試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2019年6月23日13時00分 KICK OFFジャパンラグビー トップリーグカップ2019 プール戦 第1節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

東芝ブレイブルーパス東芝ブレイブルーパス

24vs31

前半7 - 24

後半17 - 7

トップリーグカップ2019初陣!悔しい惜敗も熱戦の証「ボーナスポイント」獲得。

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いよいよトップリーグカップ2019(以下カップ戦)が開幕!

昨シーズンに新設されたカップ戦は、今シーズンよりトップリーグ(TL)チームに加えて、トップチャレンジリーグ(TCL)チームが参戦。

計23チームが4組に分かれて総当たり戦(5試合)を行ったあと、各プール1位による4強トーナメントで、カップ戦王者を決定します。

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我らがNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)はプールBに入りました。

プール戦では順に、東芝ブレイブルーパス、宗像サニックスブルース、九州電力キューデンヴォルテクス、ヤマハ発動機ジュビロ、NTTドコモレッドハリケーンズと対戦します。

迎えた6月23日(日)。

アークスは東京・秩父宮で行われた開幕戦で、東芝ブレイブルーパス(以下東芝)と対戦しました。

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今シーズンのアークスは、BKコーチから昇格のヒュー・リースエドワードHC(ヘッドコーチ)のもと、金正奎キャプテンも「入団してから一番きつかったです」と振り返る猛練習を行ってきました。

春の練習試合は4戦3勝1敗。今シーズンから新たに注力しているディンフェスでも手応えを掴み、いよいよカップ戦の初陣を迎えました。

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アークスの先発メンバーは、まずフォワード(FW)が以下の8人。新加入のLOジミートゥポウがアークス初先発を飾りました。

【FW】PR上田竜太郎/HO三浦嶺/PR平井将太郎/LOジミートゥポウ/LOロスアイザック/FL鶴谷昌隆/FL金正奎(キャプテン)/NO8ヴィリー・ブリッツ

バックス(BK)はこちらの7人。今季新加入のFB張はトップリーグ(TL)デビューです。

【BK】SH湯本睦/SO小倉順平/WTB石井魁/WTB石橋拓也/CTBブラッキン・カラウリアヘンリー/WTB石井勇輝/FB張容興

リザーブはこの8人。

ルーキー山口達也が途中出場からTL&アークスデビュー、新加入の山田章仁もアークスデビューを果たして歓声を浴びました。

【Re.】山口達也/庵奥翔太/三宮累/金嶺志/山下弘資/鶴田諒/トロケマイケル/山田章仁

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曇天の午後1時にキックオフを迎えた開幕戦で、序盤のアークスは反則(オフサイド、ホールディング等)に苦しむ展開。

ディンフェスで重圧をかける場面もありますが、東芝はFWが勝負所で畳みかけ、鋭く前進。前半6分に相手6番に先制トライを奪われます。0-7

続けて前半12分、アークスが防御裏へ落としたショートキックを、相手14番がカウンターで一気にラインブレイク。独走を許して失2連続トライ(ゴール失敗)。0-12

アークスは12点を追いかける展開となります。

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アークスの今シーズン初トライは前半20分。

攻撃機会の少なかったアークスですが、ボール保持してワイドにボールを振ると、FL鶴谷が大外で突進。

リズムが生まれ、敵陣でのマイボールスクラムから、CTBカラウリアヘンリーが防御裏へチップキック。

これを新加入のスピードスター、FB張が巧みに確保し、インゴールへダイブ!

FB張のトップリーグ初トライ、そしてSO小倉のゴールキック成功で7-12とします。

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直後の相手アタックも堅守でしのぎ、勝負の天秤はアークスへ。

しかしここからノックオンなどが続いて攻撃権を失い、スコアができない時間帯が続きます。

すると前半32分、キック処理による背走で相手に好機が生まれ、自陣ゴール前でのターンオーバーから相手がトライ。

さらに前半39分にはラインアウトが乱れたところを捕球され、相手10番が独走して東芝4トライ目。

ビハインドを17点(7-24)に広げられ、前半を折り返します。

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後半はアークスが反転攻勢。

東芝1番が故意のノックオンでシンビン(10分間の一時退場)となり、まずはここで得たPK(ペナルティキック)で、SO小倉がショット決めて3点追加。

ビハインドを14点(10-24)とします。

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【途中入替/後半11分】PR平井将太郎→三宮累/WTB石井勇輝→山田章仁

FB張がキックチェイスから好タックルを見せるなど、アークスが見せ場を作り、迎えた後半12分。

途中出場してアークスデビューを飾った山田章仁が、相手キックパスを巧みに捕球して突破。

ここからアークスは次々にパスが繋がり、山田→CTBカラウリアヘンリー→CTB石橋→SO小倉→LOジミー→FL鶴谷→NO8ブリッツ→HO三浦→LOロスへ。

そしてふたたびHO三浦にリターンパースが通って、激しいランからチーム2トライ目。

9つのパスを9人で繋げるスーパートライが決まり、ゴールも成功して7点差(17-24)にスコアを詰めます。

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【途中入替/後半18分】CTB石橋拓也→トロケマイケル
【途中入替/後半22分】PR上田竜太郎→三宮累/HO三浦嶺→山口達也
【HIA/後半26分→36分】CTBトロケマイケル→石橋拓也

復調したアークスですが、後半19分、相手のキックチャージから自陣で防戦。

トライセービングの好守もありますが反則が続き、後半26分に東芝がスクラムからの1次攻撃で左スミにトライ。ゴール成功で17-31。

アークスは残り10分強で、14点差の窮地に立たされます。

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【途中入替/後半28分】FL鶴谷昌隆→山下弘資
【途中入替/後半29分】SH湯本睦→鶴田諒
【途中入替/後半33分】LOジミートゥポウ→金嶺志

途中出場の三宮が得意のジャッカルを披露するなどし、迎えた後半36分。

チーム2年目のWTB石井魁がインターセプト!古巣・東芝を相手に独走トライを奪い、ゴール成功でふたたび7点差に!24-31

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残り時間は3分となり、アークスはさらに攻勢。

FB張の突破から相手が反則(ホールディング)。左ゴール前に侵入すると、ラインアウトモールからルーキー山口がゴール前へ突進。

しかし連続攻撃でボールハントを許してしまい、自陣へ後退。相手ラインアウトが乱れ、大歓声のなかラストアタック。

しかし最後は防御裏を狙ったキックを捕球され、タッチに蹴り出されノーサイドを迎えました。

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カップ初戦は24-31で惜敗となったアークス。

しかし「7点差以内の敗戦」に与えられるボーナスポイント「1」を獲得。これは80分間勝利を諦めずに戦い続けた証でもあります。

まだまだ初戦。

優勝の可能性は十分残されており、アークスは6月29日(土)、14時キックオフの次戦、宗像サニックスブルース戦でカップ初勝利を目指します。

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ヒュー・リースエドワードHCの声

ヒュー・リースエドワードHC選手

結果はとても残念です。ターンオーバーが多すぎて、自分たちのゲームができなかったことが敗因のひとつです。
エッジのスペースを狙うことがスタイルのひとつですが、そのためにはミッドフィールドで前に進んで、エッジに行く権利を勝ち取らなければなりません。しかしそれが出来ませんでした。
いつも言っているのは、自分たちのゲームにフォーカスしようということです。しかし今日は相手にフォーカスしすぎてしまいました。
自分たちのポテンシャル通りに実力を発揮するためには、発揮する権利を自分たちで勝ち取らなければいけません。
今日は自分たちのゲームをさせてもらえなかったという点については、相手も良かったですが、自分たちの実力が足りていなかったところがあります。

FL 金正奎キャプテンの声

金正奎選手

結果がすべてなので、残念な気持ちでいっぱいです。
自分たちがやりたいラグビーを出せていない状況で、こういう結果を招いてしまったので、まだまだそこに対するトレーニングが必要だと感じています。
下を向いても何もないので、しっかり学ぶ姿勢、成長する姿勢を忘れずに、一つずつ上がっていきたいと思っています。

FB 張容興選手の声「日本で初めての公式戦でした」

張容興選手

――トップリーグ初トライもありました。どんな試合でしたか?

日本で初めての公式戦でした。80分間の出場は大変でした。

――ラインブレイクやトライセービングなど、良いプレーがたくさんありました。

いつも通りにやりました。今はミスしか思い出せないです。

――チームメイトはどうですか?

すごく良いです。みんな仲良くなりました。挨拶してくれたり、よく話しかけてくれます。

――アークスから誘われた時、すぐに参加しようと思ったのですか?

「行きたいな」ではなく「絶対に行きたい」と思いました。

――最後にファンへメッセージをお願いします。

やったことがないので、何といえばいいのか分からないです(笑)。真面目に練習をして、真面目に取り組み、ずっと試合に出場できる選手になりたいです。

HO 山口達也選手の声「全員でまとまって戦っていこうと思います」

山口達也選手

――TLデビュー、そしてアークスデビュー戦でもありました。

関西出身で、テレビでしか見たことのない秩父宮だったので味わったことがないくらい緊張がすごかったです。試合前になったら急にドキドキして顔色も悪くなりました。
(終盤の敵陣ラインアウトモールで)サインミスもあって、結果的にゲインは切ることができたのですが、反省しています。

――後半投入の直後にスクラムがありました。

練習でやってきたことが出来ていなかったので、あまり良いスクラムではなかったです。

――試合後のチームの雰囲気はいかがですか?

下がっていてもどうしようもないので、前を向いていきます。まだ1位になれるチャンスはあるので、全員でまとまって戦っていこうと思います。

WTB 山田章仁選手の声「皆さんの期待に応えられるように」

山田章仁選手

――アークスデビュー戦でした。今日の試合を振り返ってください。

入るまで緊張していましたけど、みなさんの温かい声援を受けて、楽しんでやることができました。

――アークスはどんなチームという印象ですか?

みんなが温かく受け入れてくれて、何のストレスもないです。

社員の皆さんも非常に応援に熱心で、常日頃から声援を頂けていると思います。選手たちは非常に幸せな立場です。

――合流して間もないですが、良いプレーが多くあったように見えました。

まだ改善点はいっぱいあるので、みんなに助けてもらっている立場です。早くみんなと一緒に戦っていけるようになりたいです。

――ファンの皆さまへメッセージをお願いします。

今日もたくさんの応援ありがとうございました。みなさんの応援が一番トップリーグで熱く、爽やかなイメージがあります。

今シーズンからしっかりプレーでお見せして、皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたいと思います。

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