社会人基礎力は大きく3つの能力から構成されます。1つ目は、一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む「前に踏み出す力」、2つ目は疑問を持って考え抜く「考え抜く力」、3つ目は多様な人々と目標に向けて協力する「チームで働く力」です。この3つの力には、さらに細かい能力が合計12項目も設定されており、たとえば考え抜く力には、課題発見力、計画力、創造力という3つの能力があります。

(※)経済産業省「『人生100年時代』を踏まえた『社会人基礎力』の見直しについて」を基に編集部で作成
とはいえ、こうした社会人基礎力を学ぶことが、人生100年時代にそのまま有効とはいえないかもしれません。
なぜなら、我々人類を取り巻く社会環境は、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ビッグデータなど技術革新によって急激に変化しており、わずか12個だけの能力で乗り越えようとするのは不十分です。むしろ、時代に合った新たな能力やスキルを、繰り返し学び直していく地道な取り組みこそが求められるといえるでしょう。
もちろん、仕事や家庭での役割を果たしつつ、新たな能力やスキルを学ぶとなると、時間やお金の面でハードルが高くなってしまいます。日頃の生活から始められ、かつ続けやすい学びから始めてみることが、人生100年時代を生きるための重要な第一歩といえるでしょう。
3.NewsPicks+dを使って、普段の生活から「学び」を得よう
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