試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2022年3月12日11時00分 KICK OFF練習試合

シャイニングアークス東京ベイ浦安シャイニングアークス東京ベイ浦安

vs

清水建設江東ブルーシャークス清水建設江東ブルーシャークス

55vs14

前半17 - 7

後半38 - 7

“総力戦"へ準備万端!ノンメンバー組でまたも快勝!
開幕後の練習試合は2連勝

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内山浩文GMはシーズン開幕前から、総力戦になる、と語っていた。

「1月に開幕するNTTリーグワンはリーグ戦だけで16試合あり、総力戦になります」

NTTリーグワン2022の「ディビジョン1」は、国内トップ12チームが集結する最高峰リーグだ。

16節あるレギュラーシーズンは折り返しの第9節を迎え、多くのチームに怪我人が増えてきた。「総力戦」の予想は的中した格好で、ここからは総合力がより問われる状況だ。

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NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安は、3月12日(土)、公式戦出場が少ないメンバーの実戦機会として、清水建設江東ブルーシャークスとの練習試合(非公開)を行った。

開幕後の練習試合は、勝利した2月の埼玉ワイルドナイツ戦以来2度目だ。

「すごく楽しみにしていました。試合が近づくにつれ、メンバーで細かいコミュニケーションも取ることができ、試合に向けて良いチャレンジできたと思います」

そう語ったのはゲームキャプテンを務めたCTB(センター)石橋拓也だ。相手はディビジョン3で5勝2敗と好調の清水建設江東ブルーシャークス。昨年の練習試合でも、迫力のあるアタックを展開していたチームだ。

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アークスのメンバーを見てみると、先発はスクラム猛者の上田竜太郎がHO(フッカー)ポジションに入り、技巧派のセコナイア・ポレがPR(プロップ)に入った。

LO(ロック)は新加入の豪州出身コンビ。ビッグヒッターであるカラム・マクドナルドと、パワーと技術を兼備するサム・ジェフリーズ。FL(フランカー)に斉田倫輝と栗原大介が入った。

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ハーフ団は「近大コンビ」。近畿大学で先輩のSH(スクラムハーフ)光井勇人、後輩でキャプテンも務めたSO(スタンドオフ)喜連航平だ。そしてセンターには総合力が高い石橋。

今季7人制日本代表にデビューした2人、CTB石田大河とWTB(ウイング)石井勇輝が練習マッチに初登場。

もう一人のWTBが韓国を代表するスピードスターである張容興。FB(フルバック)はユーティリティBKのシルヴィアン・マフーザ。リザーブには明治大学出身の松尾将太郎という布陣となった。

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春を感じさせる温暖な気候のなか、まずアークスは守備で粘った。

試合序盤、モール・ディフェンスにおける反則の繰り返しによって、いきなりHO上田がシンビン(10分間の一時退出)に。しかしこの窮地で、南アフリカ出身のFBマフーザがジャッカル。堅守でしのいだ。

するとアークスはセンブズ代表コンビが躍動。

CTB石田が軽快なステップで2対1を作ると、右隅でボールを受けたWTB石井勇輝がロングキック。敵陣ゴール前でノックオンを誘い、陣地を大きく挽回した。

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バックスでは「近大コンビ」も見せ場を作る。

守備でも貢献するSH光井からパスを受けたSO喜連が、敵陣奥のスペースを見逃さず、相手を背走させるロングキック。

このキックをチェイスしていたWTB石井勇輝が、自陣脱出を狙った相手キックをチャージダウン!!インゴールに転がったイーブンボールをCTB石橋がグラウンディング。

献身的なチェイスから先制トライが生まれ、まずはアークスが5点を奪った。

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この日は“絶好調男”が多数。

FBマフーザもその一人で、前半13分には序盤に続く“連続ジャッカル”。またこの日PRに入ったポレがラインアウトでは安定したスローイングを行い、LOジェフリーズはキャッチでラインアウトの精度に貢献した。

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さらにこの日は韓国の7人制代表であるWTB張容興が大車輪の活躍!!

ボールを持てば確実にゲインする決定力で、序盤に左隅のラックから相手のターンオーバー。ラック脇の無人を見逃さず、瞬時に抜け出し、相手も呆気にとられる独走トライを決めた。

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清水建設江東ブルーシャークスも一つの突破に複数のオフロードパスを組み合わせ、トライを返す。リードが5点(12-7)に縮まったアークスだが、ここで元フランカーのCTB石橋ゲームキャプテンらがタックルで奮闘。

ターンオーバーが生まれ、FBマフーザがスワーブで鮮やかなラインブレイク。3トライ目が生まれ、10点リード(17-7)で前半を折り返した。

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80分出場のPRポレは後半も正確なスローイングを連発。後半開始早々、相手ゴール前のスローイングミスを見逃さず、オーバーボールを捕球して目前のインゴールへ突進。後半最初のトライを奪い、アタックでも存在感を示した。

ボール保持率をさらに高めるアークスは、スクラムハーフからの仕掛けでショートサイドを突破。WTB張容興の突破を足がかりとして、SO松尾がカットインから地を這うようなボールキャリー。

低い姿勢で次々に相手を振り切り、後半出場の10番松尾が個人技でトライ!連続スコアでリードを29点(36-7)に広げた。

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後半にはスクラムでも優勢を決定的にする。

後半14分にはPRポレ、HO上田らを最前線に据えたスクラムで強制ペナルティ!!ここから敵陣ゴール前に入り、ラインアウトモールは崩れたものの、FL栗原らが次々にラックサイドを急襲。

No.8ブロディ・マカスケルが押し込み、7トライ目を決めてリードはついに36点(43-7)に!!

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その後相手に2トライ目を奪われたが、アタックでは204センチの21歳、LOマクドナルドが跳躍するようなキャリーを見せると、スクラムハーフの仕掛けからWTB張容興が突破。

すかさずフォローしていたSO松尾が仕留めて、この日自身2本目のトライ。みずからゴールも決めて50-14とした。

終盤はディフェンス時間が多くなるが、アークスはインゴールを死守した。相手ラインアウトの決定機では運動量豊富なFL斉田が飛び込んでターンオーバー。80分間出場のCTB石橋は最後まで効果的なタックルを続けた。

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ラストを飾るトライは攻守交代から。

自陣から展開する清水建設江東ブルーシャークスがミス。この攻守交代からすかさず空いたスペースを急襲。最後はFB(フルバック)に入っていた石田が右隅に駆け込んだ。

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これで練習試合は2月の埼玉ワイルドナイツ戦に続いて今季2勝目。

選手層の厚さを改めて示したアークス。5月まで続く「総力戦」のレギュラーシーズン後半戦へ向け、アークスは再スタートを切った。

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CTB 石橋拓也ゲームキャプテンの声

>CTB 石橋拓也選手

――ゲームキャプテンを務めた今日の練習試合を振り返ってください。

今日はみんなエナジーを出して良い所を見せようとしていました。こうした試合があると自分たちにフォーカスを当てることができるので、そういう意味でも練習試合は嬉しいです。その姿勢がよく表れた試合だったと思います。

――この試合にどのような心構えで臨みましたか?

すごく楽しみにしていました。試合が近づくにつれ、メンバーで細かいコミュニケーションも取ることができ、試合に向けて良いチャレンジできたと思います。

――最近はプライベートでも変化があったそうですね!!

子どもが生まれました。いま3か月で、家に早く帰りたいという気持ちが強くなりましたね。あとは試合で娘に活躍しているところを見せたいという気持ちもあるので、試合に出たい気持ちも強くなりました。

――今シーズンは総力戦になりますが、意気込みをあらためてお願いします!

ノンメンバーのみんなもいつでもAチームに食い込んで活躍できる、という意識があります。何が起きてメンバーに入るか分からないので、いつメンバーに入っても活躍できるように準備を進めていきたいと思います。

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