試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2019年6月29日14時00分 KICK OFFジャパンラグビー トップリーグカップ2019 プール戦 第2節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

宗像サニックスブルース宗像サニックスブルース

57vs6

前半10 - 6

後半47 - 0

スクラムトライにハットトリック!トップリーグカップ2戦目で今季初勝利!

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ラグビー国内最高峰トップリーグのカップ戦「トップリーグカップ2019」は第2節!

我らがNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)は、6月29日(土)、福岡県の北九州市へ遠征。

北九州市の小倉駅が最寄りとなる福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で、0勝1敗の宗像サニックスブルース(以下宗像サニックス)と対戦しました。

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23チームが4組に分かれて総当たりするプール戦で、プールBのアークスは、先週行われた第1節東芝戦で惜敗(24-31)。

ただ「7点差以内の敗戦」によるボーナスポイント「1」は獲得していました。

今回の相手となる宗像サニックスも、カップ初戦は黒星スタート(5-33/vs.NTTドコモ)。

プール1位チームのみが進出できる4強トーナメントへ向け、お互いに今季初勝利を勝ち取りたい状況でした。

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今季初勝利を目指すアークスの先発メンバーは、フォワード(FW)が以下の8人。PR庵奥翔太、三宮累、FL山下弘資が今季初先発を果たしました。

【FW】PR庵奥翔太/HO三浦嶺/PR三宮累/LOジミートゥポウ/LOロスアイザック/FL山下弘資/FL金正奎(キャプテン)/NO8ヴィリー・ブリッツ

続いてバックス(BK)。地元北九州の小倉高校出身であるWTB山田章仁が今季初先発。

また同じく北九州出身で、WTB山田の高校・大学の後輩であるCTB石橋拓也もスタメンに入りました。

【BK】SH湯本睦/SO小倉順平/WTB石井魁/CTB石橋拓也/CTBブラッキン・カラウリアヘンリー/WTB山田章仁/FB張容興

リザーブはこちらの8人です。直前に変更があり、池田悠希が新たにリザーブに名を連ねました

【Re.】山口達也/上田竜太郎/平井将太郎/金嶺志/鶴谷昌隆/鶴田諒/池田悠希/石井勇輝

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当日は降雨の予報もありましたが、試合中に大雨はなし。湿った風が吹く午後2時、アークスボールでキックオフとなりました。

まずはSO小倉の絶妙なキックオフで、マイボール確保。CTB石橋の巧みな駆け引きから、右大外でLOジミーが突破。テンポの良いアタックを見せます。

ファーストスクラムは前半3分。

ここで相手ボールスクラムを猛プッシュ!スクラムターンオーバーとなり、アークスはPG(ペナルティゴール)を選択。

SO小倉が決めて3点を先制。スクラムで圧倒して3点をもぎ取るという、好スタートを切ります。

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しかしアークスは、そのキックオフ直後に反則(ノット・リリース・ザ・ボール)。ここで宗像サニックスもショットを選択して3点追加。スコアは同点(3-3)に。

しかしアークスの強力スクラムが、ふたたび炸裂。

昨季対戦(31-12)でもスクラムで決定的な仕事をしたFW陣が、前半9分、初めてのマイボールスクラム(3度目)でも押しきり、PK(ペナルティ・キック)を獲得!

ところが敵陣ゴール前までのスクラム戦では、アークスに反則がコールされるなどし、得点機を逃して自陣へ後退。

堅守でしのぐ時間帯が続きます。

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するとアークスはさらに劣勢へ。

前半29分にLOロスにハイタックルがあり、10分間のシンビン(10分間の一時退場)に。

14人で10分間を戦わなければならなくなりますが、なんと7対8のスクラムで相手反則を誘発。

ここから敵陣へ入ると、CTB石橋の突破からゴール前へ。ラックを連取し、SH湯本がギャップを突いてインゴールへ。

ところがTMO(ビデオ判定)の結果、オブストラクションの反則でトライは取り消し。

逆にエリアを後退すると、アークスに反則があり、宗像サニックスがショット選択。ゴール成功で、3-6と勝ち越されてしまいます。

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しかし前半39分。

相手5番が危険なプレーでシンビンとなり、相手も14人に。この直後、LOロスが戻ってスクラムは一転、8対7と優勢に。

ゴール前へ侵入したアークスは、チーム9年目のFL山下の突進を織り交ぜ、いよいよゴール前へ。最後はSH湯本の内返しのパスで、WTB石井がゴール下へ!

待ちに待ったチーム最初のトライで逆転!SO小倉のゴールも成功して10-6。

上り調子で後半へ向かいました。

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【後半0分/途中入替】SH湯本睦→鶴田諒

前半は競ったアークスですが、後半は圧倒。

後半1分にFL金キャプテンがジャッカル(ラックでボール奪うプレー)を披露する好スタート。さらにFB張が猛タックルを放ち、味方が殺到してターンオーバー。

さらにタッチ際でWTB山田がバックフリップ・パスで会場を沸かせるなど、アークスの攻勢ムードが続きます。

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【後半12分/途中入替】PR庵奥翔太→上田竜太郎/HO三浦嶺→山口達也

すると後半8分、途中出場の鶴田のディフェンスからターンオーバーが起き、相手ゴール前でマイボールスクラム。

FL金キャプテンがFWを鼓舞するなか、後半13分、途中出場のPR上田、HO山口を加えたアークスFWが、猛然とスクラムプッシュ。

NO8ブリッツが押さえ、狙い通りのスクラムトライ!SO小倉のゴール成功で、17-6とリードを広げました。

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チーム4トライ目はBK(バックス)の好プレーから。

後半21分、キック合戦からWTB石井が蹴り返すと、相手が捕球に失敗してタッチラインへ。

ここでWTB石井が機転を利かせ、クイックスローイン。LOロスらにボールをつなげ、ふたたびWTB石井がボールを受けてタッチ際を快走!

小倉はこの日唯一のコンバージョン失敗で(この日は9本中8本成功)、22-6と突き放します。

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【後半18分/途中入替】FB張容興→石井勇輝

アークスの猛攻は止まりません。

SO小倉がワンステップで相手FWを振り切ると、ボールはフォローしていたWTB山田へ。そのまま走りきって右隅へ移籍後アークス初トライ!

地元・北九州で、‘15年W杯のサモア戦を彷彿とさせるトライを決め、アークスのリードは23点(29-6)に広がります。

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【後半22分/途中入替】PR三宮累→平井将太郎/LOジミー・トゥポウ→鶴谷昌隆
【後半28分/途中入替】LOロス アイザック→金嶺志

フロントローが全員入替したスクラムでも圧倒。

ペナルティを奪い続けたアークスは、後半28分も敵陣で連続攻撃。

NO8ブリッツらがキャリーで足場を築くと、素早い順目攻撃からWTB山田が自身2トライ目!SO小倉が難易度の高いコンバージョンを決め、リードは拡大!36-6

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途中入替/後半30分】CTBブラッキン・カラウリアヘンリー→池田悠希

さらにアークスは後半31分。

ラインブレイカーのCTB石橋が突破で魅せると、前に出たところでSO小倉が防御裏へチップキック!これを追いかけていたのはWTB山田!

相手とのレースに勝利したWTB山田がボールを確保し、右隅へハットトリック達成!

10番小倉が低い弾道のコンバージョンキックで会場を沸かせ、スコアは40得点の大台に(43-6)。

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【後半36分/途中交替】PR上田竜太郎→庵奥翔太

さらに後半37分にPR平井のトライを重ねたアークス。50-6

前半は反則やシンビンがあり苦戦しましたが、後半は実力差を発揮して突き放しました。

終盤でも相手ミスから敵陣で波状攻撃を仕掛け、ラックサイドを突破したNO8ブリッツがワンハンドで、試合の最後を飾るトライ!

コンバージョン成功で51点差(57-6)。そしてノーサイドを迎えて文句なしの快勝!

トライ差によるボーナスポイント「1」も確保して、総勝点を「6」に延ばしました。

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カップ初戦の悔しさを晴らすような8トライの大勝。

ハットトリックを決めたWTB山田はMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞!アークスジャージーを着て、見事に地元凱旋を飾りました。

アークスは7月6日(土)、次戦の九州電力キューデンヴォルテクス戦で、今季初の連勝を目指します

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ヒュー・リースエドワードHCの声

ヒュー・リースエドワードHC

今日の試合は前半と後半でかなり違った試合展開でした。前半はファンをがっかりさせてしまうようなプレーがあり、自分たちもがっかりしていました。

しかし後半では取り返して、自分たちのスタイルを貫くことが出来ました。スタイルを貫くことを私たちはとても大切にしているので、それが出来て良かったです。

先週の課題は前半にミスがすごく多く、ターンオーバーを許してしまったことでした。

それを今週は直そうという意気込みで臨みましたが、前半に13のターンオーバーをしてしまったので、その課題は克服できませんでした。

私たちには大きく分けて2つの課題があり、1つ目がボール保持を大事にすること。もう一つはブレイクダウンの寄りです。

最後に、今日宗像サニックスさんのプレイヤーが2人、担架に運ばれてピッチを去ることになってしまいました。彼らの快復を祈っています。

FL金正奎キャプテンの声

池田悠希選手

勝てたことがチームとして良かったです。チームとしての課題は明確です。ファーストハーフ(前半)のクオリティーが低いことです。

チームとして前半40分間アグレッシブに戦おうということでしたが、出来ている人と出来ていない人のギャップがあることが、チームに大きな影響を与えてしまいました。

ただ後半は別のチームのように戦うことができました。前半は相手やレフェリーにベクトルを向けてしまいましたが、後半は自分たちにベクトルを向けることができたので、結果的にこのような点差になったと思います。

次は九州電力さんと試合なので、「前半40分間」の課題をクリアできるよう、しっかりやっていきたいと思います。

PR庵奥翔太選手の声

庵奥翔太選手

――圧倒的に優勢だった今日のスクラム戦を振り返ってください。

ファーストスクラムは自分のスクラムが組めて、最初に3点取るという良いスタートを切れました。

それからは相手の落とすようなスクラムに付き合ってしまって、僕自身も落ちた部分もありました。そこは改善する必要があったと思います。

――こちら側が原因でスクラムが落ちたこともあった。

最初に僕らが押したので、たぶん少し嫌がって、違うスクラムに変わりました。それに僕らも付き合ってしまいました。

試合の中で修正しないといけなかったのですが、修正が遅かったので、もうちょっと早くしないといけないなと思います。

――ハーフタイムでコーチ陣から注意があったと来ました。

もっと身体を当ててフィジカルで勝負しよう、ということでした。後半はやっていて楽しかったです。

――最後にファンへメッセージをお願いします。

引き続き、力になる応援よろしくお願いします!

WTB山田章仁選手の声

松尾将太郎選手

――地元・北九州小倉でハットトリックを決めました。

フォワードが最初から非常に頑張ってくれていたので、どこかチャンスがあればと思っていました。ディフェンスをあと一人かわす時などは、皆さんの声援が力になって、トライになったと思います。

――今日は移籍後初スタメンでした。

移籍してからチームメイトが優しくて、輪の中に入りやすくしてくれました。チームメイトには感謝したいですし、試合でどんどん恩返しできればいいなと思います。

――今日のスクラムについて、ウイングからの視点で振り返って頂きたいです。

今日は前半きついところをフォワードが我慢してくれていたので、非常に頼もしいです。

――山田選手はたまにスクラムを組むFWに声を掛けに行きますね。

みんなきつくなっていると思うので、すこし助けになればと思ってやっています。次もしっかり安定したゲームができればと思います。

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