リーグ開幕まで1か月強!NTTドコモとのプレシーズンマッチ初陣で実戦経験を上積み!
2021年1月16日(土)に開幕する日本最高峰「ジャパンラグビートップリーグ2021」へ向けて、NTTコミュニケーションズ シャーニングアークス(以下アークス)のプレシーズンマッチがスタート!
プレシーズンマッチは12月から1月にかけて、アークス浦安パーク(千葉県浦安市)で計4試合、静岡で1試合を予定。5試合分の実戦経験を積み、新春の東京・国立競技場で行われるリーグ開幕戦へ向かいます。
昨シーズンは新型コロナウイルスの世界的流行により、第7節以降のリーグが中止に。4勝2敗でシーズンが終わる無念を味わいました。
昨年の悔しさを爆発させる新シーズンは、新たな取り組みとしてチーム初の共同キャプテン制を導入!
7年目のFL(フランカー)金正奎、6年目のLO(ロック)中島進護という2人のリーダーがアークスを牽引します。
攻撃面では「キープ・アタッキング・ビッグスペース」を掲げ、今シーズンもボールが大きく動くエキサイティングなラグビーを志向。来たるトップリーグで、チーム史上初の「4強入り」を目指します。
そして、コロナ禍によるリーグ中止から約9か月。
アークスは12月5日(土)、本拠地・アークス浦安パークに、NTTドコモ レッドハリケーンズ(以下NTTドコモ)を迎えて、今シーズン初となる練習試合を行いました。
アークスは先発メンバーに両共同キャプテン(LO中島、FL金)をはじめ、新加入選手ではFL(フランカー)リアム・ギル、SH(スクラムハーフ)グレイグ・レイドローが名を連ねました。
またリザーブでは、同じく2021年度へ向けて新加入のHO(フッカー)アナル・ランギ、LO(ロック)ルイス・コンラディーもメンバー入り。2人も途中出場からアークス・デビューを果たしました!
※アークスの試合登録メンバーはこちら!
NTTドコモとの一戦は伝統の「NTTダービー」。しかしこの日は試合を通して雨が降り続き、ボールが滑りやすいコンディション。
ただLO中島共同キャプテンは、キックの活用といった「雨中戦のセオリー」にこだわらなかった、と語りました。
「雨だからキックを多く使うといったことはせず、アタックでもディフェンスでも『今まで自分達がやってきたことをやろう』と話していました」(LO中島共同キャプテン)
1点でも相手を上回ればいい――そんな一戦必勝の戦い方ではなく、これまで積み重ねを正直に相手にぶつける。そこで課題が見つかれば修正し、成長の糧にすることが練習試合の意義のひとつ。
NTTドコモはそんな練習試合を11月から2試合行っており、清水建設(34-19)、パナソニック(47-7)と2連勝。早々に実戦経験を重ねており、上り調子で浦安にやってきました。
午後2時ながら風雨もあり、肌に痛みが走るような寒さのなか、NTTドコモのキックオフで試合開始。
先制点はアークス。元スコットランド代表キャプテン、SHレイドローの好判断が光りました。
相手の反則から敵陣に入ったアークスは前半6分。
自軍ボールのラインアウトが後方に反れ、ボールを確保した相手がショートキック。これを再獲得したアークスはSHレイドローが無人エリアへすかさずキック!
背走する相手15番に対し、3年目のCTB(センター)池田悠希が追走。こぼれ球をドリブルでインゴールへ転がし、チェイスしていた加入3年目のWTB(ウイング)石井魁が押さえて先制トライ!
キックの世界的名手、SHレイドローのゴールキックは外れたものの、アークスがトライによる5点を先取しました。
アークスの大きな武器のひとつは、やはり強力なセットピース(スクラム、ラインアウト)。
しかしこの日のセットピースは不安定。またラックではたびたびジャッカル(ラックでボールを奪い取る守備プレー)を許してしまいます。
守勢に回るアークスですが、ディフェンスでは好プレーを連発。
7人制韓国代表で、愛称「チャン」のWTB張容興が、今年NTTドコモに新加入した南アフリカ代表のWTBマカゾレ・マピンピ選手を好タックルで止めれば、HOセコナイア・ポレも落球を誘うビッグタックルを見せます。
堅守を敷くアークスは、さらに相手ボールのこぼれ球をNO8(ナンバーエイト)ヴィリー・ブリッツが確保してカウンター。
ここでフォローしていたのは、昨シーズンの怪我から復帰したCTBシェーン・ゲイツ。相手に反則が続いて敵陣深くに攻め入りますが、やはりラックで絡まれてしまい攻守交代。チャンスを活かせません。
するとNTTドコモは前半28分、アークスの反則からラインアウトモールを組んでチーム初トライ。ゴールも成功し、アークスは5-7と逆転を許しました。
アークスも献身的なLO中島共同キャプテン、80分間出場のFL金共同キャプテンを筆頭に、NTTドコモの防御壁に激しく突進。
しかしNTTドコモはスクラム戦でも劣勢を許さず。前半を2点リード(7-5)のまま折り返しました。

後半も雨が降り続き、お互いにミスもあって一進一退。
しかし後半12分、アークスはオフサイドの反則を犯して自陣に後退すると、NTTドコモにまたもラインアウトモールでの前進を許し、赤いジャージーがチーム2トライ目。
相手のゴールキックは失敗しましたが、アークスのビハインドは7点(5-12)となります。
失トライ後、キックオフボールを途中出場のLO牧野内翔馬が競って確保。しかしキックやボール展開でミスがあり、大きく自陣へ後退。
ここでも厳しく身体を当てて好ディフェンスを続けますが、ペナルティを犯してしまい、相手がアドバンテージ状態で防御裏へショートキック。
これを防御裏で確保したNTTドコモが抜けだし、相手13番がチーム3トライ目(ゴール失敗)。5-17となり、アークスが12点を追いかける展開に。
残り時間は15分を切り、アークスは途中出場で4年目のSH湯本睦がテンポを速めて攻勢。
こちらも途中出場で加入1年目のLOコンラディーらが近場でボールキャリーを繰り返し、じりじりと敵陣へ。
この得点機にもアークスはFW一辺倒にならず、雨によるハンドリングエラーというリスクを恐れず、左大外へボールを展開。
待っていたCTBゲイツがエリア左に滑り込み、アークスの選手はトライをアピールしますが、練習試合のためTMO(ビデオ判定)もなくトライ認定はなりません。
アークスは終盤、途中出場のフレッシュ・レッグが軽快な動き。
8年目のHO三浦嶺が相手を弾くビッグタックルを見せれば、ルーキーのCTB本郷泰司は果敢なチャージ。2年目のCTB前田土芽は軽快な動きでライン突破。
ただNTTドコモの攻防ラインでの防御も激しく、敵陣でのチャンスを得点につなげられず自陣へ後退。後半ロスタイムにも自陣から攻め上がりますが、ボールロスト。5-17でフルタイムの笛を迎えました。
試合後には勝利したNTTドコモのローレンス エラスマス選手に表彰。一方敗戦を喫したアークスですが、LO中島共同キャプテンは「ディフェンスは身体を当てられていた」と守備に手応え。
また課題を挙げた上で「これから成長していくので、逆に楽しみにしていてほしいです」とコメントし、むしろ発奮材料を歓迎している様子。
課題と収穫を手に入れたアークスの次戦は12月12日(土)。
ふたたびアークス浦安パークで、今季2試合目のプレシーズンマッチへ。相手は日野レッドドルフィンズです。
なお、今回の試合はスポーツ観戦アプリ「SpoLive」にてフルタイムLIVE動画配信を行いました。
試合中もリアルタイムにメッセージとスタンプを送ることができ、 2,000を超えるアクセスがありました。
また、試合前からアークスチームスタッフカメラの取材による両チームHCやキャプテンにインタビューなどのLIVE配信もあり、普段はあまり公開されることのない様子をお届けしました。
今後の練習試合でも引き続き「SpoLive」でフルタイムLIVE動画配信を行っていきます。
アークスチームスタッフカメラの取材もありますので、観戦アプリ「SpoLive」のダウンロードをよろしくお願いします。
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