• docomo business Watch
  • アルコール摂取量の目安とは?厚労省が飲酒のガイドラインを公表

アルコール摂取量の目安とは?
厚労省が飲酒のガイドラインを公表

アルコール摂取量の目安とは?厚労省が飲酒のガイドラインを公表

2023年11月、厚生労働省が飲酒に関するガイドラインを発表。それによると、1日に一定量以上のアルコールを摂取した場合、健康リスクが高まるといいます。

目次

飲酒量ではなく、
「どれだけアルコールを飲んだのか」が重要

仕事の付き合いや飲み会、帰宅後の一服として、「お酒」を嗜む人も多いでしょう。飲み過ぎはもちろん体を壊す原因となりますが、それでは実際にどの飲酒量であれば、身体への悪影響を抑えられるのでしょうか?

厚生労働省が2023年11月した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案)」という資料によると、飲酒の健康リスクを考える場合は、お酒をどれだけ飲んだかという「飲酒量」ではなく、飲酒の際に摂取した「純アルコール量」を算出し、自分に合った飲酒量を決めることが大切としています。

純アルコール量は、「飲酒量(お酒の量、ml)×アルコールの度数(%)÷100×0.8(アルコールの比重)」という計算式で求められます。

アルコール度数5%のロング缶ビール(500ml)を飲んだ場合、計算式は「500ml×0.05(%)×0.8」で、純アルコール数は「20g」です。一方、コンビニで売られているような、アルコール度数9%の350mlの缶チューハイを飲んだ場合、計算式は「350ml×0.09(%)×0.8」で、純アルコール数は「25.2g」です。飲酒量は前者のロング缶ビールの方が多いものの、純アルコール数は缶チューハイの方が高いことになります。

飲酒量が少なくても、アルコール度数が高いほど、純アルコール量も多くなります。たとえばアルコール度数が15%の日本酒は、わずか1合弱(160ml)でも純アルコール度数が20g近くになります(160ml×0.15[%]×0.8=19.2g)

アルコール摂取量が
「男性40g以上」「女性20g以上」は危険!

この純アルコール量が少なければ少ないほど、飲酒のリスクを抑えることが期待でき、逆に純アルコール量が増えれば増えるほど、疾病のリスクも高まります。

資料によれば、たとえ少量のアルコール摂取であっても、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中は、飲酒によって発症リスクを高める恐れがあるとしています。大腸がんの場合は、1日当たり約20g(週150g)以上の量の飲酒を続けると、男女ともに発症の可能性が高まるといいます。

資料ではさらに、生活習慣病のリスクを“高める”飲酒量として、1日当たりの純アルコール摂取量が「男性40g以上」「女性20g以上」という基準を示しています。

疾病別リスクと飲酒量(純アルコール量)
疾病別リスクと飲酒量(純アルコール量)

眠れない時の飲酒、飲酒後の入浴に要注意!

同資料では、特に避けるべき飲酒の方法について、【1】一時多量飲酒、【2】他人への飲酒の強要、【3】不安や不眠を解消するための飲酒、【4】病気療養中の飲酒・投薬後の飲酒、【5】飲酒中・飲酒後の運動・入浴を挙げています。

このうち【1】の「一時多量飲酒」とは、短期間に大量の飲酒を行うことです。特に、1回の飲酒機会で、純アルコール量を60g以上摂取することは、身体疾患の発症、急性アルコール中毒の発生、外傷の危険性を高める恐れがあるとしています。このように飲酒には様々なリスクを伴うため、【2】の「他人への飲酒の強要」も避けるべきとしています。

【3】の「不安や不眠を解消するための飲酒」は、アルコール依存症になる可能性を高めたり、飲酒によって眠りが浅くなり、睡眠リズムを乱す恐れがあるといいます。【4】の「病気療養中の飲酒・投薬後の飲酒」については、飲酒は免疫力を低下させ、感染症の恐れも高まるうえ、薬の効果が弱まり、副作用も生じやすいといいます。

【5】の「飲酒中・飲酒後の運動・入浴」は、飲酒によって血圧の変動が強まり、心筋梗塞を引き起こし、転倒によって身体の損傷を引き起こす恐れがあるとしています。

健康に配慮した飲酒の方法としては、血中のアルコール濃度の上昇を抑えために、飲酒前、飲酒中に食事をとること、アルコールがゆっくり分解・吸収できるよう、飲酒の合間に水や炭酸水を飲むことが挙げられています。

「お酒はほどほどに」とはよく言われる言葉ですが、その「ほどほど」が、純アルコール量が男性は40g以上、女性20g以上であることが、厚生労働省のガイドラインによって明示されました。健康にお酒を楽しんでいくためにも、純アルコール量の計算式を覚えておいても損は無いでしょう。

ドコモビジネスがお届けする
メールマガジン(無料)のご案内

  • コラム

    最新のサービス情報や
    ソリューションのご紹介

  • サービス導入事例

    他社の課題解決事例や
    ベストプラクティス

  • セミナー・イベント

    旬なテーマが詳しくわかる
    企画をご案内

\ご登録は1分で完了/

ドコモビジネスでは、法人向けインターネットやスマホをはじめ、
中堅・中小企業のお客さまに役立つサービスを多数ご用意しています

最適なサービスを探したい方はこちら

中小企業向けサービスサイト
検索