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国内業務用PCの主要OSを徹底比較!
最新トレンドと大きな違いを紹介

国内業務用PCの主要OSを徹底比較!最新トレンドと大きな違いを紹介

スマートフォンやタブレットの業務利用が拡大しているとはいえ、やはり多様で複雑な業務を遂行していく上でPCは欠かせません。そんなPCを導入する上で、重要な条件となるのがOSの種別です。今後どんなOSを選択するのが得策なのか考えてみます。

目次

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WindowsやMac OSだけではない業務用OSの選択肢

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が2023年1月に発表した国内PC出荷実績によると、2022年(2022年1月~12月)の年間出荷台数は前年比でマイナス22.6%と減少傾向にありますが、それでも686万9,000台という大きな規模を維持しています。

こうした業務用のデスクトップPCやノートPCのOSとしてまず思い浮かぶのは、オフィスワークで圧倒的なシェアを有するマイクロソフトのWindowsではないでしょうか。ほかにはアップルのMac OSを利用している人も数多く見られます。

しかし、WindowsとMac OSだけが業務用OSの選択肢ではありません。近年、急速に注目され始めているのが、Chromebook と呼ばれるノートPCに搭載されている Google によって開発された Chrome OS です。

Chrome OS にスポットが当たったきっかけの1つは、文部科学省が2019年から推進している「GIGAスクール構想」です。小中学校で学ぶ児童生徒に対して、1人1台の端末および高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、誰一人取り残すことなく、創造性を育む教育を全国の学校現場で持続的に実現していくことを目指すものです。

このGIGAスクール構想において、最大のシェアを占めているのが実はChrome OSなのです。文部科学省が公表したGIGAスクール構想に関する「端末利用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)」によると、整備済み端末の中で Chrome OS は全体の40.1%を占めており、Windows(30.4%)やiOS(29.0%)を引き離しています。

小中学校時代に Chrome OS でICTを学んだ子どもたちが大人になり、社会に出たときにどんなOSを使いたいと考えるでしょうか。こうした観点からも Chrome OS は、将来的に業務用OSとしても利用を大きく拡大していくことが予想されます。

画像:整備済み端末におけるOSごとの割合
出典:文部科学省 「端末利用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)」(2021年8月)

主要OSを徹底比較

ここであらためてWindows、Mac OS、Chrome OS について、それぞれの特徴や最新動向、適した業務などをまとめておきます。

Windows

マイクロソフトによって開発されたOSで、現在の最新バージョンはWindows 11です。
業務用および家庭用PCの分野で最も広く使われているOSであり、Webトラフィック解析サービスのStatCounter社が公開している調査結果によれば、2023年1月の時点で世界シェア74.14%、国内シェア71.12%となっています。

このように世界中で広く使われていること自体がWindowsの強みとなっています。多様なアプリケーションがWindowsで稼働し、サポートも充実しているため、あらゆる業務でオールマイティーに利用することができます。

ただし世界中で広く使われていることについては、サイバー攻撃のターゲットになりやすいという側面もあります。このためOS内部に新たに発見された脆弱性を埋めるためのアップデートを怠ることなく迅速に行うなど、セキュリティを維持するための日々のメンテナンスが欠かせません。

Mac OS

アップルによって開発されたMac専用のOSです。StatCounter社の調査結果によれば、2023年1月の時点で世界シェア15.33%、国内シェア11.56%となっています。

ハードウェアであるMacと一貫して設計された、一体感が強く感じられる操作性の良さが多くのユーザーに高く評価されています。

また、追加でアプリケーションを導入しなくても、画像編集や動画編集、音楽制作などに必要な機能が一通り標準搭載されていることも大きな魅力となっており、Webコンテンツの制作や商品企画、ソフトウェア開発など、クリエイティブ系の業務に携わっていうユーザーの人気を集めています。

Chrome OS

Google によって開発された主に Chromebook で利用されるOSです。StatCounter社の調査結果によれば、2023年1月の時点で世界シェア2.35%、国内シェア0.61%となっており、WindowsやMac OSと比べれば利用は少数にとどまっています。しかし前述したGIGAスクール構想などにも見られるように、教育分野を中心に急速に普及しつつあります。

Chrome という名称からも推察されるように、Chrome OS は Google が別途提供しているWebブラウザの「Chrome」とも非常に密接な関係があります。Chrome OS ではアプリケーションをPCにインストールして使うのではなく、ほとんどの作業をブラウザの Chrome を介してオンライン上で行うことを基本としているのです。

これにより Google Workspace をはじめさまざまな業務用のSaaSとも非常に相性が良く、シンプルに利用することができます。

Chromebook( Chrome OS )がいま“ホット”な理由

Chrome OS で動作するPCである Chromebook は、現在ではさまざまなメーカーから販売されており、一般的なノートPCをはじめタッチスクリーンを回転させてタブレットとしても使えるコンバーチブル型2-in-1、キーボードが取り外し可能でタッチスクリーンを単体のタブレットとしても使えるデタッチャブル型2-in-1、デスクトップ型など、バラエティーに富んだモデルが登場しています。

Chrome OS 自体がブラウザベースで非常に軽量に設計されていることもあり、上記のような Chromebook のほとんどの機種は、7秒から10秒以内でスピーディーに起動します。バッテリーも1回の充電で8時間以上、機種によっては12時間以上稼働するのもあり、コンセントの使えない場所や充電器を忘れた場合でも1日フルに仕事をすることができます。

そして特筆すべきが Chromebook のセキュリティです。組み込み型のウイルス対策機能が最初から装備されているため、市販のウイルス対策ソフトなどを別途導入することなくマルウェアから自動的に保護されます。加えてアップデートも自動で行われるため、ユーザーは常に最新かつ安全な状態で Chromebook を利用することができます。

画像:Chromebookの主なセキュリティ機能

まとめ

業務で必要とされるアプリケーションを個別にPCにインストールしなければならなかった時代とは違い、端末の種別を問わないSaaSなどクラウドサービスの利用が拡大してきた現在、一般的な業務においてOSの違いはそれほど大きな意味を持たなくなりました。

ならば、セキュリティ維持のためのアップデートなど運用に手間がかからず、より快適に使えて本来の業務に集中できるPCやOSが理想的です。その意味でも Chrome OS を搭載した Chromebook は今後の有力な選択肢となります。

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