「ありがとう」を伝えた最高の一日。
アークス最後のイベント
『ラストだよ!シャイニー全員集合!』レポート
6月5日(日)、本拠地のアークス浦安パーク(千葉県浦安市)で、2年ぶりのオフライン感謝祭『ラストだよ!シャイニー全員集合!』が開催されました。
タイトルにある「シャイニー」とは、ファンの方が考案してくれたチームサポーターの呼び名。イベント当日は快晴に恵まれ、本当に多くのシャイニーの皆さんにご来場を頂きました。
選手が販売を担当した「飲食ブース」、トークイベント『生アークスラジオ』、そしてリーグワンオフィシャルサプライヤー「トレック・ジャパン」様提供のスポーツ自転車による選手との「浦安サイクリング」などなど・・・。
くつろいだ雰囲気の中、多くの選手がシャイニーの皆さんと交流し、これまでの「ありがとう」を伝えることができたようです。
2007年、歴史あるNTT東日本ラグビー部が「NTTコミュニケーションズラグビー部」として活動を始めてから15年。
今後チームは新しく生まれ変わるため、NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安としてのイベントは、これが最後。
チームとして、これまで支えてくれた方々に感謝を伝えたい。
SH西橋勇人が中心となって事務局を立ち上げ、そこにPR上田竜太郎らも加わり、イベント実施に向け準備を進めてきました。
「皆さんにはこれまでたくさん応援してもらったので、しっかり感謝の気持ちを伝える場を設けられたら、と考えていました。僕らは『やりたい』と話していて、勇人(西橋)を中心に準備してきました」(PR上田)
想いの詰まったイベントの開場予定は午前11時。すると、開場前から長蛇の列が。
その光景を見たPR上田は「『愛されているチームだな』と思って、涙が出そうになりました」。選手・スタッフの予想を超えた感動的な光景から、アークスのラストイベントは始まりました。
急遽開場が早められると、続々とシャイニーの皆さんが入場。
すると、さっそく開放された天然芝のグラウンドへ駆け出す子供の姿が。そのほかの皆さんも、靴を脱いで歩いてみたり、シートを敷いてくつろいだり・・・。多くの方が開放的な雰囲気を楽しんでいる様子でした。
と、ポールの下では、シャイニーの皆さんが記念撮影をしていました。
こちらはSNS上の繋がりから生まれたシャイニーのファン・コミュニティ。本イベントで「一緒に写真を撮ろう」と決めていたそうです。
高校時代にラグビーをしていたという千葉県在住の「あだっぷ」さんが経緯を教えてくれました。
「私たちはTwitterで始まったシャイニー同士の集まりで、今日は『集まって写真を撮りましょう』と話していました。共通点はみんな喜連航平選手のラジオを聞いていることでしょうか(笑)。5月のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦で、初めてシャイニー同士がリアルに集まって、試合のたびに少しずつ輪が広がっていきました。良い人ばかりで、本当に楽しい集まりです」(「あだっぷ」さん)
「あだっぷ」さんが感じているアークスの魅力。それは「選手との距離が圧倒的に近いこと」。この日もグラウンドのあちこちで、選手と来場者の皆さんが交流する姿が見られました。
11時30分頃、クラブハウス正面中央に設けられたステージに、イベント開催に尽力したSH西橋が立ちました。
「今日は、苦しい時も、楽しい時も、一緒に戦ってきたファンの皆様にお礼を伝える場です。シャイニングアークス東京ベイ浦安としては最後のイベントになります」 と挨拶をした後、SH西橋が音頭をとり、来場者全員で「ラストだよ!シャイニー全員集合!」と一緒に声を出し、約2時間のイベントは開会しました。
開会宣言前から、すでにグラウンドの各ブースには長い列が。
最後まで列が続いていたブースのひとつが「グッズ販売」。この日でしか手に入らない激レアグッズ等がフリーマーケット方式で販売されるとあって、多くの皆さんが夢中で掘り出し物を探していました。
そして今季リーグ戦でも大人気だった「キヨラグカフェ」様のキッチンカー。この日のためにジャージのカラーである青と白色のオリジナルドリンク『シャイニーソーダ』をご準備いただき、常に盛況で、こちらもお客さんの姿が絶えませんでした。
またお昼時とあって、選手が販売を担当した「飲食ブース」にも長い列。「九州もつ鍋」や「たこ焼き」のほか「かき氷」は子ども達に大人気でした。
他にもシャイニングアークスオフィシャルサプライヤーである「DNS」様によるプロテインの割引販売も。こちらは選手が日頃より使用しているという、“本気”のプロテイン!!
また、サポーターズ俱楽部パートナーである「東京ベイ東急ホテル」様のブースでは宿泊券などが当たる豪華抽選会が行われ、こちらにも長蛇の列が。
この日は初夏の陽気だったこともあり、ビール販売も盛況。
スポーツ共創パートナーシップを締結している株式会社イクスピアリが製造・販売をしている舞浜地ビール工房「ハーヴェスト・ムーン」のコラボビール(ピルスナー)は、すぐ売り切れ!!
販売担当のPR平井将太郎は、急遽「再入荷してこのあと再販売します!!」と場内アナウンスをしていました。
さらに、この日はキリンビバレッジ様より清涼飲料水(先着600名様)、ダイドードリンコ様よりコーヒー等の清涼飲料水(先着480名様)のご提供を頂き、それぞれのブースで配布をしました。
またSO松尾将太郎やSH飯沼蓮が販売協力をした「PBdees」様のオリジナルラベルのマヌカハニー。「小金高校」様の女子生徒さん達によるアクセサリー展示もありました。
WTB石井魁が販売担当だった、スポーツ共創パートナーシップを締結している「船橋屋」様のブース。こちらもオリジナルラッピングが施された限定カップくず餅がすぐに売り切れとなる大盛況!!
急遽、船橋屋様からくず餅を再輸送するという嬉しい悲鳴に広報担当の月岡紋萌さんは「30分くらいで完売してしまいまして、想像以上の熱量を感じています」と興奮気味に話して頂きました。
「シャイニングアークスさんはこれだけ愛されているのだなと実感しています。船橋屋は今年で創業217年目ですが、スポーツチームさんとのコラボは初めてでした。1年間関わってきたので、今日の光景が自分事のように嬉しいです」
今季のアークスは試合前のエネルギー補給として、船橋屋様のくず餅を活用。船橋屋様の乳酸菌飲料を定期購入している選手もいるなど、グラウンド内外で共創関係を深めてきました。
各ブースは関係者も驚く売り切れ続出の大盛況。さらにグラウンド外でも交流があり、リーグのオフィシャルサプライヤーであるトレック・ジャパン株式会社様からはチームへの自転車提供が決定したことを受け今回大人気スポーツ自転車ブランド『TREK』の自転車を使用して手と一緒に浦安市内をサイクリングする企画も人気。
また「トランポランド東京ベイサイド店」様のご協力で、トランポリンの体験ブースが設置され、子ども達をトリコにしていました。
充実の感謝祭イベントを体感して、ファンの皆さんは楽しみ、また同時に驚いている様子でした。
SHグレイグ・レイドローの加入を契機にファンになったという山本さんご夫婦。
今季は仙台や花園にも応援に駆けつけてくれたお二人は、「来場者が思っていたよりも多くてビックリしました」と話してくれました。
そんな山本さんご夫婦が感じるアークスの魅力は「選手の優しさ」でした。
「今日もそうですが、選手が本当に優しいですね。過去にはここへ練習試合に来た時に、ボールを使ってパス交換をしてくれたこともありました。皆さん、紳士で優しいところが良いなと思います」(山本さんご夫婦)
そしてテレビ等のリポーターとしてお馴染みの中山さん。
2015年からのアークス・ファンは、アークスの魅力を「瑞々しい若さ」と表現し、また同時に来シーズンへの熱い想いを語ってくれました。
「シャイニングアークスには、強豪に挑戦していこうとする瑞々しい若さがある、と感じています。来シーズンはディビジョン2になりますが、ディビジョン1に昇格するというストレートな目標値ができたので、ぜひ頑張って頂きたいです」
「僕はファンとして2009年のトップリーグ昇格を経験できていないので、来年はファンとして昇格を経験できる良い機会だと思っています。昇格を見られるチャンスだなと。応援しています!!」
12時15分からは、中央ステージでトークイベント『生アークスラジオ』がスタート。
共に関西出身のSO喜連航平とPR庵奥翔太が壇上に上がり、Q&Aに答えるなど軽快なトークで会場を沸かせました。
壇上にSO前田土芽やWTB石井魁、SO松尾将太郎を呼んで、今シーズンの印象的な試合や、ここだけの裏話を展開。
PR三宮累には、車中で熱唱しているという歌の披露を無茶振り!! 照れながら三宮が熱唱する一幕もありました。
レターが読み上げられた方には、選手から提供された私物やウェアなどが贈呈。その様子を、芝生でくつろぎながら、多くの人々が見守りました。トークイベントは、終了予定を15分以上オーバーするほどの盛り上がりでした。
ゆったりとした幸福な時が流れた2時間。
閉会のご挨拶は、午後1時15分過ぎ。現役選手の中で一番長く在籍しているSH/WTB鶴田諒(2011年入部)が壇上に上がりました。
「今日はこんなにたくさんの方にお越し頂いて、ありがとうございました。このようにリアルに会う機会ができ、選手たちも本当に嬉しく思っています。
これからシャイニングアークスは新チームに生まれ変わります。来季の目標は、ディビジョン1に戻る、ということが明確な目標になっています。選手、スタッフ一丸となって目標を達成したいと思います。新チームはどんなチームになるか未知数ですが、皆様、そのあたりも楽しみに待っていてください。シャイニングアークスを15年間という長い間応援してくださり、本当にありがとうございました」
イベント開催に尽力したSH西橋にとっても、この日の光景は忘れられないものになったようです。
「ここまでやってきた価値があったかなと思います。ファンの皆さん、そしてこれまでチームに携わってきた方々に感謝しかありません。
15年間、選手も多く入れ替わり、“推し”の選手が卒業したこともあったかと思いますが、こうしてチームを愛してくれることは本当に嬉しいことです。新生NTTラグビーチームも引き続き応援して頂ければと思います。新生チームとして、皆さんに恩返しができるようなプレーをすることをお約束したいと思います」
イベントの最後、壇上に上がったのは内山浩文GMでした。
「今シーズン皆様をこの場所にお迎えすることができなかったので、このような場を設けることができて大変嬉しく思っております。今日は私の想像を超えていまして、2019年W杯後の来場者に近いと思います。日曜日の大切な時間をシャイニングアークスのために活用して頂いて、ありがとうございます。
15年間、皆様と一緒に強くなってきたチームだと思います。3年間でトップリーグに昇格して、順調に成長曲線を描きながらチーム強化を図ってきました。最高位は5位。あと一歩のところでベスト4、という戦力を整えてこられたかなと思います。引っ越しも2回やりました。(ジャージーの色は)当初のゴールデンイエローから、コバルトブルーにトランスフォーメーションをしました。2015年、2019年にW杯選手、東京五輪にもオリンピック選手を派遣しました。日本や世界のラグビー界に貢献してきたチームだなと思っております」
「ピッチ外でも健康経営やリモートワールドにコミットしたチームプロモーション、そしてSDGsなど、世の中の流れにチームをコラボレーションさせた取り組みも発信できたと感じております。チームは来年、大きな変革を迎えます。今年の戦績はチームとして責任を感じておりますので、必ずディビジョン1に復帰して、皆様と一緒に戦えるようなチームを創り上げていきたいなと思っております。
本当に15年間、ファンの皆様に愛されて支え続けられたチームだと思っております。新しいチームになりますが、変わらず皆様との関係性を強化していきたいと持っています。本当に15年間、ありがとうございました。またよろしくお願い致します」
幸福な時間の最後は記念撮影。「ありがとう」を伝えたい。その願いが叶った一日になりました。
お知らせ
イベントブースで大人気であった、舞浜の地ビール『ハーヴェスト・ムーン』とのコラボラベルビールは6/27までオンラインショップで購入が可能です。また船橋屋様によるオリジナルラッピングが施された『カップくず餅』も期間限定でオンラインショップにて販売予定となっていますので、残念ながら来場できなかった皆様、そしてもう一度購入したい方は是非チェックしてみてください。
■舞浜の地ビール舞浜の地ビール『ハーヴェスト・ムーン』とのコラボビール
■船橋屋『限定コラボカップくず餅』