試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2021年12月25日13時00分 KICK OFFプレシーズン練習試合

シャイニングアークス東京ベイ浦安シャイニングアークス東京ベイ浦安

vs

静岡ブルーレヴズ静岡ブルーレヴズ

24vs26

前半12 - 19

後半12 - 7

クリスマスに2点差熱闘!!
連勝ストップも38名出場で「チームの力が向上」

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NTTリーグワン2022のチーム開幕戦を新年1月8日(土)に控えているNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安。

その準備段階であるプレシーズンの練習試合は、ここまで毎回メンバーを大きく替えながら7勝1敗だ。

選手層に厚みが増しているアークスが、クリスマスの12月25日(土)、静岡・エコパスタジアムで、同じディビジョン1に所属する静岡ブルーレヴズと対戦。

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一般的に開幕直前はメンバーを固めて最終調整に入る。この日対戦した、安定したセットピース(主にスクラム、ラインアウト)を武器のひとつとする静岡ブルーレヴズも同様だった。

しかしアークスの登録メンバーは今季最多の38名。アークスの新キャプテンであるCTB(センター)シェーン・ゲイツは、開幕目前まで多くのメンバーに経験を積ませる戦い方に手応えを掴んでいた。

「全員にゲームタイムを与えることでチームの力が向上しています。今シーズンは長いので総力戦になってきます(レギュラーシーズン16試合)。その点においても、全員が良いゲームタイムをもらってしっかりプレーすることが強さに繋がります」(CTBシェーン・ゲイツ主将)

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多くのメンバーにアピール機会を与え、足並みを揃えて開幕へ向かうアークス。この日の先発メンバーは、先週から15人中12人(フォワード6人、バックス6人)を変更した。

フォワードではFW第1列が全員交代。PR(プロップ)齊藤剣、HO(フッカー)アナル・ランギ、PR三宮累が並んだ。

さらにはフィジカルが自慢のLO(ロック)金嶺志、タックラーのFL(フランカー)栗原大介。日本国籍を持つ日米ハーフのNo.8マッケンジーアレキサンダーは8番を背負った。

ゲームをコントロールするハーフ団は、2年目のSH(スクラムハーフ)グレイグ・レイドロー、SO(スタンドオフ)前田土芽のコンビに。

両CTB(センター)は攻防両面で存在感を示すゲームキャプテンの本郷泰司と、トータルプレイヤーである石橋拓也。

両WTB(ウイング)には攻守に激しいWTB小泉将、経験豊富なスクラムハーフでもあるWTB鶴田諒が先発を飾った。

※静岡ブルーレヴズ戦のメンバーはこちら!!

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冬晴れが心地よい13時、ホームである静岡ブルーレヴズのキックオフで試合は始まった。

先制トライは前半1分、一瞬の出来事だった。

アークスは自軍ゴール前のラインアウトでボール確保に手こずり、こぼれ球を静岡ブルーレヴズが確保。一瞬のターンオーバーからインゴールを奪われ、いきなり7点を追いかける展開となった。

先制パンチを受けたアークスだが、CTB本郷は果敢な突進でゴール前に迫り、プライドが激突するスクラム戦では、前半10分にアークスが反則(コラプシング)を誘発!!

そして前半23分、低い姿勢から強烈なドライブで前進するHOランギが、ゴール前でのペナルティキック(PK)から猛進!!比類のない前進力で強引にトライをもぎ取り、ゴールも成功で試合を振り出し(7-7)に戻した。

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前身のヤマハ発動機ジュビロ時代からセットプレーに強みを持つ静岡ブルーレヴズは、アークスに対してラインアウトモールで攻勢。前半26分にアークスのエリア左を攻略してトライを奪った。

ふたたび7点(7-14)のリードを奪われたアークスだが、この日はスクラム戦で優勢。スクラムで奪ったPKで敵陣に進攻すると、右ラインアウトからのサインプレーで、パスと見せかけて先発SHレイドローが防御を突破!!

抜け出した元スコットランド代表キャプテンをフォローしていたのは、豊富なスタミナで動き続ける元帝京大キャプテンのCTB本郷。相手のタックルを浴びながらも強力なレッグドライブ、巧みな身体の反転で、インゴールにグラウンディング成功。

ひとつのライン突破をトライに繋げ、コンバージョンキックは失敗も2点差(12-14)に迫った。

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開幕を目前に控えた両チームは、高い集中力とフィジカリティで均衡した攻防を披露。

アークスはCTB石橋が元フランカーらしいカウンターラックで攻守交代を起こせば、好調のFL目崎啓志は絶えず大声でチームを鼓舞。

前半40分にラック脇の間隙を突かれて独走トライを許し、7点のビハインド(12-19)を背負ってハーフタイムを迎えたが、高いエナジーに逆転への期待は高まった。

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アークスは後半最初から9人(FW6人、BK3人)を変更。

後半の序盤から始まったアークスの猛攻はノックオンで終わったが、相手8番(イシ・ナイサラニ選手)にHO藤村琉士が激しいタックルを浴びせるなど、途中出場メンバーが勢いを与えていく。

ここでアークスの強力スクラムが威力を発揮する。

後半7分のスクラム(自陣投入)で、PR竹内柊平、HO藤村、PRセコナイア・ポレを最前列に並べて強制PKを奪取!!スクラム自慢の静岡ブルーレヴズにプレッシャーをかけ、エリアを大きく前進した。

さらに5分後にも2度目のPK奪取。スクラム戦を制圧して敵陣左に入ったところで、後半13分に新加入の日本代表、ジェームス・ムーアが途中出場からアークスデビュー。

するとLOムーアは片手オフロードパスでいきなり突破を演出。CTB本郷のフィニッシュが生まれ、ゴールは失敗したものの、ふたたびビハインドを2点(17-19)に縮めた。

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後半20分からはFL金正奎クラブキャプテンなど、一挙に11人を変更。

No.8(ナンバーエイト)リアム・ギルがいきなりのジャッカルで見せ場を作るが、反則が続いて後退したアークスは、後半31分に相手8番に押し込まれてトライを許し、ビハインドが9点(17-26)に。

アークスはすぐに反撃し、フルバックに入ったイズラエル・フォラウが豪快なキックカウンターで再三突破!!途中出場したSH湯本睦、SOオテレ・ブラックはハイテンポの攻撃を仕掛けた。

猛攻するアークスは最終盤、右隅でFBフォラウがダイナミックなステップで防御戦を突破。内側をフォローしていたWTB石井魁がトライを決めたが――。ここでフルタイムのホーンが鳴り、ゴール成功もスコアは届かず。24-26で2敗目を喫した。

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2点差で敗れはしたが、トライ数は4トライずつ。結果的にコンバージョンキックの成功数が勝敗を分けた。

しかしロブ・ペニー監督は「多くの選手にゲームタイムを与えることができた」と手応え。あくまで1月8日に初戦を迎える本番、NTTリーグワン2022を見据えていた。

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ロブ・ペニー監督の声

静岡ブルーレヴズというクオリティの高いチームと、素晴らしいスタジアムで良い試合ができました。また多くの選手にゲームタイムを与えることができて良かったです。皆さん、メリークリスマス。

CTBシェーン・ゲイツ主将の声

CTBシェーン・ゲイツ主将

監督も言ったように良い試合でした。多くの選手がゲームタイムを与えられ、試合に出た多くのメンバーがアピールしてくれました。開幕前、最後の遠征のチャンスであり、全員が遠征に来ることにより、全員でクリスマスを過ごし、関係性を深める機会になりました。

――シーズン目前まで多くの選手を入れ替えながら戦っています。選手層の厚みについての印象は?

選手層はすごくあると思います。全員にゲームタイムを与えることでチームの力が向上しています。今シーズンは長いので総力戦になってきます(レギュラーシーズンは1チーム16試合)。その点においても、全員が良いゲームタイムをもらってしっかりプレーすることが強さに繋がります。

――開幕戦を楽しみにしているファンの皆さまへメッセージをお願いします。

私たちも皆さんと同じく、開幕を楽しみにしています。コロナ禍など難しい状況が続いていますが、皆さんに会えることが待ち遠しいです。ラグビーを通して、皆さんの笑顔を少しでも引き出せたらと思います。(日本語で)アリガトウゴザイマシタ。メリークリスマス!!

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