1.コロナ後もテレワークを継続するために必要なこととは?
新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの企業にとって、これまでの働き方を見直し、業務スタイルの改革を行うきっかけとなりました。なかでも、テレワークは広く普及し、自宅などオフィス以外の場所で業務を行うことは珍しいものではなくなりました。
東京都の調査(※)では2022年6月のテレワーク実施率は54.6%となっており、感染症が収束しつつある現在でも、半数以上の企業でテレワークが実施されていることがわかります。
今後も感染症だけでなく、突然の地震や台風といった災害に直面することもあるでしょう。こうした有事に事業を継続していくためには、状況に応じて、柔軟な働き方ができるような環境を構築しておくことが必要です。
しかし、テレワークの環境を維持するためには、IT管理者に相応の負担がかかります。テレワークに必要なシステムの構築が必要となり、場合によっては、既存端末のスペックが不足したり、VPNの帯域がひっ迫することも考えられます。
今後もテレワークが継続していくことを考えれば、IT担当者にとっても、従業員にとっても使いやす環境の構築が求められるといえるでしょう。
2.テレワーク用のPCに「Chromebook」を使ってみよう
IT担当者も従業員も使いやすいテレワーク環境は、どのように用意すれば良いのでしょうか?
さまざまな選択肢がありますが、そのひとつが「Chromebook」と、「ビジネスdリモートデスクトップ」や「Splashtop」といったリモートデスクトップサービスの組み合わせです。
Chromebookとは、Chrome OSを搭載したノートパソコンです。その特徴は、強固なセキュリティと価格の安さ、起動の速さです。セキュリティ面では、マルウェア対策やデータストレージの暗号化など5つのセキュリティ機能が搭載されており、かつ自動で最新バージョンに更新されるため、その都度ウイルス対策ソフトを購入し、更新するといった作業も不要です。
OSも自動更新されるため、IT担当者が検証したり、従業員への周知といった手間も省略できます。価格も数万円台程度の比較的安価な端末があり、種類も豊富なので、予算面と使い勝手を考慮した端末選びも可能です。
従業員にとっても、Chromebookを使うことにメリットがあります。起動するまでの時間はわずか10秒以内と非常に早く、すばやく業務に取り組めます。起動までに1分かかるWindowsの端末と比較した場合、1年(年間の営業日を約240日とする)で200分以上の時間を削減できることになります。
3.Chromebookと一緒にリモートデスクトップも使ってみよう
このChromebookに、リモートデスクトップツールの「ビジネスdリモートデスクトップ」や「Splashtop」を組み合わせることで、テレワーク環境はさらに充実します。
リモートデスクトップは、Chromebookなどのデバイスと組み合わせることで、どこからでも社内のPCへアクセスできるツールです。場所を選ばず、オフィスにいるときと同様の業務環境が実現できます。
ビジネスdリモートデスクトップや、Splashtopは画面転送方式を採用したリモートデスクトップツールです。手元のChromebookで、社内のパソコンが操作できます。情報はすべて社内のパソコンの中にあるため、作業が終わった後、データが残ることはありません。IT管理者も、社内の端末の管理・運用だけを考えればいいので、負担が増えません。導入や運用も簡単で、端末にアプリをインストールするだけ。アプリの配布や利用端末の制御も一元管理が可能です。
加えて、暗号化通信(SSL通信)を行っているため、わざわざVPN接続を行う必要がありません。既存のWi-FiやLTEでも通信(利用)可能ですが、5Gルーターと組み合わせれば、さらに快適に使用することもできます。
今後もテレワークを安全かつ円滑に継続するためには、経営者、従業員、IT管理者、それぞれにとってよりよい環境を用意することが重要です。より良いテレワークを実現するために、Chromebookとリモートデスクトップの導入を検討してみてはいかがでしょうか。