試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2019年7月19日19時30分 KICK OFFジャパンラグビー トップリーグカップ2019 プール戦 第5節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

NTTドコモレッドハリケーンズNTTドコモレッドハリケーンズ

36vs6

前半7 - 6

後半29 - 0

ダービーマッチ勝利!大貢献した圧倒的スクラム。

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国内最高峰の戦い「トップリーグカップ2019」(以下カップ戦)。

3連勝中(1敗)のNTTコミュニケーションズ シャーニングアークス(以下アークス)は、いよいよカップ戦のプール最終戦(第5節)へ!

相手はNTTドコモ レッドハリケーンズ(以下NTTドコモ)!

敵地・万博記念競技場(大阪)で、プール最終戦での「NTTダービー」が実現しました!

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優勝を争うプレーオフ(4強トーナメント)に進出できるのは、4つあるプールの首位チームのみ。

アークスは第4節終了時点でプールBの2位!1位東芝ブレイブルーパスを勝ち点「3」差で追っていました。

首位争いの結果は、土曜日に福岡で行われる九州電力×東芝の結果次第!

アークスにできることは目の前のNTTドコモ戦に集中し、1試合の最大勝点「5」を積み重ねることです!

【プールB順位表】(第4節終了時)

順位 チーム名 勝敗数
1位 東芝ブレイブルーパス 4勝0敗(総勝点18)
2位 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 3勝1敗(総勝点15)
3位 ヤマハ発動機ジュビロ 2勝2敗(総勝点11)
4位 NTTドコモレッドハリケーンズ 2勝2敗(総勝点10)
5位 宗像サニックスブルース 0勝4敗(総勝点4)
6位 九州電力キューデンヴォルテクス 0勝4敗(総勝点1)

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必勝を期するアークスの先発陣は、まずFW(フォワード)が以下の通り。

キャプテンはカップ全試合先発のFL金正奎。ルーキーのHO山口達也は今季初先発となりました。

【FW:8人】PR庵奥翔太/HO山口達也/PR三宮累/LOジミートゥポウ/LOロスアイザック/FL山下弘資/FL金正奎/NO8ヴィリー・ブリッツ

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BK(バックス)はルーキーのSO松尾将太郎が、今季初出場で初先発。

PR小野慎介はリザーブから今季初出場を狙いました。

【BK:7人】SH鶴田諒/SO松尾将太郎/WTB石井勇輝/CTB石橋拓也/CTBブラッキン・カラウリアヘンリー/WTB山田章仁/FB石井魁

【Re.:8人】三浦嶺/齊藤剣/小野慎介/金嶺志/鶴谷昌隆/湯本睦/池田悠希/張容興

(NTTドコモ戦の出場メンバーはこちら!)

そしてこの日は、小さなアークス応援団がピッチに登場。
サポーターズ倶楽部有料会員限定で募集して当選した「花道キッズ」が万博記念競技場のピッチへ。選手たちとハイタッチを交わしました。

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雨中戦となった午後7時30分キックオフのナイターゲームは、NTTドコモボールでキックオフ。

まずアークスに自陣で反則があり、NTTドコモがPG(ペナルティゴール)で3点を先取。

先制されたアークスですが、この日何度も窮地を救い、展開を激変させたのはアークスの圧倒的なスクラム。

開始早々の「ファースト・スクラム」でも、ルーキーHO山口らを最前線に据えたFW陣は、強烈なプレッシャーで相手スクラムを粉砕!

最初のスクラムで力量差を見せつけます。

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ただFL金正奎キャプテンが後半途中までの試合展開について「非常に苦しい時間」と振り返った通り、アークスはミスや反則により、なかなか攻撃を継続できません。

前半16分には自陣ゴール前でアークスに反則(ノットロール・アウェイ)があり、NTTドコモがさらにPG成功で3点追加。0-6となります。

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ここで停滞ムードをはねのけたのは、絶対的だったスクラム。

相手投入のスクラムで一気に押しきり、力強くターンオーバー!

敵陣に入ると、CTB石橋らが防御の隙間を突破!相手反則からさらに敵陣深くに侵入し、ラインアウトモールの前進からボールを展開。

ここでCTBカラウリアヘンリーが、左大外へクロスキック!キックを受けたWTB石井勇輝がハイボールを内側へ。これを押さえたのがFB石井魁!

ビデオ判定の結果グラウンディングが認められ、前半23分、“ダブル石井”による連係プレーでアークスが先制トライ!

初出場のSO松尾が、難しい角度のゴールキックも決め、7-6と逆転に成功します。

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圧倒的スクラムで相手のコラプシング(故意にスクラムを崩す反則)を再三奪うなど、スクラムで強固な土台を築いたアークス。

ラインアウトでは新加入のトゥポウ、ロスアイザックの両ツインタワーとリフター(持ち上げる選手)が、華麗なスティールを連発!NTTドコモはスクラム、ラインアウトで劣勢となり苦しい展開に。

ただセットピース(スクラムとラインアウト)を制圧しながら、スコアはわずかに1点差(7-6)。もどかしい展開のまま、前半を折り返します。

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1点リードで後半を迎えたアークスは、後半最初からスタートダッシュ!

後半相手の反則(ハイタックル)から左奥へ侵入。ラインアウトモールからのフォワード勝負をへて、SH鶴田がディフェンス裏へ技アリのキック。

ここに走り込んだCTB石橋が捕球しながらインゴールへ!

すべり込みながらトライを決め(ゴール成功)、14-6とリードを広げます。

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【途中入替/後半12分】HO山口達也→三浦嶺/WTB石井勇輝→張容興
【途中入替/後半14分】PR庵奥翔太→齋藤剣/PR三宮累→小野慎介
【HIA/後半16分】FL金正奎→鶴谷昌隆

スクラムは終始一貫して勝利。相手がフロントロー(FW第1列)を3人交替しても完全にドミネート(制圧)します。

後半16分にはFL金キャプテンが負傷で一時的に退出(のちに復帰)。この場面で相手6番がシンビン(10分間の一時退場)に。

相手が1人少ない14人となり、追加点の期待が高まります。

【途中入替/後半21分】SH鶴田諒→湯本睦/SO松尾将太郎→池田悠希

ゲームは一時展開が停滞気味になりますが、ここでアークスのバックスが魅せます。

途中出場のWTB張がエリア右を突破。オフロードパスをWTB山田につなげて、最後は絶妙なコースでフォローしていたNO8ブリッツへ。

そのまま頼れるエイトマンが、長髪をなびかせて右中間へトライ!相手が14人の間にトライ(ゴール不成功)を決め、スコアを19-6に広げました。

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【途中入替/後半27分】LOロスアイザック→金嶺志

60分間の混戦模様を脱し、ここから一気に流れはアークスへ!

キックゲームから敵陣でラックに殺到し、見事に攻撃権を奪取すると、さらに後半30分。

NTTドコモの反則(ノットロール・アウェイ)から、アークスは敵陣でスクラムを選択!

スクラムを押しながらインゴールまで10メートル以上を前進!8人全員で前へと進み、NO8ブリッツが難なく押さえ、狙い通りのスクラム・トライ!

ゴールは不成功も24-6と点差を広げました。

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【途中入替/後半36分】FL山下弘資→鶴谷昌隆

さらにアークスは後半37分、敵陣左ラインアウトを起点に、途中出場のSH湯本が左へパスアウト。左展開と見せかけ、内側から途中出場の池田がラインブレイク!

一度は掴まれかけますが突破を続け、パスダミーをまじえて左中間へトライ!31-6

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後半ロスタイムにも、タッチに出せば試合終了の場面で、アークスはアタックの継続を選択。

フォワード戦を制して、後半43分、最後は途中出場の鶴谷昌隆がチーム6トライ目!36-6

相手をノートライに抑えるディフェンスも光り、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、2トライを挙げたNO8ブリッツが選ばれました。

最終スコアは36-6。

3トライ差以上の勝利によるボーナスポイント1を加えた勝点「5」も獲得。ダービーマッチに勝利し、プール最終戦を終えました。

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ただ試合翌日、プールBの1位だった東芝が62-17で九州電力に勝利したため、東芝が5戦全勝(勝点23)で1位通過となりました。

アークスは4勝1敗(勝点20)でのプール2位が決定。

惜しくもプレーオフ進出は逃しましたが、開幕戦での惜敗から4連勝するなど立ち直り、第3節では昨季4強のヤマハ発動機も撃破。

未来を感じさせる戦いを披露して、カップ戦を締めくくりました。

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ヒュー・リースエドワードHCの声

ヒュー・リースエドワードHC

まずは勝ち点5をとれたことは満足しています。最初の60分は見苦しい試合ではあったので、サポーターの皆さんに良い試合をお見せできなかったのが残念です。しかし最後は良い形で試合を締めくくることができました。

FL金正奎キャプテンの声

金正奎キャプテン

勝てたことが良かったです。内容については、最初の60分間は非常に苦しい時間でした。ミスだったりペナルティだったりで、悪い流れを作ってしまいました。

ですが、80分間通して称賛を送りたいのが特にフロントローの6人(前後半)。スクラムでドミネートしてくれたことは、最後に点数を離せられた要因なので、本当にその6人には感謝しています。

PR小野慎介選手の声

小野慎介選手

――カップ戦初出場となった今日の試合を振り返ってください。

怪我明けの試合で緊張したんですけど、最初のスクラムで良いスクラムが組むことができ、それでほぐれて思い切りできました。

――今日のスクラムは完勝でしたか?

そうですね。100パーセントではないですけど、納得のいく感じではありました。

――あえてスクラムの課題を挙げるとすると?

押していく中で、少しバラついたりしました。まとまっていかないと結局組み直しになってしまうので、そこは課題かなと思います。また身体を作って次のシーズンに向けて頑張りたいです。

NO8ヴィリー・ブリッツ選手の声

NO8ヴィリー・ブリッツ選手

――今日の試合はいかがでしたか?

NTTドコモさんがすごくプレッシャーをかけてきて、とてもタフな試合でした。とても良いディフェンスで、ラインスピードも速く、プレッシャーをかけてきていました。ただ後半は落ち着いて、自分たちのやることができ、勝つことができました。

――今日のスクラムはいかがでしたか?

最高でした。リスタートが多くて少しもどかしかったですが、シーズンを通して、スクラムは良かったです。

選手たちがすごく頑張りました。フィールド上では見えない影の努力がすごくあります。厳しい練習してきている人たちの頑張りのおかげで、今日のスクラムができました。

――調子が良いように見えますが、ご自身の感触は?

今シーズンは自分も努力しました。自分の実力を証明したいという気持ちがありましたね。

自分の実力をジェイミー・ジョセフ(日本代表HC)に証明して、チャンスが掴めたらいいなと思っています。

――ファンの皆さまへメッセージをお願いします。

サポートしてくれてありがとうございます。雨の試合もたくさんありましたが、しっかりとサポーターがたくさん来てくれました。ベスト・サポーターがいたので良かったです!

SO松尾将太郎選手の声

SO松尾将太郎選手

――初出場・初先発だった今日の試合を振り返ってください。

ずっとカップ戦に出られなくて、最後にチャンスを頂きました。良い準備はしてきたので、それを出すだけという感じでした。少し緊張はしていましたが、いつも通りの感じで試合に入ることができました。

ただ試合に関しては、自分の中ではそんなにできていないなと思います。前半はちょっと緊張もあって硬くなってしまい、みんなが声かけてくれて、前半の最後の辺りからリラックスしてできました。

――最後にファンの皆さまへメッセージをお願いします。

カップ戦の最後にデビューできました。今後もっともっと成長して、良いところをどんどん伸ばして、自分自身もチャレンジしてチームの力になれればいいなと思います。応援よろしくお願いします。

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