恒例のNTT大会は大阪の陣!シーズン初陣でNTTドコモに快勝!
毎年恒例のNTTグループのラグビー大会「NTTラグビーフェスティバル」が、5月18日(土)、NTTドコモレッドハリケーンズ(以下NTTドコモ)の本拠地・ドコモ大阪南港グラウンドで開催!
メインイベントとして、NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)と、NTTドコモの定期戦が行われました。
この日は午前11時から6試合が行われ、その全試合、NTTドコモレッドハリケーンズ公式YouTubeチャンネルと公式Facebookでライブ配信され、多くの人に熱戦が届けられました。
・第1試合「通研×兵庫」
・第2試合「日比谷×通研・データ」
・第3試合「日比谷×兵庫」
・第4試合「SNAILS×K-POWER」
・第5試合「ALL・NTT・OB×43年会」
・第6試合「NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス×NTTドコモレッドハリケーンズ」
午後3時15分キックオフの第6試合「NTTドコモ×アークス」は、アークスにとって2019年シーズンの初陣!
アークスは今後、この試合を含めてトレーニングマッチ5試合を行い、6月23日(日)のトップリーグカップ初戦、東芝ブレイブルーパス戦へ向かいます。
ラグビー日和の午後2時半すぎ、観客が取り囲んだピッチに両軍が登場!
アークスの先発メンバーは、FL金正奎キャプテンをはじめ、昨季主力選手を中心とした強力布陣。
今季新加入では唯一、韓国代表のFBチャン ヨンフン(張容興)がスタメン入り。
リザーブメンバーには、大卒新人のHO山口達也(立命館大)、SO松尾将太郎(明治大)、FB安田卓平(同志社大)が名を連ね、この日は全員が後半から途中出場。アークス初キャップを獲得しました!
また、この日は2年目の喜連航平選手が場内解説に加わり、会場を盛り上げました。
(アークスの出場メンバーはこちら!)
この日のアークスは特に前半で圧倒!序盤からロブ・ペニー前HC(ヘッドコーチ)が5年間磨いた展開力、攻撃力を見せつけました。
初得点は前半8分。
ハーフウェイ付近の右ラインアウトから一気に左展開。WTB石井魁がタッチライン際で疾走すると、オフロードパス(接触しながらのパス)が次々に決まり、スペースに走り込んだLOヴィリー・ブリッツが先制トライ!
5点を加え、SO小倉順平のトライ後のキック成功(2点)で、7点を奪います。
ここからアークスはトライラッシュ。
先制トライの直後、キックカウンターを試みた相手の大型WTB(ジョセファリリダム選手)を、アークスのCTB石橋拓也、LO鶴谷昌隆、LOブリッツで押し込み、カウンターラックに成功!
ボールを奪うと、右展開から新加入のFBチャンが嗅覚鋭く捕球し、前半9分、右隅から独走トライ!
アークスデビュー戦でいきなり初トライ奪い、ゴール成功で14点リードとしました。
さらに前半12分にはCTB石橋の効果的な突破から、パスを受けたWTB石井魁がステップをまじえて独走トライ(ゴール)!21-0
ホームグラウンドで意地を見せたいNTTドコモも前半15分、キック処理のミスから好機となり、相手9番がチーム初トライ。14点差(21-7)と迫ります。
しかし「アークス・アタック(Arcs Attack)」は止まりません。
右展開から前半18分、右隅でWTB池田悠希がボールを転がし、捕球した相手を倒してターンオーバー。
ボールを拾ったCTBブラッキン カラウリアヘンリーが、トライラインの先へ難なくグラウンディング!
「オフの日もグラウンドに来て黙々と練習しています」(解説:喜連)という30歳が、チーム4トライ目を決め(ゴール不成功)、26-7とリードを広げます。
3度目のスクラム(前半21分)でコラプシングを奪うなど、スクラム戦でも優勢となったアークス。
前半23分にはSO小倉が絶妙なロングパス。右隅にオーバーラップ(数的優位)を作り、FBチャンの的確なパスから、WTB池田が2トライ目をスコア。
さらにFBチャンは、尚武(サンム:韓国軍チーム)の一員として来日し、アークスと合同練習した時に「抜群に速かった」(解説:喜連)という快足を見せつけ、前半29分にハンドオフをまじえて自身2トライ目!
ゴールも成功し、早くも40得点を奪います。40-7
勢いを決定づけたのは前半31分。
相手のキックオフボールを直接捕球したLO金嶺志が、なんとそのまま約50メートルを走りきり、ノーホイッスルトライ!
ケガを乗り越えた24歳が、先発起用に応える活躍を見せます。45-7
NTTドコモは高いキック力を誇る10番(佐藤善仁選手)、15番(リアン・フィルヨーン選手)で攻勢。前半40分に1トライを返し、45-14として後半へ向かいます。
後半の先取点もアークス。
後半3分に相手のパスミスを捕球して、左隅でWTB石井魁がこの日2トライ目を決めます。52-14
しかしNTTドコモも反撃。
後半6分にオフロードパスを次々に決めてアークス陣内へ切り込むと、高速展開から右中間でトライ。52-19
アークスはCTBカラウリアヘンリー、途中出場のアマナキ・レレイ・マフィがラックでボールを奪取するなどし、勢いを食い止めます。
後半になりスクラム戦は混戦模様。次第に膠着状態となるなか、後半25分、相手のパスミスを途中出場のアマナキがキック。
ここでイーブンボールを捕球したのは、前半は先発スクラムハーフとして、後半途中からウイングとして出場していた二刀流プレイヤー・鶴田諒。
そのまま快足で振り切り、後半2トライ目をスコア!途中出場でアークスデビューを飾った松尾将太郎(明治大)のゴールも決まり、59-19としました。
アークスは層の厚さも見せつけ、トライ後のキックオフは、途中出場した3年目の大芝優泰が左隅からビッグゲイン。
こちらも途中出場からアークスデビューを飾った安田(同志社大)、山口(立命館大)も効果的なゲイン。
最後はLO金が右隅でこの日自身2トライ目!華麗かつ強力な攻撃で、観客を魅了します。G成功/66-19
後半33分にNTTドコモが1トライを返し(66-24)、ラインアウトモールも防がれるなど停滞ムードも漂いますが、締めくくりは後半39分。
左展開からルーキー安田がインゴールへチップキック。これに反応してグラウンディングしたのはふたたび大芝!
これが実に11トライ目。そのままスコアは73-24で、ノーサイドを迎えました。
今季初陣で73得点を奪ったアークス。
試合後の円陣は和気あいあい。アークスデビューを飾った4選手(松尾、チャン、山口、安田)が並んで感想を述べる場面もあり、温かい雰囲気で快勝劇は締めくくられました。
アークスの次戦は5月25日(土)のトレーニングマッチ。
千葉県浦安市の本拠地・アークス浦安パークで、キヤノンイーグルスと対戦します!ぜひ会場に足を運んでみてください!