スクラムトライにハットトリック!トップリーグカップ2戦目で今季初勝利!
ラグビー国内最高峰トップリーグのカップ戦「トップリーグカップ2019」は第2節!
我らがNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)は、6月29日(土)、福岡県の北九州市へ遠征。
北九州市の小倉駅が最寄りとなる福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で、0勝1敗の宗像サニックスブルース(以下宗像サニックス)と対戦しました。
23チームが4組に分かれて総当たりするプール戦で、プールBのアークスは、先週行われた第1節東芝戦で惜敗(24-31)。
ただ「7点差以内の敗戦」によるボーナスポイント「1」は獲得していました。
今回の相手となる宗像サニックスも、カップ初戦は黒星スタート(5-33/vs.NTTドコモ)。
プール1位チームのみが進出できる4強トーナメントへ向け、お互いに今季初勝利を勝ち取りたい状況でした。
今季初勝利を目指すアークスの先発メンバーは、フォワード(FW)が以下の8人。PR庵奥翔太、三宮累、FL山下弘資が今季初先発を果たしました。
【FW】PR庵奥翔太/HO三浦嶺/PR三宮累/LOジミートゥポウ/LOロスアイザック/FL山下弘資/FL金正奎(キャプテン)/NO8ヴィリー・ブリッツ
続いてバックス(BK)。地元北九州の小倉高校出身であるWTB山田章仁が今季初先発。
また同じく北九州出身で、WTB山田の高校・大学の後輩であるCTB石橋拓也もスタメンに入りました。
【BK】SH湯本睦/SO小倉順平/WTB石井魁/CTB石橋拓也/CTBブラッキン・カラウリアヘンリー/WTB山田章仁/FB張容興
リザーブはこちらの8人です。直前に変更があり、池田悠希が新たにリザーブに名を連ねました
【Re.】山口達也/上田竜太郎/平井将太郎/金嶺志/鶴谷昌隆/鶴田諒/池田悠希/石井勇輝
当日は降雨の予報もありましたが、試合中に大雨はなし。湿った風が吹く午後2時、アークスボールでキックオフとなりました。
まずはSO小倉の絶妙なキックオフで、マイボール確保。CTB石橋の巧みな駆け引きから、右大外でLOジミーが突破。テンポの良いアタックを見せます。
ファーストスクラムは前半3分。
ここで相手ボールスクラムを猛プッシュ!スクラムターンオーバーとなり、アークスはPG(ペナルティゴール)を選択。
SO小倉が決めて3点を先制。スクラムで圧倒して3点をもぎ取るという、好スタートを切ります。
しかしアークスは、そのキックオフ直後に反則(ノット・リリース・ザ・ボール)。ここで宗像サニックスもショットを選択して3点追加。スコアは同点(3-3)に。
しかしアークスの強力スクラムが、ふたたび炸裂。
昨季対戦(31-12)でもスクラムで決定的な仕事をしたFW陣が、前半9分、初めてのマイボールスクラム(3度目)でも押しきり、PK(ペナルティ・キック)を獲得!
ところが敵陣ゴール前までのスクラム戦では、アークスに反則がコールされるなどし、得点機を逃して自陣へ後退。
堅守でしのぐ時間帯が続きます。
するとアークスはさらに劣勢へ。
前半29分にLOロスにハイタックルがあり、10分間のシンビン(10分間の一時退場)に。
14人で10分間を戦わなければならなくなりますが、なんと7対8のスクラムで相手反則を誘発。
ここから敵陣へ入ると、CTB石橋の突破からゴール前へ。ラックを連取し、SH湯本がギャップを突いてインゴールへ。
ところがTMO(ビデオ判定)の結果、オブストラクションの反則でトライは取り消し。
逆にエリアを後退すると、アークスに反則があり、宗像サニックスがショット選択。ゴール成功で、3-6と勝ち越されてしまいます。
しかし前半39分。
相手5番が危険なプレーでシンビンとなり、相手も14人に。この直後、LOロスが戻ってスクラムは一転、8対7と優勢に。
ゴール前へ侵入したアークスは、チーム9年目のFL山下の突進を織り交ぜ、いよいよゴール前へ。最後はSH湯本の内返しのパスで、WTB石井がゴール下へ!
待ちに待ったチーム最初のトライで逆転!SO小倉のゴールも成功して10-6。
上り調子で後半へ向かいました。
【後半0分/途中入替】SH湯本睦→鶴田諒
前半は競ったアークスですが、後半は圧倒。
後半1分にFL金キャプテンがジャッカル(ラックでボール奪うプレー)を披露する好スタート。さらにFB張が猛タックルを放ち、味方が殺到してターンオーバー。
さらにタッチ際でWTB山田がバックフリップ・パスで会場を沸かせるなど、アークスの攻勢ムードが続きます。
【後半12分/途中入替】PR庵奥翔太→上田竜太郎/HO三浦嶺→山口達也
すると後半8分、途中出場の鶴田のディフェンスからターンオーバーが起き、相手ゴール前でマイボールスクラム。
FL金キャプテンがFWを鼓舞するなか、後半13分、途中出場のPR上田、HO山口を加えたアークスFWが、猛然とスクラムプッシュ。
NO8ブリッツが押さえ、狙い通りのスクラムトライ!SO小倉のゴール成功で、17-6とリードを広げました。
チーム4トライ目はBK(バックス)の好プレーから。
後半21分、キック合戦からWTB石井が蹴り返すと、相手が捕球に失敗してタッチラインへ。
ここでWTB石井が機転を利かせ、クイックスローイン。LOロスらにボールをつなげ、ふたたびWTB石井がボールを受けてタッチ際を快走!
小倉はこの日唯一のコンバージョン失敗で(この日は9本中8本成功)、22-6と突き放します。
【後半18分/途中入替】FB張容興→石井勇輝
アークスの猛攻は止まりません。
SO小倉がワンステップで相手FWを振り切ると、ボールはフォローしていたWTB山田へ。そのまま走りきって右隅へ移籍後アークス初トライ!
地元・北九州で、‘15年W杯のサモア戦を彷彿とさせるトライを決め、アークスのリードは23点(29-6)に広がります。
【後半22分/途中入替】PR三宮累→平井将太郎/LOジミー・トゥポウ→鶴谷昌隆
【後半28分/途中入替】LOロス アイザック→金嶺志
フロントローが全員入替したスクラムでも圧倒。
ペナルティを奪い続けたアークスは、後半28分も敵陣で連続攻撃。
NO8ブリッツらがキャリーで足場を築くと、素早い順目攻撃からWTB山田が自身2トライ目!SO小倉が難易度の高いコンバージョンを決め、リードは拡大!36-6
途中入替/後半30分】CTBブラッキン・カラウリアヘンリー→池田悠希
さらにアークスは後半31分。
ラインブレイカーのCTB石橋が突破で魅せると、前に出たところでSO小倉が防御裏へチップキック!これを追いかけていたのはWTB山田!
相手とのレースに勝利したWTB山田がボールを確保し、右隅へハットトリック達成!
10番小倉が低い弾道のコンバージョンキックで会場を沸かせ、スコアは40得点の大台に(43-6)。
【後半36分/途中交替】PR上田竜太郎→庵奥翔太
さらに後半37分にPR平井のトライを重ねたアークス。50-6
前半は反則やシンビンがあり苦戦しましたが、後半は実力差を発揮して突き放しました。
終盤でも相手ミスから敵陣で波状攻撃を仕掛け、ラックサイドを突破したNO8ブリッツがワンハンドで、試合の最後を飾るトライ!
コンバージョン成功で51点差(57-6)。そしてノーサイドを迎えて文句なしの快勝!
トライ差によるボーナスポイント「1」も確保して、総勝点を「6」に延ばしました。
カップ初戦の悔しさを晴らすような8トライの大勝。
ハットトリックを決めたWTB山田はMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞!アークスジャージーを着て、見事に地元凱旋を飾りました。
アークスは7月6日(土)、次戦の九州電力キューデンヴォルテクス戦で、今季初の連勝を目指します