試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2022年5月28日16時40分 KICK OFFNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 D1/D2 入替戦 第2戦

シャイニングアークス東京ベイ浦安シャイニングアークス東京ベイ浦安

vs

三菱重工相模原ダイナボアーズ	三菱重工相模原ダイナボアーズ

19vs33

前半12 - 19

後半7 - 14

2022年5月28日、有終の美を目指したラストゲーム。

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アークス、最後の闘い。

運命の日は2022年5月28日土曜日。

NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安のラストゲームが、東大阪市花園ラグビー場で行われた。

今後チームは新しく生まれ変わる。

このメンバーで築き上げてきた「シャイニングアークス」としての試合は、これで最後だ。

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アークス最後の闘いは、NTTリーグワン2022の入替戦、最終第2戦となった。

8点差以上で勝つことができなければ、NTTリーグワンのディビジョン1(D1)から、ディビジョン2(D2)降格となる。

第1戦ではD2所属の三菱重工相模原ダイナボアーズに8点差で敗れたアークス。

D1残留の第1条件は「得失点差9以上での勝利」だった。

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1976年創部。2010年よりトップリーグに参戦し、日本最高峰リーグで戦ってきた。

最終戦への出場を託されたメンバー23人は、チームの代表者として聖地・花園のピッチに立った。

フォワードでは、第1列が強力スクラムを牽引する3人。PR(プロップ)齊藤剣、HO(フッカー)アナル・ランギ、PR三宮累。

両ロックは名ディフェンダーの2人。前所属チーム「花園近鉄ライナーズ」の本拠地に凱旋となったLO(ロック)トンプソン ルーク。接点で無類の力をみせるLOジミー・トゥポウ。

バックローは第1戦で片手トライを決めたFL(フランカー)中島進護、好守備を連発するFL金正奎クラブ主将。そして米大卒のルーキーながら活躍中のNo.8(ナンバーエイト)マッケンジー アレキサンダー。

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バックスでは、攻撃を指揮するハーフ団。明治大学の元主将であるSH(スクラムハーフ)飯沼蓮。高精度のキッカーであるSO(スタンドオフ)オテレ・ブラック。

最後に初先発を託されたCTB(センター)石橋拓也。高い完成度を誇る29歳が、ノンメンバー組の想いも胸にピッチに立った。

もう一人は、シェーン・ゲイツ主将からの直前変更で、これまでFB(フルバック)での起用だったイズラエル・フォラウ。センターでは今季初先発となった。

そして自慢のバックスリー。

直前の変更で、WTB(ウイング)にスクラムハーフもできる鶴田諒がリザーブから先発へ。プレッシャー下で好プレーを連発するファンタジスタのWTB石井魁。

今季ユーティリティ性が花開いた安田卓平が、本職であるフルバックを任された。

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またリザーブ陣では、ハンドリングも巧みなセコナイア・ポレが初のメンバー入り。ルーキーの柳川正秀、今季躍動の竹内柊平が途中出場に控えた。

ラインアウトや守備で貢献する身長2メートルのサム・ジェフリーズ、好調を維持するモチベーターの目崎啓志。

ゲームチェンジャーの西橋勇人もベンチ入り。多機能性を誇る前田土芽、そして前戦に続いてブライス ロビンス スキルコーチが直前変更でメンバー入りを果たした。

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いざ、最後の闘いへ。

夕暮れ前の午後4時40分、アークスボールで運命の80分間が始まった。

序盤の優勢は明らかだった。HOランギのジャッカル、CTBフォラウのド派手な突破。しかし昇格に懸ける相手も必死に耐えた。

それでもアークスの「矛」が前半10分、緑の壁を破った。

攻防両面でスペシャルな仕事をするトゥポウが、左隅で絶妙なオフロードパス。フィニッシャーである石井魁がインゴールへ駆け込み、笑顔で押さえた。

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三菱重工相模原ダイナボアーズも、D2リーグ戦で首位通過(9勝1敗)だった実力を見せる。

反則(ハイタックル等)から後退したアークスだが、FWが互角以上にファイト。相手モールは完璧に防いだ。

ところがさらに反則があり、相手が速攻を仕留めて逆転(5-7)。さらにCTBリトル選手のキックパス、自陣でのパスミスを押さえられて3連続トライを浴びた(前半15、27、38分)。

アークスのビハインドは14点(5-19)になったが、ここから逆襲は始まった。

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不運だったことは確かだ。

ランギ、石橋の2選手が、なんと一連のプレーで相次いでピッチ外へ(脳しんとうの疑い)。

思いもよらぬ逆風。しかし緊急出場したポレがスクラムで存在感。スキルコーチのロビンスブライスもジャッカルで抗戦した。

逆風に抗い続けるアークス。

前半終了間際にはフォワードがモールでトライ。バックスも入ったスペシャルプレーが決まり、7点差(12-19)に詰めて後半へ向かった。

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センターを任されたフォラウは起用に応えた。

後半のスタートで、いきなりフォラウが的確なロングキック。新ルール「50:22」の好キックで、敵陣右奥のチャンスを得る。

立ちはだかったのは元アークスのFL小林訓也だ。ジャッカルを連発してアークスの勢いを削ぐが、逆にNo.8アレキサンダーもお返しのジャッカル。

手に汗握る攻防が続き、後半10分にはトゥポウがラックを越えてトライを狙ったが、ここはノートライ判定。攻めあぐねる時間帯が続いた。

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逆転の昇格には「8点差以上の勝利」が最低条件。後半21分には西橋勇人が投入され、流れを変えにかかるアークス。

すると、ここでアークスがビッグ・スクラム!!

後半24分のスクラムで矜持を見せて猛プッシュ。途中出場の西橋が相手にプレッシャーをかけてターンオーバーを披露した。

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しかしアークスは後半26分にCTB奈良望選手にインターセプトを許す。ロビンスブライスが懸命に追いすがるが届かず。

追い上げムードの中、痛恨のトライで、後半28分の時点でビハインドは14点(12-26)になってしまった。

アークスは試合時間の残り約10分間で、23点を取る必要があった。多数のケガ人、試合直前のメンバー変更、負傷退場・・・。満身創痍だったがアークスは戦い続けた。

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そして、トライを奪った。

後半33分に今季躍進したPR竹内柊平が、モールからキャリーに切り替えて反撃の狼煙。豪快にインゴールへ飛び込んだ。ゴール成功。少なくともあと16点が欲しい。

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死闘だった。

夕焼けに染まる東大阪市花園ラグビー場。足を攣る選手が両軍に続出。最終盤、前半に途中出場した杉浦拓実選手がジャッカル。

残り3分。攻め続けるアークスだが、キックチャージを受けて一転ピンチに。このボールを繋がれ、相手の5本目のトライが決まった。

シャイニングアークスとしての最後の試合は終わった。

最終スコアは19-33だ。三菱重工相模原ダイナボアーズが、D1昇格を勝ち取った。

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負けたことで心を引き裂かれるのは当然です。

試合後の記者会見で、ロブ・ペニー監督は終始、傷ついた選手を思いやり、言葉を選んでいた。

けっして間違っていなかったと思います。

記者会見で、ゲーム主将を務めた金正奎が、チームの努力を振り返り、噛みしめるように言った。

これも何かの試練だと思います。

今季鮮烈なデビューを果たした飯沼蓮は、神妙な面持ちで、言葉を絞り出していた。

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来季の舞台はディビジョン2だ。

来季ディビジョン2の所属チームは6チーム。

三重ホンダヒート。日野レッドドルフィンズ。釜石シーウェイブスRFC。豊田自動織機シャトルズ愛知。清水建設江東ブルーシャークス。

そしてもう1チーム、シャイニングアークスの歴史と誇りを継承する、新たなチームが産声を上げる。

その新たなチームは、シャイニングアークスの記憶も、2022年5月28日の光景も受け継いでいく。

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ロブ・ペニー監督の声

ロブ・ペニー監督

まずはダイナボアーズさん、昇格おめでとうございます。1年間を通して良いパフォーマンスをしていました。昇格は一貫したパフォーマンスの証しだと思います。

私たちについてですが、今日は試合を通して良いプレーが出来ていたと思います。選手が注ぎ込んでくれた努力、活気を誇りに思います。選手たちは頑張ってくれました。ただ肝心なところで精度を欠いたプレーがありました。

――今週はどのような準備をしましたか。

まず月曜日に(第1戦の)厳しいレビューをしました。フィールド上での行動が、私たちが大切にしている「絆」を体現するものであると話しました。今日はケガなどで急なメンバー変更があった中、選手たちはその絆を体現できていたと思います。

選手達はチームのことを第一に考え、その一心で闘っています。負けたことで心が引き裂かれるのは同然だと思います。

FL 金正奎キャプテンの声

FL 金正奎キャプテン

非常に残念です。それが本当に率直な気持ちです。1年間、チームとして努力してきたことは間違いないですし、コントロールできないこと、アンラッキーな部分もたくさんありましたが、その中でも努力をし続けた選手、スタッフ、全員を誇りに思います。けっして間違っていなかったと思っています。ただ結果がついてこなかったことがすごく残念です。

SH 飯沼蓮選手の声

SH 飯沼蓮選手

この結果は望んでいるものではありませんでした。いまは頭が真っ白です・・・。今年デビューは、入団して思い描いた人生でしたが、世の中そんなに甘くないなと感じました。

でもここで落ち続けるのではなくて、これも何かの試練だと思います。来年昇格し、その次の年にはリーグワンで、自分たちが思い描くようなシーズンを送りたいと思います。

――ゴール前で取り切れなかった理由は?

相手のブレイクダウンのプレッシャーがありました。テンポも出せなかったですし、ウィン・ザ・レースのところで相手の方が勝っていたので、取り切れなかったのだと思います。

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