試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2022年3月27日14時30分 KICK OFFNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 SEASON リーグ戦

シャイニングアークス東京ベイ浦安シャイニングアークス東京ベイ浦安

vs

リコーブラックラムズ東京リコーブラックラムズ東京

42vs12

前半18 - 5

後半24 - 7

甦ったアークス・アタック!!今季最多42得点、
今季最大30得点差で快勝!!

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「キーワードにしていた『アークス・アタック』を体現できました」(HO(フッカー)藤村琉士)

ロブ・ペニー監督がダイナミックな攻撃のイメージとして、指導1期目のスローガンとしても採用していた「アークス・アタック」(Arcs ATTACK)。

フォワードとバックスが一体となり、ボールをダイナミックかつ華麗に動かすアタックが、NTTリーグワンで炸裂した。

「ここ数週間、勝ちに値するラグビーを見せる場面もありましたが、結果に繋がらず苦しんでいました。今日はブラックラムズさんのような良いチームを相手に、80分間、我々が望むような良いラグビーをして、見ている方に楽しんでもらえるスタイルを表現できたと思います」(ペニー監督)

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NTTリーグワンの最高峰「ディビジョン1(D1)」に所属する2勝8敗(12位)のNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安。

トップ12チームによる熱戦は第11節を迎え、3月27日は、ホストスタジアムである東京・江東区夢の島競技場で、3勝7敗のリコーブラックラムズ東京を迎え撃った。

リコーブラックラムズ東京は攻守の粘り強さが大きな武器のひとつ。昨年12月の練習試合では33-31で勝利したが、終盤まで結果の分からない大接戦となっていた。

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アークスは先週から先発7人(FW4人、BK3人)を入れ替えた。

PR(プロップ)竹内柊平、LO(ロック)サム・ジェフリーズ。そしてクラブキャプテンのFL(フランカー)金正奎、第2節以来、約2か月ぶりのスタメン復帰がNo.8(ナンバーエイト)リアム・ギルだ。

バックスはSH(スクラムハーフ)グレイグ・レイドローと、FB(フルバック)ヘンリーブラッキンが急きょスタメンに。ボールキャリアーとして大活躍しているCTBトゥクフカトネも先発復帰。

またリザーブには、トヨタヴェルブリッツ戦で負傷交代していた鶴田諒がリザーブに入り、途中出場から随所で活躍した。

※リコーブラックラムズ東京戦のメンバーはこちら!!

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曇天の午後2時30分、風下から80分間をスタートさせたアークス。

開始5分で10点を奪う、最高のスタートを見せた。

アークスは自陣からSHレイドローのボックスキックをWTB(ウイング)石井魁がハイジャンプで捕球。ここで約2か月ぶり出場のNo.8ギルが速攻!!

相手の反則を引き出し、ペナルティ獲得。PG(ペナルティゴール)でいきなり3点を先制。

さらにリスタート後にはPR齊藤がジャッカル成功。敵陣に入ると、CTBトネのビッグヒットから、CTBゲイツ主将がロングゲイン。フォローしていたWTB石井魁が飛び込み、あっという間に10点を奪った。

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風下ながら見事なスタートダッシュを決めたアークス。

対するリコーブラックラムズ東京は前半12分、相手8番がNo.8ギルへの危険なタックルによりレッドカードの退場処分。

数的優位となったアークスはその後、自陣でピンチを迎えるが、昨シーズンの共同キャプテンが躍動。LO中島進護はジャッカル、FL金正奎は相手のラインアウトモールを押し返す好守!!見事に失点を防いだ。

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アークスはスクラムでも相手からペナルティを奪って優勢に。鉄壁ディフェンスから敵陣に入ると前半28分、SO(スタンドオフ)オテレ・ブラックのPG成功で13-0とリードを拡大。

ニュージーランド出身のSOブラックはこの日絶好調。

前半34分には相手ゴール前で、途中出場の鶴田諒へのクロスキックを通してトライアシスト。コンバージョンは不成功もリードは18-0に。

前半41分、今季D1最多のDF突破数を誇る相手SOアイザック・ルーカス選手にトライを許したが、13点リード(18-5)で後半へ向かった。

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後半は風上になったアークスは、ギアを上げた。

フランカーでの途中出場となったアナル・ランギは、フランカーが本職のようなタックル、ジャッカルを披露。成長が止まらないPR竹内も中盤で相手ラックをターンオーバー。

後半10分にはモール攻撃からLO中島が押し切り、後半最初のスコア。同17分のPG成功でリードは23点(28-5)に。3トライ3ゴールでも届かない点差をつけた。

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アークス・アタックは止まらなかった。

「フォワードとバックスが一体となって良いアタックができたのではないかと思います」(PR齊藤)

トライゲッターのWTB石井魁はジャッカルでも大貢献。自陣でターンオーバーを起こすと、SOブラックが一瞬の加速でライン突破。

さらにCTBトネのピック&ゴー、そして豊富な運動量を誇る2人(HO藤村、FLジェームス・ムーア)と繋いで後半18分、勢いを維持したままトライ奪取で30点差(35-5)!!

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粘り強いリコーブラックラムズ東京も、アークスのノックオンから切り返して1トライを奪うが、ホストで快勝を見せたいアークスは後半33分。

自陣から巧みなパスでWTB石井魁が突破!!途中出場のSH湯本睦とのパス交換で、ふたたびボールを受けてゴール下に回り込んでグラウンディング!!

最後は途中出場の鶴田諒が相手のパスミスに詰めて、ターンオーバー。ボールを蹴り出し、42-12でアークスが快勝。

今季最多42得点、最大得点30点差の大勝で、今季3勝目。順位も一つあげて11位に。プレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)はHO藤村琉士が初受賞となった。

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次戦は今季2度目の対戦となる昨季王者の埼玉ワイルドナイツだ。前回対戦では5-48で敗戦しているが、上昇気流に乗って思いきりぶつかりたい。

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ロブ・ペニー監督の声

ロブ・ペニー監督

ここ数週間、勝ちに値するラグビーを見せる場面もありましたが、結果に繋がらず苦しんでいました。今日はブラックラムズさんのような良いチーム相手に、80分間、我々が望むような良いラグビーをして、見ている方に楽しんでもらえるスタイルを表現できたと思います。

――これまでの戦いを通じて修正した点は?

いろいろな要素が勝つにあたり必要で、ひとつの要素に断定するのは難しいです。チームの状況を説明すると、コーチングスタッフも今年になり替わりましたし、新しい選手も入ってきました。チームとしてコンビネーションを上手く合わせるのは時間が掛かります。アタックの哲学、チームの理念を落とし込むのに時間が掛かるなか、瞬間で見せていることはできても、一貫性は見せられていなかったです。

しかし、そこが上手くフィットし始めていると思います。これから自分たちのラグビー、実力をどんどん見せていけると思います。コロナ禍で試合がなくなったり、2試合やってから活動休止になったり、チームとしてのリズムが難しいなか、やっと勢いに乗り始めました。このチームの未来は明るいと思っています。

LO 中島進護の声

LO 中島進護選手

先週はペナルティのミスなどありましたが、今日はまず「アークス・アタック」をやっていこうと。ブラックラムズさんのディフェンスも凄かったですが、体現できました。ブラックラムズさんはボールキープしてトライを取ってくるチームなので、一人ひとりタックルを決めてディフェンスをしようと考えていました。そこからアタックしようとしたことが今日の結果に繋がったと思います。

――これまでの戦いから修正した点は?

これまではペナルティからのミスが多かったので、そこをしっかり修正しようということでした。ペナルティをしなかったら敵陣でアークス・アタックができるということを今日は証明できたと思います。

――ブレイクダウンでプレッシャーをかけているように見えました。

ブレイクダウンでは1対1のタックルをして、良いジャッカルプレイヤーがいるので、そこでプレッシャーをかけられたらブラックラムズさんもスローダウンすると思っていました。

HO 藤村琉士選手の声

HO 藤村琉士選手

あまり勝てていなかったので嬉しかったです。キーワードにしていた「アークス・アタック」を体現でき、なおかつ勝てて良かったと思います。

――これまでの戦いから修正した点などを教えてください。

監督、(中島)進護さんも言った通り、継続してアークスのアタックをし続けられたことが大きかったと思います。全員で意志統一して攻められて、面白いラグビーができました。継続していって勝ちを重ねていきたいと思います。

――プレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)の感想と、記念撮影の際のポーズの意味は?

初めて取れたので素直に嬉しいです。プレーはダメなところもありましたが、スクラムであったり、ボールキャリーであったり、フィジカルの部分は自信があったのでそこを出していけたので良かったと思います。修正点もあるので満足せずに頑張っていきたいです。(ポーズは)興奮してやってしまいました(笑)。

PR 齊藤剣選手の声

PR 齊藤剣選手

――負傷交代により前半30分間の出場になりましたが、今日の試合はいかがでしたか?

フォワードとバックスが一体となって良いアタックができたのではないかと思います。いつも開始5分の調子が悪いのですが、今日は良い流れをもってこれたのではないかと思います。

――先週から2試合連続の先発でした。

(個人としては)絶好調というわけではありませんが、ここ2試合のスクラムでは自分の持ち味が出せているのではと思います。

――今日のスクラム戦についてはいかがですか?

今日はトイメンが明治大学で1つ下の後輩の笹川君(大五/3番プロップ)だったので、絶対に負けられない戦いだなと思って組んでいました。寮でも1年間同じ部屋に住んでいて、とても仲良くさせてもらっていて、良い関係があるので楽しみにしていました。大学時代の癖なども思い出しながら組んでいましたが、(笹川選手は)一段と進化したスクラムで手こずりました。

しかし自分の良いスクラムの形にもってこれたのではないかと思います。相手のやりたいスクラムになりそうになったり、プレッシャーも受けましたが、スクラムは結局8人で組むので、周りの力を信じたことが今日の良い結果に繋がったのではと思います。

――次戦への意気込みをお願い致します!

(脳震盪の懸念により)前半30分で交代して、皆さんに元気な姿を見せられなかったことは残念ですが、次の試合はもっと長く出られるように頑張ります!ありがとうございました!

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