トップリーグカップ2019初陣!悔しい惜敗も熱戦の証「ボーナスポイント」獲得。
いよいよトップリーグカップ2019(以下カップ戦)が開幕!
昨シーズンに新設されたカップ戦は、今シーズンよりトップリーグ(TL)チームに加えて、トップチャレンジリーグ(TCL)チームが参戦。
計23チームが4組に分かれて総当たり戦(5試合)を行ったあと、各プール1位による4強トーナメントで、カップ戦王者を決定します。
我らがNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)はプールBに入りました。
プール戦では順に、東芝ブレイブルーパス、宗像サニックスブルース、九州電力キューデンヴォルテクス、ヤマハ発動機ジュビロ、NTTドコモレッドハリケーンズと対戦します。
迎えた6月23日(日)。
アークスは東京・秩父宮で行われた開幕戦で、東芝ブレイブルーパス(以下東芝)と対戦しました。
今シーズンのアークスは、BKコーチから昇格のヒュー・リースエドワードHC(ヘッドコーチ)のもと、金正奎キャプテンも「入団してから一番きつかったです」と振り返る猛練習を行ってきました。
春の練習試合は4戦3勝1敗。今シーズンから新たに注力しているディンフェスでも手応えを掴み、いよいよカップ戦の初陣を迎えました。
アークスの先発メンバーは、まずフォワード(FW)が以下の8人。新加入のLOジミートゥポウがアークス初先発を飾りました。
【FW】PR上田竜太郎/HO三浦嶺/PR平井将太郎/LOジミートゥポウ/LOロスアイザック/FL鶴谷昌隆/FL金正奎(キャプテン)/NO8ヴィリー・ブリッツ
バックス(BK)はこちらの7人。今季新加入のFB張はトップリーグ(TL)デビューです。
【BK】SH湯本睦/SO小倉順平/WTB石井魁/WTB石橋拓也/CTBブラッキン・カラウリアヘンリー/WTB石井勇輝/FB張容興
リザーブはこの8人。
ルーキー山口達也が途中出場からTL&アークスデビュー、新加入の山田章仁もアークスデビューを果たして歓声を浴びました。
【Re.】山口達也/庵奥翔太/三宮累/金嶺志/山下弘資/鶴田諒/トロケマイケル/山田章仁
曇天の午後1時にキックオフを迎えた開幕戦で、序盤のアークスは反則(オフサイド、ホールディング等)に苦しむ展開。
ディンフェスで重圧をかける場面もありますが、東芝はFWが勝負所で畳みかけ、鋭く前進。前半6分に相手6番に先制トライを奪われます。0-7
続けて前半12分、アークスが防御裏へ落としたショートキックを、相手14番がカウンターで一気にラインブレイク。独走を許して失2連続トライ(ゴール失敗)。0-12
アークスは12点を追いかける展開となります。
アークスの今シーズン初トライは前半20分。
攻撃機会の少なかったアークスですが、ボール保持してワイドにボールを振ると、FL鶴谷が大外で突進。
リズムが生まれ、敵陣でのマイボールスクラムから、CTBカラウリアヘンリーが防御裏へチップキック。
これを新加入のスピードスター、FB張が巧みに確保し、インゴールへダイブ!
FB張のトップリーグ初トライ、そしてSO小倉のゴールキック成功で7-12とします。
直後の相手アタックも堅守でしのぎ、勝負の天秤はアークスへ。
しかしここからノックオンなどが続いて攻撃権を失い、スコアができない時間帯が続きます。
すると前半32分、キック処理による背走で相手に好機が生まれ、自陣ゴール前でのターンオーバーから相手がトライ。
さらに前半39分にはラインアウトが乱れたところを捕球され、相手10番が独走して東芝4トライ目。
ビハインドを17点(7-24)に広げられ、前半を折り返します。
後半はアークスが反転攻勢。
東芝1番が故意のノックオンでシンビン(10分間の一時退場)となり、まずはここで得たPK(ペナルティキック)で、SO小倉がショット決めて3点追加。
ビハインドを14点(10-24)とします。
【途中入替/後半11分】PR平井将太郎→三宮累/WTB石井勇輝→山田章仁
FB張がキックチェイスから好タックルを見せるなど、アークスが見せ場を作り、迎えた後半12分。
途中出場してアークスデビューを飾った山田章仁が、相手キックパスを巧みに捕球して突破。
ここからアークスは次々にパスが繋がり、山田→CTBカラウリアヘンリー→CTB石橋→SO小倉→LOジミー→FL鶴谷→NO8ブリッツ→HO三浦→LOロスへ。
そしてふたたびHO三浦にリターンパースが通って、激しいランからチーム2トライ目。
9つのパスを9人で繋げるスーパートライが決まり、ゴールも成功して7点差(17-24)にスコアを詰めます。
【途中入替/後半18分】CTB石橋拓也→トロケマイケル
【途中入替/後半22分】PR上田竜太郎→三宮累/HO三浦嶺→山口達也
【HIA/後半26分→36分】CTBトロケマイケル→石橋拓也
復調したアークスですが、後半19分、相手のキックチャージから自陣で防戦。
トライセービングの好守もありますが反則が続き、後半26分に東芝がスクラムからの1次攻撃で左スミにトライ。ゴール成功で17-31。
アークスは残り10分強で、14点差の窮地に立たされます。
【途中入替/後半28分】FL鶴谷昌隆→山下弘資
【途中入替/後半29分】SH湯本睦→鶴田諒
【途中入替/後半33分】LOジミートゥポウ→金嶺志
途中出場の三宮が得意のジャッカルを披露するなどし、迎えた後半36分。
チーム2年目のWTB石井魁がインターセプト!古巣・東芝を相手に独走トライを奪い、ゴール成功でふたたび7点差に!24-31
残り時間は3分となり、アークスはさらに攻勢。
FB張の突破から相手が反則(ホールディング)。左ゴール前に侵入すると、ラインアウトモールからルーキー山口がゴール前へ突進。
しかし連続攻撃でボールハントを許してしまい、自陣へ後退。相手ラインアウトが乱れ、大歓声のなかラストアタック。
しかし最後は防御裏を狙ったキックを捕球され、タッチに蹴り出されノーサイドを迎えました。
カップ初戦は24-31で惜敗となったアークス。
しかし「7点差以内の敗戦」に与えられるボーナスポイント「1」を獲得。これは80分間勝利を諦めずに戦い続けた証でもあります。
まだまだ初戦。
優勝の可能性は十分残されており、アークスは6月29日(土)、14時キックオフの次戦、宗像サニックスブルース戦でカップ初勝利を目指します。