トップリーグカップ開幕直前!トレーニングマッチ最後の相手は昨季王者・神戸製鋼。
6月23日(日)に「トップリーグカップ2019」の初戦を迎えるNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)。
チームの目標は、カップ開幕戦の相手となる東芝ブレイブルーパスを撃破することです。
開幕戦を翌週に控え、アークスは6月15日(土)、春シーズン最後のトレーニングマッチに臨みました。
舞台は兵庫・神戸製鋼灘浜グラウンド。相手は昨季のトップリーグ王者・神戸製鋼コベルコスティーラーズ(以下神戸製鋼)です。
昨季のアークスは神戸製鋼と2戦し、ともに7点差以内の惜敗。
トップリーグ開幕戦は7点差で敗れ(●27-34)、カップ戦の順位決定戦は2点差(●35-37)。王者をあと一歩まで追い詰めました。
80分間チャレンジしたい神戸製鋼戦の先発メンバーには、金キャプテンらが先発。
前回のヤクルト戦からは15人中13人の変更。連続出場は2年目のWTB石井魁、新入団のFBチャン・ヨンフンです。
(出場メンバーはこちら!)
この日は試合開始前から猛烈な雨が吹きつける荒天。横殴りの雨のなか、アークスは風上に立ちました。
正午に始まった雨中戦は、前半7分に神戸製鋼が先制トライ。相手FWが力強い突破を繰り返しました。0-7
しかしアークスも強力スクラムで反撃。
「フロントロー」と呼ばれるFW第1列(PR上田竜太郎、HO三浦嶺、PR平井将太郎)を先頭に、昨季王者をスクラムで圧倒。
相手反則を誘発し、PK(ペナルティキック)を奪ってゴール前へ侵入します。
迎えた相手ゴール前スクラムでも相手FWを粉砕しますが、押した勢いでボールが出てしまい、これを神戸製鋼が捕球。得点機を逸しました。
すると神戸製鋼は前半24分、アークスが犯したPKからクイックリスタート。この日の神戸製鋼は雨の影響でラインアウトが不安定になるとみて、PKからの速攻を繰り返しました。
神戸製鋼はこの速攻から、キックでボールを防御裏へ。ゴール目前で捕球しますが、ここでアークスが反則によりトライを防いだと判定され、神戸製鋼にペナルティトライが与えられました。0-14
アークスの初得点は前半32分。
相手のハイタックルにより敵陣ゴール前に侵入。
この好機にアークスは強力なラインアウトモール。最後はモール最後尾のHO三浦が右へ持ち出し、確実にスコア。
SO小倉順平のコンバージョンキックも成功し、7点を返しました。7-14
ところがアークスは直後に失点。
キックオフボールを確保されると、神戸製鋼がサインプレーをまじえて連続攻撃。アークスはDFで後手にまわる展開となり、ノーホイッスルトライを奪われました。7-21
さらに神戸製鋼は4分後の前半39分、アークスの攻撃をエリア外側で堰き止め、PKを奪取。
ここでふたたび速攻を仕掛け、BK選手が右スミで突破。PKからの速攻という形で失トライ。7-28で後半へ向かいました。
試合開始時の暴風雨がうそのように晴れ上がるなか、後半最初のスコアは、強烈な風下のアークスでした。
自陣から積極的に展開したアークスは、オフロードパスも巧みにつなぎながら左右へワイド攻撃。すると左スミでWTB石井魁がラインブレイク。
そのままエリア左隅を駆け上がり、チーム2トライ目をスコア!ビハインドを16点(12-28)とします。
しかしこの日は神戸製鋼の重量FWが威力を発揮。後半5分に相手FWが近場で身体を当て、ゲインを続けてトライ。12-35
アークスはFBチャンが快足を飛ばして華麗な突破を見せるなど反撃開始。
すると後半13分、FL金キャプテンのジャッカルから敵陣で好機に。ラインアウトモールから途中出場のルーキー・山口達也が突進!
そしてゴール前、こちらも途中出場のSH湯本睦がパスダミーから防御裏へ!片腕一本でグラウンディング(ゴール不成功)。5点を返しました。17-35
ところが神戸製鋼はホームゲームで強さ、上手さを発揮。
後半27分にアークス陣のゴール前スクラムから右展開で1トライ、同31分には連続攻撃からラインブレイクし、オフロードパスを重ねて1トライ。2連続トライで、17-47とスコアが開きました。
この日のアークスは、前半から風雨の中でもワイド展開。
またフォワードは、リザーブ15人が投入され総入れ替えとなっていた試合終了間際にも、スクラムからPKを奪取。層の厚さを見せました。
しかしこの日はホームでフィジカルという強みも発揮した昨季王者に軍配。アークスはカップ戦という本番を前にして、学びの時間となりました。
そして6月23日(日)、東京・秩父宮ラグビー場。
いよいよトップリーグカップ2019初戦、カップ戦唯一の東京開催となる、東芝ブレイブルーパス戦がやってきます。
過酷な春シーズンを過ごしたアークスは、成果を出すことができるのか――。ぜひ声援を届けてください!