法人契約と個人契約の違い OCN光 IPoEサービス
今回は「OCN光 IPoEサービス」を導入するのに際し、法人契約と個人契約の違いやメリットについて紹介します。さらに、これからの企業におけるインターネットの接続環境のポイントについても考察していきます。
インターネット回線を法人契約にするメリットとは?
まず、はじめにインターネット回線を法人契約にするメリットについて考えてみます。法人向けインターネット回線は、個人向けに比べて一般的に開通期間が長くなりがちです。しかし、ビジネスユースを想定した法人契約ならば、開通期間が長くなったとしても、高品質かつ可用性が高い回線を選択すべきでしょう。それだけのメリットが法人契約にはあります。
一般的には以下のような要件を満たす場合、法人契約がオススメです。
■10名以上従業員がいる(10台以上のPCを接続)
■24時間いつでもサポートを受けたい
■ネットワークが途切れたらビジネスに支障がでる
■固定IPを使いたい
また、サポート体制の充実や選べるプランなど、法人向けに特化したサービスが受けられることも法人契約をする大きなメリットと言えます。
開通期間については以下にまとめます。
■個人向け光回線の開通期間
光回線の開通期間は、一般的な個人向けサービスの場合、概ね「1週間~3週間程度」です。例えば、OCN光フレッツでは、「申込みから開通まで最短で約1週間」としています。利用場所の設備状況で左右されるため、あくまでも目安です。
■法人向け光回線の開通期間
これに対し、法人向け光回線の開通期間(標準開通期間)は、サービスを提供する会社ごとに異なります。また、法人の場合は設備や環境の差が大きく、開通までの作業量を均一化しにくいことから、開通期間を設けていない場合もあります。
NTTコミュニケーションズのIPoEサービスの法人契約と個人契約の違い
まずはじめに、これからの企業のインターネット接続環境の考えるうえでのポイントについて考察してみます。
現在はビジネスでのクラウド活用が盛んにおこなわれています。ここに実は、大きな落とし穴があります。それはクラウド化を進める前にインターネット接続環境の見直しを忘れてしまうことです。そのために、通信速度が悪化してしまうことは珍しくありません。
毎日使うクラウドサービスでアップロード、ダウンロードを多くの従業員が同時に繰り返すことになれば、その影響はかなり大きなものになります。通信が遅くて不安定になれば業務効率は落ちますし、ストレスもかかります。時間帯によってインターネットが使い物にならなくなってしまうようでは、円滑な業務の進行ができなくなります。さらに取引先との信頼関係にも影響が・・・。
「クラウド化の成功は通信回線の選択にかかっている」。これだけは忘れないようにしてください。
では、一体、なぜインターネットの通信速度が遅くなるのでしょうか。一般的に利用されているインターネット回線は、回線を複数の利用者が共有しているため、回線を流れるデータ量(トラフィック量)が増大すると、混雑により通信速度が低下してしまうのです。
現在の日本国内におけるインターネットのトラフィック量は、高解像度の動画サービスや映像配信サービス、さらにはクラウドサービスが一般的に普及したことで急速に伸びています。固定ブローバンドサービスの契約者は、2014年から2016年で、年率換算1.4~1.6倍と急増(総務省「平成29年版 情報通信白書」)。固定ブローバンドサービスの契約者の総トラフィックを見ると、2016年5月から2017年5月までの1年間で39%も増加し、2014年5月に比べて3.3倍のトラフィック量の増加を記録しています(株式会社三菱総合研究所「インターネットトラヒックの現状」2018年2月)。
恐ろしい話ですが、数年前のピーク時のトラフィック量が、現在のオフピーク時のトラフィック量に匹敵し、常に混雑しやすい状況になっているのです。そして、この増加傾向は今後も加速すると予想されています。
近年はMicrosoftの「Office 365」やGoogleの「G Suite」といったクラウドサービスを採用する企業も多くなっています。このようなクラウドサービスの利用が急増していることも、トラフィック量の増加につながっています。特にOffice 365は、多数のセッション(接続)を同時に行うためにトラフィック量が多くなるという問題もあります。その結果、インターネット回線がつながりづらくなったり、遅延が生じるといった事態が発生します。
これからのビジネスユースでは、大容量データのやり取りやファイル共有などが増加します。こういった環境でストレス無く業務を進めるためには、光回線の法人契約による専用設計や帯域確保型サービスなどを利用して、ネットワークの混雑状況に左右されにくい、より安定した通信環境をつくることが必要となります。
さらに固定IPサービスが利用でき、セキュリティ対策や外部システム連携、拠点間通信を構築しやすい、また複数の固定IPアドレス使用による、システムの冗長化や分散化に役立ちます。
IPoEは、クラウド化の進行とともに登場した次世代通信方式です。従来のPPPoE方式に比べて大容量で、通信が混雑することなくスムーズに行われ、快適で安定した接続環境を実現します。混雑に強く信頼性の高いネットワークサービスは、オンラインストレージなどのクラウド利用による大容量の通信にも耐えうる品質を保てるのです。
では、IPoEサービスの法人契約と個人契約の違い、法人契約のメリットを検証していきます(詳細は「法人向けOCN光 IPoEサービスのプラン一覧と特徴」も参照してください)。
■安定した通信を確保する法人向け設計
IPoEサービスの法人契約では、「法人向け設計」を採用しています。前述の動画サービスなど、混雑の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離。利用集中による混雑の緩和を図っています
さらに法人契約ならではの、上位メニューも用意しています。
■選べる接続設備の大容量化
「標準ブラン」なら従来のPPPoE接続に比べ、2倍となる収容設計。さらに「ワイドプラン」ならばPPPoE接続に比べ、6倍の大容量となります。
■Windows Updateを分離
「ワイドプラン」では一時的に急増するWindows Updateを識別・振り分けが可能。通常業務のトラフィックへの影響が出ず、快適に環境でご利用いただけます。
■VPNやセキュリティ機能をパッケージしたプランも提供
インターネットVPNに対応した「OCN光 IPoE VPNセット」。セキュリティ機能をパッケージした「OCN光 IPoE vUTMセット」もあります。
さらに法人契約ならではの、こんな特長もあります。
■クラウドサービスへのアクセスを制限する固定IPアドレス
固定IPアドレスの活用でクラウドサービスのアクセス制限(アドレスフィルタ)が可能。不正アクセスを防止することができます。
■ネットワークの利用状況を可視化するトラフィックレポート
回線ごとに15分単位でのスループット・データ通信量をWebでご確認いただけます。ユーザー自身でネットワークの利用状況を客観的に把握できます。(※ビジネスポータルの申し込み<無料>が必要)になります)
ビジネスのインターネットをより快適にするためには、「OCN光 IPoEサービス」の法人契約がオススメです。いままでの光回線をたとえれば・・・5人乗りの車に5人に乗っていたイメージです。それが大容量設計の10人乗りや、20人乗りの車に乗れば・・・業務効率も改善!さらにビジネス専用道路とも言うべき法人設計も用意されています。
同時接続数によって利用帯域幅を調節しましょう
最後にワンポイント・アドバイスです。インターネットの利用帯域幅が過剰に使用されないよう予防し、さらにサイトを DoS 攻撃から防御するためには、サイトの帯域幅使用率と同時接続可能数を制限・調節することをオススメします。
お客さまの課題やお困りごとに合わせた
豊富なラインナップをご用意
OCN光 IPoEサービス
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企業向けベストプラン
OCN光 IPoEサービス
ワイドプラン標準プランからさらに3倍の帯域設計(従来サービスの6倍)。
ワイドプランならではの特長として、Windows Updateによる通信をそのほかの業務用の通信から分離。安定した通信が可能。 -
オンライン会議に最適
OCN光 IPoEサービス
ワイドプラン オプションサービス
アプリコントロールAワイドプランに加え、映像によるリモート会議・商談の通信を別経路に分離。
ストレスフリーなコミュニケーション環境を実現します。 -
OCN光 IPoEサービス
標準プラン従来サービスから2倍の収容設計!
動画サービスなど、混雑の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離。
快適なインターネット接続環境を実現。 -
OCN光 IPoEサービス
vUTMセットIPoEインターネット接続とクラウド化されたUTM機器をセットで提供。運用保守をNTT Comが行うため、つねに最新のセキュリティ対策を実現します。クラウド利用時のセキュリティ対策にも最適です。
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OCN光 IPoEサービス
VPNセット高品質なOCN IPoEインターネット接続と拠点間VPN機能、専用レンタルルーターをセットで提供。
IPsecによる暗号化技術により、インターネットVPNによる高品質な拠点間通信を実現します。