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ESGが重要視される理由とは?ESG経営のポイントや具体的な取り組み事例を徹底解説

ESGが重要視される理由とは?ESG経営のポイントや具体的な取り組み事例を徹底解説

公開日:2022/06/08

現代における企業存続戦略の一つに「ESG経営」があります。ESGの観点を深く考慮している企業が評価され、考慮の足りていない企業は存続性が危ういとみられるのが現状です。
しかし、ESGとは具体的にどのようなものなのか、未だ把握できていないという企業も少なくないでしょう。本記事では、ESGの観点が考えられるようになった背景、ESG経営を行う際のポイント、ESG経営の取り組み事例について解説します。

経営にも影響を与えるESGとは

ESGとは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の総称です。現代の企業経営や投資市場では、これら3つの観点に注目が集まっています。

ESGが考えられるようになった理由

経済成長と環境問題のバランスに関して、1970年代から国連を主軸に危機感が高まり始めました。2006年には、国連が以下の通り「責任投資原則(PRI)」を提唱しています。

  1. 私たちは、投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込みます
  2. 私たちは、活動的な所有者となり所有方針と所有習慣にESGの課題を組み入れます
  3. 私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます
  4. 私たちは、資産運用業界において本原則が受け入れられ実行に移されるように働きかけを行います
  5. 私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために協働します
  6. 私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します

PRIの発表後、機関投資家から賛成の声が多数集まったこともESGが注目されるようになった背景の一つです。

ESGが関連する分野

ESGの関連分野は、投資と経営の2種類です。投資の際に重要な観点として注目を浴びているものの、企業側の視点では人材雇用にも影響が現れます。

安定した収入や生活をなるべく生涯にわたって継続するため、優秀な人材は「長く存続する可能性が高い」との印象を受けた企業を選択します。つまり、ESG経営ができていない企業は人材雇用において不利となってしまうのです。

ESGとSDGsの関連性

ESGとSDGsは不可分の関係にあります。企業やステークホルダーの目線から考えるESGに対し、SDGsは企業を中心としつつ国家や地方団体、消費者も含めた考え方です。

ESG投資を推進しているGPIFでも、ESG課題とSDGsには共通点が多いといわれています。GPIFがESGに注力する企業へ投資を行い、双方がリターンを受け取り、持続可能な社会づくりに貢献できる関係を構築しています。

ESG経営が重要視される理由

ESG経営が重要視されるようになった主な理由は「環境変化への対応の必要性」「社会的評価の向上効果」「経営リスクの軽減効果」の3点です。

環境の変化に対応する必要がある

環境問題は、甚大な経営リスクの一つです。近年は気候変動による異常気象や災害が頻発しており、いつ何時起こるか分かりません。そのため、ESGの観点を主体とする経営形態をとり、環境の変化へ対応していく必要があります。

社会的評価の向上が期待できる

投資市場では、「SRI(社会的責任投資)」「CSR(企業の社会的責任)」とESGをセットで考えます。機関投資家はESGをどのくらい達成できているか、どのような取り組みをしているのかという観点から企業を評価しているのが現状です。

ESG経営を実施すれば、投資家の支援によって社会的評価の向上が期待できます。また、企業やビジネスの持続可能性についても高められます。

経営リスクを軽減できる

現在のビジネス環境は、ESGの3つの観点から不意な打撃を受けやすい状態です。そのため、目先の利益よりも長期的な経営リスクの軽減が優先して求められます。

ESG経営は持続可能性の高い形態であるため、短期的な利益ではなく、将来も見据えて経営リスクを軽減することが可能です。

ESG経営を行う際のポイント

ESG経営を行う際には「目的から逆算した計画」「長期的視点からの取り組み」「DXも含む多角的視点からの取り組み」の3点を押さえることを推奨します。

目的から逆算して計画を立てる

未来(目的)から逆算し、現在何をすべきなのか考え、バックキャスティングと呼ばれる手法で計画を立てることが重要です。

  1. 具体的な未来のイメージを描く 人口動態や環境制約、技術革新など、なるべく具体的に明るい未来像を設定します。その際、空想や幻想にしないように注意しましょう。
  2. 現在の課題や可能性を洗い出す 現状を詳しく描写した後、言語化を行います。現状に潜んでいる課題や可能性をすべて列挙することがポイントです。
  3. システム・価値観・技術に必要なアクション 未来の目標と現在の課題から見える可能性を踏まえ、必要となるアクションを思いつく限り書いていきます。
  4. 時間軸にアクション項目を配置する 2022年~2030年における時間軸の中から、当てはまるアクション項目を配置していきましょう。未来像までのアクションが繋がり、整理できたら完成です。

長期的視点から取り組む

ESGは短期的な視点での判断が難しいため、長期的な指標で取り組むのがポイントとなります。もともとESGは、長期的な観点から見て「企業の成長に欠かせない要素」として位置づけられており、取り組みには長い時間が必要です。

DXなども含めて多角的な視点から取り組む

ESGの一つである社会問題の解消へ取り組む際は、企業の生産性向上も視野に入ります。従業員一人ひとりのパフォーマンス管理、DXによる業務の効率化など多角的な視点からの行動が必要です。

DXの導入は生産性の向上だけでなく、産業廃棄物の削減にもつながるため、ESG達成に大きく貢献できる取り組みとなります。

ESG経営の取り組み例

ここでは、実際にESG経営に取り組んでいる企業の事例を解説します。

花王

近年では気候の変動が激しくなり、資源の枯渇、海洋プラスチックごみ、高齢化社会など、多くの課題が浮き彫りになっています。市場だけでなく、消費者にも影響をもたらしているのが現状です。

そのような中、花王では2019年4月に「Kirei Lifestyle Plan」を公表し、ESG戦略として掲げています。重要テーマを78に絞り、社員だけでなく社外の企業・行政にも評価を受けているのが特徴です。

「Kirei Lifestyle」は消費者が願う持続可能な暮らし作りの戦略とし、「Kirei Lifestyle Plan」を中長期目標としています。2021年5月に「花王サステナビリティデータブック」が発行されており、取り組んだテーマの選定における具体的な経緯が確認できます。

伊藤忠商事

伊藤忠商事は「FTSE Blossom Japan Index」のGPIFによって、構成銘柄に選定されています。LGBTのような性的マイノリティ専用の相談窓口を設置するなど、ESGに積極的な姿勢を見せているといえるでしょう。

ESG投資については、2021年度中にコロンビアの発電用石灰である鉱山の権益を売却すると発表しました。クリーンテックビジネスを先行している海外企業へ投資を行い、技術ライセンス獲得も積極的に推進中です。

さらに、ダイバーシティ推進にも取り組んでおり「女性活躍推進委員会」を発足しています。

スターバックス

スターバックスではESGが推奨され始める前から、すでに環境問題へと取り組んできていました。全店舗で紙製ストローやFSC認証付きの紙カップの導入を行い、2018年には再生可能エネルギー比率が77%まで達している点に注目です。

2004年には持続可能なコーヒー豆を調達するため「C.A.F.E.プラクティス」を導入し、環境・農家の所得に配慮されたエシカルな調達の支えとなっています。

2015年においては、C.A.F.E.プラクティス基準で全コーヒー豆の99%という中間目標を達成しました。現在もエシカルな調達100%を目指し、ESGに取り組み続けています。

まとめ

ESGは、SDGsと並行して考える企業存続のための観点です。投資市場では、「SRI(社会的責任投資)」「CSR(企業の社会的責任)」とESGをセットで考えられます。加えて、企業の評価として、社会的影響は大きいといえる状況に変化しつつあります。

経営リスクなどを軽減できるといったポイントを意識しつつ、ESG経営を実施する際は長期的・多角的な視点から取り組み、持続可能性や社会的信頼性を高めていきましょう。

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