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【2025年最新版】Microsoft 365とは?
Officeとの違いや料金、活用事例を
わかりやすく解説!

【2025年最新版】Microsoft 365とは?Officeとの違いや料金、活用事例をわかりやすく解説!

「Microsoft 365って何ができるの?」「Office 365との違いは?」「料金体系はどうなっているの?」――そんな疑問をお持ちの方へ。本記事では、クラウド型グループウェア「Microsoft 365」とは何か、その基本機能から、AI(Copilot)による業務支援、セキュリティ対策、料金プランの違いまで、わかりやすく解説します。Microsoft 365は、WordやExcelなどのOfficeアプリケーションに加え、メール、クラウドストレージ、セキュリティ機能などをオールインワンで提供するビジネス向けサービスです。2023年には生成AI「Microsoft 365 Copilot」が登場し、文章作成やデータ分析などの業務効率化がさらに加速。企業のDX推進にも欠かせない存在となっています。この記事を読むことで、Microsoft 365の導入メリットや活用事例、料金プランの選び方までしっかり理解できます。すでに利用中の方はもちろん、これから導入を検討している企業担当者の方にも役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。

目次

Microsoft 365とは?機能と特徴をやさしく解説

「Microsoft 365」とはMicrosoftのクラウド型グループウェアです。WordやExcelといったおなじみのOffice製品に加え、メールやチャット、Web会議など、ビジネスに必要なアプリケーションをクラウド上で提供します。

リブランドの歴史 ― 「Office 365」から「Microsoft 365」へ

Microsoft 365の源流は、2011年6月に提供が開始された「Office 365」まで遡ります。それまでOfficeソフトウェアはバージョンアップのたびに買い替えが必要でしたが、サブスクリプションサービスとすることで、常に最新のソフトウェアを使用できるようになりました。加えて、メッセージングサービス「Exchange」、ファイル共有サービス「SharePoint」などもクラウドベースで提供されました。

その後、2020年には「Microsoft 365」にリブランドし、さらに2023年にはOpenAIの技術を活用したAIコンパニオン「Microsoft 365 Copilot」を発表。文章作成やデータ分析などをAIが支援する新機能が各Officeアプリケーションに追加されました。

現在では単なるOfficeアプリケーションの提供に留まらず、WindowsやEMS(Enterprise Mobility + Security、エンタープライズ向け管理・セキュリティ)の機能も統合し、より広範なクラウドソリューションへと拡張されています。

無料版・有料版の違い・エディションやプラン

Microsoft 365には、Microsoftアカウントがあればオンライン上でWord、Excel、PowerPointを無料で使用できる無料版の「Microsoft 365 for the web」に加え、家庭向け、一般法人向け、大企業向け、教育機関向けなどさまざまなプランがあります。無料版は無期限で使用できるものの、利用が個人の非商用目的に限定されていること、クラウドストレージが5GBのみであること、Teamsの利用が1ヶ月あたり60分間に限定されていることなどの理由から、業務で使用する際には一般法人向けプランまたは大企業向けプランを使用するべきです。

ここでは、一般法人向けプランおよび大企業向けの標準的なおすすめプランを紹介します。自社のニーズに、あてはまる機能、欲しい機能が多いプランを選択すると良いでしょう。

一般法人向け 大企業向け
プラン名 Microsoft 365
Business Basic
Microsoft 365
Apps for business
Microsoft 365
Business Standard
Microsoft 365 E1
+
Microsoft Teams
Enterprise
月額
(税込)
¥1,038 ¥1,427 ¥2,164 ¥1,340+¥908
最大ユーザー数 300名 300名 300名 無制限
クラウドストレージ 1TB
(1ユーザーあたり)
1TB
(1ユーザーあたり)
1TB
(1ユーザーあたり)
1TB
(1ユーザーあたり)
+
OneDrive 10TB
Office Web版、
モバイル版
デスクトップ版 Web版、デスクトップ版、
モバイル版
デスクトップ版、
モバイル版
メール容量 50GB 50GB 50GB
独自ドメインのメール
Teams
SharePoint
Loop
Power BI 無料版の「Power BI Free」が利用可能、有料版の「Power BI Pro」はオプション

※参考:「Microsoft 365 Business のプランと価格」(Microsoft)
※参考:「Microsoft 365 Enterprise のプランの比較」(Microsoft)
※上記金額は2025年8月時点の情報です。最新の金額についてはこちらをご覧ください。
https://www.ntt.com/business/services/application/mail-groupware/microsoft365/charge.html

一般法人向けプランおよび大企業向けのプランの特徴として、すべてのプランで独自ドメインのメールが使用できる点があります。また、クラウドストレージの容量が1ユーザーあたり1TBである点も共通です。2025年現在のトレンドとしては、主要クラウドサービスにAI機能が標準搭載されたことが挙げられます。

TeamsやSharePoint、Loopなどの社内活用ツールの有無はプランにより異なりますので、必要に応じて選択すると良いでしょう。

さらにすべてのプランにおいてAIを活用してデータの分析や可視化を行うビジネス分析プラットフォームの無料版「Power BI Free」使用可能です。分析データの共有や共同編集など、さらに高度な活用が必要な場合には、有料版の「Power BI Pro」もオプションとして提供されています。

Microsoft 365で実現できることや特徴

Microsoft 365の導入により、統合されたクラウド型業務プラットフォームを構築することができます。

標準で強力なセキュリティ機能を備えているため、在宅勤務などのリモートワーク時にも安全にアクセスが可能です。

TeamsやSharePoint、Loopなど、充実したコラボレーション機能も業務を大いに効率化するでしょう。また、業務にAI(Microsoft 365 Copilot)を積極的に活用することで、繰り返し発生するタスクの自動化やデータ分析など、さらなる業務の効率化が可能です。

さらに「Microsoft Search」と呼ばれる高度な検索機能により、効率的な情報活用が見込めます。

加えてIT管理者が使いやすい管理センター(Admin Center)も備えており、IT部門担当者の管理負担を軽減できます。

Microsoft 365の強みと選ばれる理由

Microsoft 365は世界中で使用されており、グループウェアにおける国内シェアは現時点で約25%に達しているという統計もあります。Microsoft 365の強みと選ばれる理由についてみてみましょう。

Microsoft 365の基本構成と特徴・メリット

Microsoftの特長の1つに、リアルタイム共同編集と情報共有が可能という点が挙げられます。OneDriveやSharePointにWord、Excel、PowerPointなどのデータを保存すれば、クラウド連携により同一のドキュメントを複数人で同時に編集可能です。また、デバイスや場所を問わずアクセスできるため、在宅勤務などのリモートワーク時においても、就業場所を問わずチーム内で円滑に情報共有・共同作業が可能です。

導入・管理のしやすさ

Microsoft 365はクラウドサービスのため、インストールやサーバーの設置は不要。また、管理センター(Admin Center)からユーザーやデバイスを一元管理できます。シングルサインオン(SSO)やライセンス管理により運用も簡便なため、IT部門担当者の管理負担を軽減できます。

強固なセキュリティ

多要素認証(MFA)による不正アクセス防止機能をはじめ、メールのフィッシング対策やデータ暗号化、デバイス管理、情報漏えい防止(DLP)など企業向けの総合セキュリティ機能が標準的に組み込まれた強固なセキュリティ対策が施されています。また、重要データは自動暗号化され、アクセス権限についても細かく設定可能です。さらに2025年からはAI機能にもセキュリティ対策が強化されており、Copilotなどの生成AIを利用する際にも企業のDLPポリシーやコンプライアンスルールの適用が可能となりました。

コスト削減とライセンス増減への柔軟な対応

例えばMicrosoft 365 Business Basicプランは1ユーザーあたり月額約¥990(税込)で利用可能。バージョンアップのたびにソフトを購入し直したり、オンプレミスのサーバーを設置・管理したりすることを考えれば、初期導入費や保守コストを大幅に削減できます。また、従業員の増減にも柔軟に対応できます。

常に最新機能&AI活用

クラウドサービスなので個人でのアップデートは不要。各アプリケーションはクラウド上で随時更新されるため、常に最新機能を利用可能です。また、2024年には生成AI搭載の「Microsoft 365 Copilot」機能が登場し、文章の自動作成やデータ分析支援など、日々進化するAIの恩恵を追加費用なしで受けられるようになりました。

Microsoft 365に含まれる主要ツールの役割と特徴

Microsoft 365にはさまざまなアプリケーションやサービスが含まれます。ここでは、Microsoft 365 Business Standardに含まれるツールを中心に、それぞれの機能や特徴について、活用事例を含めて紹介します。

Microsoft 365に含まれる主要ツールの役割と特徴

Word - 文書作成の王道ツール

1983年10月の誕生以来、40年以上も使用されている、いわば王道の文書作成ソフトウェアです。生成AI「Copilot」を活用すれば、企画書の下書き作成、社内文書の修正や要約などが可能です。

Excel - 表計算・データ分析ツール

こちらもOfficeソフトウェアの中核となる表計算ソフトウェアです。Copilotを活用すれば、売上データの分析やグラフによる視覚化がワンタッチで完了します。また、特定の条件を満たした数値の合計など、複雑な数式を作成する際にもチャットで提案を受けることができます。

PowerPoint - プレゼン資料作成ツール

プレゼン資料などを作成するプレゼンテーションソフトウェアです。Copilotを活用すれば、営業用プレゼンテーションの下書きを作成したり、要約版や多言語翻訳版を作成したりすることにも活用できます。

Outlook - メール・スケジュール管理ツール

メールクライアントソフトから発展した個人情報管理ソフトウェアです。メールに加え、予定表、タスク、連絡先などを一元管理できます。Copilotを活用すれば、メール本文の下書きや、長文メールの要約が可能です。

Teams - チャット&オンライン会議ツール

2017年にサービスを開始したメッセージングアプリケーションです。Web会議やチャット、ファイル共有機能を備えており、リアルタイムのコラボレーションやコミュニケーションが可能です。Copilotを活用すれば、録音データから高精度な議事録を作成できます。

OneDrive - 個人用クラウドストレージ

マルチデバイスに対応した個人用のクラウドストレージです。重要書類を保管するVault機能も備えています。Copilotを活用すれば、ファイルを開くことなく就業規定を確認したり、新旧の文書を比較して差異を抽出したりできます。

SharePoint - 社内ポータル&共同管理ツール

ファイルを共有する社内ポータルを作成し、共同管理するためのツールです。AIを活用したSharePointエージェントを作成すれば、休暇申請の方法など社内ポータルに含まれる情報についての質問に正確な回答を得ることができます。

Exchange - 法人メールと予定表機能ツール

法人用のグループウェアです。クラウド上でメールの送受信や予定表の共有ができます。Outlookとは違い、メールサーバー機能を備えているため、在宅勤務時などにもメールや予定表にアクセスすることができます。

OneNote - デジタルノートブック

ノート作成アプリケーションです。テキストデータに加え、音声データや画像を挿入することもできます。Copilotを活用すれば、ノートからToDoリストを作成したり、イベントの計画を練ったりすることができます。

Clipchamp - 動画編集ツール

編集経験のないユーザーがビデオを簡単に作成できるよう設計された動画編集ツールです。Copilotを活用すれば、スクリプトを入力してスタッフ紹介動画を生成したり、長時間に及んだ会議の動画から視聴する必要があるポイントを特定させたりすることができます。

Microsoft Loop -
ワークスペースにプロジェクトのパーツを集めて共同制作を行うツール

プロジェクトに関するさまざまな情報を一元管理できるワークスペースツールです。Word、Teams、OneNoteなどプロジェクトに関連するデータをLoopワークスペースに配置すれば、チーム内でのリアルタイム共有が可能となります。また、Loop上で修正を行った場合には各アプリケーションのデータにも反映され、同期性が維持されます。Copilotを活用すれば、各ソフトウェアで下書きや要約の作成ができます。

Microsoft 365 Copilot -
作業タスクをサポートするAIを活用したツール

生成AI機能を備えた検索型のチャットボットです。スタンドアローン型式のほか、Wordなどの各ソフトウェアに統合された型式のものもあります。テキストによる命令(スクリプト)を入力することで、質問への回答、文章や画像の生成などを行います。

導入を検討中の企業が
押さえるべきポイントと支援策

最後に、Microsoft 365の導入を検討している企業様に向けて、押さえるべきポイントについて紹介します。各プランとも基本的な機能は共通ですが、セキュリティ性能、利用料金などが異なります。次の3点に注目してプランを選択すると良いでしょう。

プランの違いと選び方

ここで、先に上げたプランの比較表より、主なプランについて導入の際に注目すべき項目を抜粋した簡易版を再掲します。

一般法人向け 大企業向け
プラン名 Microsoft 365
Business Basic
Microsoft 365
Apps for business
Microsoft 365
Business Standard
Microsoft 365 E1
+
Microsoft Teams
Enterprise
月額
(税込)
¥1,038 ¥1,427 ¥2,164 ¥1,340+¥908
最大ユーザー数 300名 300名 300名 無制限
Office Web版、
モバイル版
デスクトップ版 Web版、デスクトップ版、
モバイル版
デスクトップ版、
モバイル版
メール容量 50GB 50GB 50GB
Teams
SharePoint
Loop

※参考:「Microsoft 365 Business のプランと価格」(Microsoft)
※参考:「Microsoft 365 Enterprise のプランの比較」(Microsoft)

まずは必要なIDが300を超えるかどうかで一般法人向け、大企業向けを選択します。加えてOfficeの利用形態、Teams、Loopの有無などで自社に合ったプランを選択しましょう。

2025年より、どのプランでも前述のCopilotが利用可能となりました(個人向けは標準搭載、法人向けは対応ライセンス追加で利用可)。業務の効率化を目指す場合には追加のAIサービスの導入も検討すると良いでしょう。

MicrosoftのWebページでは、さまざまな業種のMicrosoft 365の導入事例が公開されています。

自社に近い業態の導入事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。

導入前にチェックすべきポイント

適切なプランを選択するためにも、現在の自社の状況を把握しておくことが重要です。クラウド使用に関するセキュリティ方針、現在使用しているストレージ容量、Microsoft 365のIDを必要とするユーザー数などを整理し、まとめておきましょう。

導入後は、サインインウィンドウでユーザー名(またはメールアドレス)とパスワードを入力すれば、すぐに利用を開始できます。

不安がある場合には導入サポートが便利

NTTドコモビジネスでは、Microsoft 365の法人向けおすすめプランを取り扱っています。

お問い合わせ

導入に際して何かご不明な点がございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

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※お問い合わせの内容によっては、回答までにお時間を頂戴する場合がございます。あらかじめご了承ください。

また、Exchange導入支援パッケージ、Teams導入支援パッケージなどのサポートオプションも準備。オプションメニューも含め、技術的なお問い合わせから万が一の不具合対応までNTTドコモビジネスが一元的にしっかりサポートしますので、安心してご利用いただけます。

さらにIT専任者が不在でもDX化の実現をサポートする「まるごとビジネスサポート」も準備。IT全般の困りごとを、電話サポートや訪問サポートにより解決します。

Microsoft 365の導入により自社のDX推進、チームコラボレーションの推進を目指す企業様は、ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

※本記事は、2025年8月時点の情報をもとに作成しています。最新情報はMicrosoftのWebサイトをご確認ください。

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