6G通信とは?
いつから何が実現するのかを解説

6G通信とは?いつから何が実現するのかを解説

将来、次世代の移動通信システム「6G」により、従来の常識が覆されるような新しい価値が生まれることが予測されています。この記事では、6G通信の概要と開始予定時期、6Gによって実現できる世界を解説します。

目次

6G通信とは?

6G通信とは、「Beyond 5G」とも呼ばれ、現在普及が進んでいる5Gの性能をさらに進化させた次世代の移動通信システムのことを指します。6Gが実用化されると、高速大容量化や低遅延、多数同時接続といった通信の高度化を実現でき、さまざまな社会変革が起きると予想されています。
まずは、これまでに移動通信システムがどのように進化してきたかを振り返りましょう。

1G(1979年~)
民間用としては世界初となる移動通信機器「自動車電話」サービスの運用開始。音声の周波数の強弱を利用して情報を伝送するアナログ変調方式を用いた。その後端末の小型化が進み、1985年には車外で利用できる肩掛け型の端末「ショルダーフォン」が登場しました。

2G(1993年~)
音声を数字のデータに変換して伝送するデジタル通信方式を使ったサービス開始。iモードなどを始めとするパケット交換技術を使った携帯電話向けインターネット接続サービスが登場し、携帯電話でのメール利用が可能になりました。

3G(2001年~)
移動通信システムの国際標準化により国内で購入した端末が海外でも利用可能に。2Gと比較して通信が高速大容量化した。カメラ付き携帯電話が登場し、撮影した画像をメールに添付して送信できるようになりました。2001年に登場した「FOMA」が3Gサービスの代表例です。

4G(2012年~)
従来型の携帯電話からスマートフォンへの移行が進んだ。通信速度が大幅に向上し、大容量の画像や動画コンテンツでも快適に閲覧することが可能になりました。

5G(2020年~)
アンテナ技術の進歩によりデータ通信が高速化・大容量化。通信にかかる時間が短縮 され、通信遅延が改善された。デバイスと基地局の通信をシンプルにする技術により、端末の同時接続数が増加しました。
総務省の発表によると、日本では5Gの全国の人口カバー率が2022年3月末で93.2%にのぼり、5Gの整備状況※1はかなり進んでいます。
また世界でも5G加入者※2は年々増加しており、2028年末までに50億人を超えると予想されています。

※1:5Gの整備状況(総務省)
※2:マクロ経済の課題を抱える世界で5Gが成長(エリクソン)

現在研究開発中の6G(2030年頃~)は、高速化や大容量化、低遅延といった技術分野の発展にとどまらず、これまでとは別角度での技術革新が期待されています。海や空、宇宙をも含めたあらゆる場所をカバーする3Dでのサービスエリアの拡張です。
6Gが普及し、大量の情報を連携・共有ができるようになると、離れたところにいる人の姿を目の前に投影といったことが現実となるほか、リモートで手術を可能にする遠隔医療などSFのような世界が実現します。内閣府では、こういったサイバー空間と現実空間を融合した新しい社会をSociety 5.0として掲げ、社会のさまざまな課題の解決に期待されています。

参照元:Society 5.0(内閣府)

6G通信が重要視されている背景

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、人との接触が大幅に制限されたことで、テレワークやオンライン通話などのICTインフラの活用が進みました※3。6Gが提供される頃には、仮想現実と呼ばれる「VR」で、実際のオフィスで交流しているような感覚でオンライン会議や、テレワーク環境が整備されると期待されています。

※3:Beyond 5G 推進戦略 -6G へのロードマップ-(総務省)

6G通信はいつから始まる?

6Gは、2030年ごろの実用化を目指しています。

6Gで何が実現する?

6Gの研究開発を進めるNTTドコモは、「6Gで目指す要求条件」として、具体的に6Gで何を実現させるかを発表しています。その内容を解説します。

6Gで何が実現する?

超高速・大容量通信

通信において、データの送信から受信までの間にデータ処理を行うための遅延(タイムラグ)が必ず発生します。6G通信では、それが大幅に抑えられます。5Gの10分の1の1ms(1,000分の1秒)以下程度の超低遅延を目標として開発が進んでおり、手術用ロボットの遠隔操作などの用途で利用が進むとされています。他にも、「人間拡張」と呼ばれる、ネットワークで人間の感覚や動作を拡張する技術にも、6Gの低遅延という特徴が役に立つと考えられています。

参照:https://www.docomo.ne.jp/special_contents/brand/society/04/

通信エリアの拡張

これまでの4Gや5Gでは、通信できない地域・場所が存在します。6Gで目指すのは、陸に加えて海・空・宇宙など、あらゆる場所でのサービスエリアの拡大(超カバレッジ拡張)を目指しています。具体的には陸は100%、海上は200海里、空は高度1万メートルに拡張し、宇宙空間における通信も見据えているのが特長です。

消費電力・コストの低減

持続可能な社会の実現に向けて、地球環境への配慮が必要とされています。将来、電力需要のひっ迫が予測されており、低消費電力化は急務です。6Gは、ネットワークの運用コストや端末の消費電力量を現在の100分の1以下に抑えることを目標としています。

超高信頼通信

産業向け機器の遠隔操作・工場自動化において、通信品質はサービスや生産性に大きな影響を及ぼします。産業やライフラインなどの社会基盤を支えるためには、通信の信頼性が重要です。5G通信の信頼度は99.9999%でしたが、6G通信ではさらに1桁の改善99.99999%を目標に技術開発が続けられています。

同時多数接続

Society 5.0時代において、同時接続する端末やセンサーの数が飛躍的に増えるとされるなか、6Gの同時接続数は、5Gの10倍に当たる1平方kmあたり1,000万デバイスを目標としています。超多接続に耐えうる環境が実現する見通しです。

あわせて読みたい記事

まとめ

6G通信とは、5Gの性能をさらに高度化した次世代の移動通信システムです。6Gによって、5Gの特長である「高速・大容量」、「低遅延」、「多数接続」の各性能を高めるとともに、「空・海・宇宙への通信エリア拡大」、「超低消費電力・低コストの通信実現」、「産業向け用途における超高信頼通信」などが実現する予定です。2030年以降に実現を目指す「Society 5.0」では、誰もが活動・活躍できる社会や、持続的に成長する社会の実現が期待されています。その社会の実現に不可欠な技術が6Gです。6Gは、さまざまな分野で新技術の基盤となると予想されます。サイバー空間と現実空間を一体化するサービスの提供など、新たなビジネスが広がります。

ドコモビジネスがお届けする
メールマガジン(無料)のご案内

  • コラム

    最新のサービス情報や
    ソリューションのご紹介

  • サービス導入事例

    他社の課題解決事例や
    ベストプラクティス

  • セミナー・イベント

    旬なテーマが詳しくわかる
    企画をご案内

\ご登録は1分で完了/

ドコモビジネスでは、法人向けインターネットやスマホをはじめ、
中堅・中小企業のお客さまに役立つサービスを多数ご用意しています

最適なサービスを探したい方はこちら

中小企業向けサービスサイト
検索