試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2018年11月11日13時00分 KICK OFFジャパンラグビー トップリーグ カップ プール戦 第1節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

リコーブラックラムズリコーブラックラムズ

52vs24

前半33 - 14

後半19 - 10

選手層の厚さ見せた!
今季新設のカップ戦は大勝スタート!

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11月の第2日曜日。快晴の岩手・いわぎんスタジアム。

この日開催されたのはカップ戦『ジャパンラグビートップリーグカップ』。今季トップリーグの試合数が減ったため(15→10)、日本代表が活動する11月に新設された新大会です。

トップリーグ2018-2019シーズンの順位に影響はありませんが、出場機会を欲するハングリーな次代の若手選手、実力を披露したい中堅・ベテラン選手が登場。

11月11日(日)、いわぎんスタジアムにやってきたNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)。

珍しいマグロ解体ショーも行われた試合当日、近年急激に調子を上げているリコーブラックラムズ(以下リコー)と対戦しました。

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この日のアークスのスタメンは、15人中8人(FW6人、BK2人)が今季初先発。

ゲームキャプテンは今季初先発のFL(フランカー)鶴谷昌隆。チームの金正奎キャプテンはリザーブ入り。

またリザーブには元キャプテンのCTB溝口裕哉が入り、今季初出場を果たしました。

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先発を一人ずつ見てみると、FW第1列(フロントロー)は、金キャプテンの大阪・常翔啓光学園高の後輩であるPR(プロップ)庵奥翔太。今季はNZ留学を経験してスケールアップ。

今季新加入のHO(フッカー)アレックス・マフィは今季初先発。釣りは名人級!

もう一人のPRは平井将太郎。帝京大卒のルーキーでスクラムパワーがめきめきと上昇中。

背番号4番のLO(ロック)ロバート・クルーガーは、南アフリカ出身の今季新加入選手。真面目な人柄のハードワーカーです。

LO金嶺志は怪我を乗り越えて今季初先発。U20代表など世代別代表に選ばれてきた逸材の一人。

そのLO金と世代別代表からライバル争いをしてきたのが、FL(フランカー)の牧野内翔馬。こちらも今季初先発です。

もう一人のFL鶴谷昌隆。先月28歳を迎えた青森北-筑波大と進んだ、頼れるバックロー(FW第3列)です。

NO8(ナンバーエイト)山下弘資は、日本人離れした突進力を持つザ・ナンバーエイト。

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続いてバックスの先発メンバー。SH(スクラムハーフ)湯本睦は、花園ラグビー場から徒歩3分の英田中学出身。聖地のお膝元で育った攻撃的スクラムハーフ。

そしてこの日のSO(スタンドオフ)は、秋になって新加入したルテル・ラウララ。ニュージーランド出身の23歳です。

CTB(センター)は今季全試合出場中で、カップ戦でも出場となった石橋拓也。

もうひとりのCTBはシェーン・ゲイツ。要所で値千金の仕事をしてくれる選手です。

バックスリーと呼ばれるWTB(ウイング)とFB(フルバック)は、まずWTB(ウイング)が10月の宗像サニックス戦で大きなアピールをした石井勇輝。

もう一人のWTBは怪我を克服し、今季活躍中のオリンピアン、羽野一志。正確なプレースキックもチームの力になっています。

そして最後尾は、30歳とは思えないラン、キックを披露しているオールラウンダー、ブラッキン・カラウリアヘンリー。フルバックは本職ではありませんでしたが類い稀なセンス、努力でフィットしています。

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対戦したリコーも若手中心の編成となり、リコーを指揮する神鳥裕之GM兼監督は「トップリーグのゲームタイムが少なかった選手で編成したチーム。若手主体でした」とコメントしました。

いわば“選手層対決”でもあったカップ第1戦。

快晴の午後1時、関谷惇大レフリーの笛でキックオフを迎えました。

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前半は風下に立ったアークスですが、連係が噛み合って爆発的なスタートダッシュ。

アークスは試合開始から積極的にボールを展開。ノックオンがありファーストスクラムも、ここでFW第1列にPR庵奥、HOマフィ、PR平井が並んだアークスFWは、リコースクラムを猛プッシュ。

ファーストスクラムで、この日の勝負が決したかのような押しっぷり。スクラムを強力な足場とします。

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この日爆発したのはCTBシェーン・ゲイツ。序盤からビッグゲインを披露し、いきなり前半4分にそのまま走りきって先制トライ。

新加入のSOラウララのゴールキックも成功。7点を先取。

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アークスは得意のワイド展開でボールを左右に振りながら連続攻撃。NO8山下がタッチライン際でボールキャリー。

ノックオンで攻撃が寸断しますが、圧倒的なスクラムでコラプシング獲得(スクラムを崩す反則)。試合を有利に進めます。

すると前半11分、エリア外側でFL牧野内が突進。オフロードパスをCTB石橋につなげ、最後はHOマフィが受け取り右中間にトライ(ゴール成功)。14-0。

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さらにキックオフからルーキーWTB石井が抜け出しビッグゲイン。

敵陣に入ると、最後もWTB石井が左隅の数的有利を仕留めてフィニッシュ。ゴール成功でリードは21点に!

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ここまでリコーの攻撃機会はほとんどなく、アークスは怒濤の3連続トライ。

さらに畳みかけるアークスは前半20分、ボール展開からLO金のパスを受けたWTB羽野がタックラーを振り切り前進。

混戦があり、敵陣ゴール前スクラムのチャンス。またもスクラムを強力に推進し、ボールを右展開。最後はSH湯本がパスダミーからインゴールを陥れました。

SOラウララのコンバージョンは4連続成功!26-0とします。

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ここでリコーはようやく敵陣でスコアのチャンス。連続攻撃をしますが、アークスが巧みにターンオーバー!

CTB石橋が無人エリアへ蹴り返すと、SH湯本が懸命に追いかけてイーブンボールをアークスが確保。

ボールをつないでインゴールへ駆け込んだFBブラッキン・カラウリアヘンリーがトライ(ゴール失敗)。リードはついに33点となります。

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圧倒的なボール支配。そして攻撃機会のほとんどをスコアにつなげる充実ぶり。5度目のスクラムは、相手ボールを豪快にターンオーバー。

しかしアークスはここから反則により失速。

前半33分で初めて自陣ゴール前を背負うと、さらに反則が続いて、自陣に釘付けとなります。

スクラムを嫌う相手はペナルティからラインアウト勝負。アークスは自陣ゴール前で3回連続の相手ボールラインアウト。

ここでTMO判定によるノートライをはさみ、アークスは粘り強くFW勝負に抗戦しますが、後半35分に相手2番がねじ込んでこの日初めての失トライ。33-7。

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さらに前半39分、ふたたび反則を2回続けて自陣ゴール前へ下がると、相手13番にゴール下に走り込まれて2連続の失トライ。

前半終了間際にトライを奪われ、33-14で後半へ向かいました。

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【入替/後半4分】WTB羽野一志→池田悠希

リコーが前半終盤の勢いのまま逆転するか――リコーボールでキックオフした後半で、アークスは序盤ガマンの時間帯。タックルでの反則から自陣へ下がると、リコーがFWで連続攻撃。

一進一退の攻防は続き、NO8山下の好タックルから攻撃権を奪うなどアークスも対抗。

敵陣に入る時間帯もありましたが、ミスが起きるなどして相手にアタックを許します。ラインブレイクからの失点危機は、SH湯本が追いついてトライセーブのタックル。

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すると後半11分、アークスは自陣で後半最初のスクラム。相手ボールのスクラムでしたがここでも圧勝。勢いよく相手8人を押しやりますが、入れ違うように相手9番に走られて失トライ。

ハーフタイムをまたいで3連続トライを許し、スコアは14点差(33-19)に。

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【入替/後半13分】PR平井将太郎→レイルアマーフィー

ブレイクダウン(ラックなどのボール争奪局面)で相手にボールに絡まれるなど、なかなか優位に戦うことができないアークス。

後半の序盤はほとんど自陣でプレーできませんでしたが、ゲームキャプテンのFL鶴谷が突破からチャンスメイクし、さらにLO金が相手に掴まれながらも突進し、ついにゴール前へ!

相手ゴール前まで侵入し、ここでボールを受けたSOラウララがギャップを突いて加入後の初トライ!自身でゴールも成功させて40-19とします。

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【入替/後半17分】CTB石橋拓也→溝口裕哉
【入替/後半18分】SH湯本睦→鶴田諒

その直後でした。

息を吹き返したアークスがノーホイッスルトライを披露!自陣から左展開したアークスは、後半19分、NO8山下の突破から内返しのパスを受けたCTBカラウリアヘンリーがトライ(ゴール失敗)。

前半終わりから続いた苦しい時間をようやく脱しました。

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【入替/後半20分】LOロバート・クルーガー→ロスアイザック/HOアレックス・マフィ→三浦嶺/FL牧野内翔馬→金正奎/PR庵奥翔太→上田竜太郎

途中出場組も存在感を示し、投入されたLOロスアイザックがボールに絡みついて反則(モールアンプレイアブル)を誘発する好プレー。

さらに途中出場の鶴田諒のパスから、池田悠希が空いたスペースを貫いてゲインラインを突破。ここでペナルティを得て、敵陣左ゴール前ラインアウトのチャンス。

残り時間はわずか。LO金のキャッチからモールをずらして、強固なモールを組んでFL鶴谷がトライ!

この日初めてのラインアウトモールでのトライで、52-19と突き放します。

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最後は反則が続いてしまい、自陣インゴールを背負った後半37分、相手8番にトライを奪われますが、合計8トライを奪って3トライ差以上のボーナスポイントも獲得。

マン・オブ・ザ・マッチは、ライン突破に好タックルと攻守に活躍したCTBゲイツ。

アークスは見事、今季新設のカップ戦の初戦を大勝で飾りました。

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ロブ・ペニーHCの声

ロブ・ペニーHC

まずは今シーズン初めてゲームキャプテンとしてチームを率いて、勝利してくれたマサ(鶴谷昌隆)におめでとうを伝えたいです。

今日はスタートでたくさんポイントを重ねることができましたが、ハーフタイム前の10分くらいからディシプリン(規律)が残念でした。後半が始まってから10分が経つと、また自分たちのリズムを取り戻してくれました。

――今シーズンから導入されたカップ戦の目標は何でしょう? 

チームの選手層をできるだけ厚くして、若い選手を伸ばすことです。スコアと順位にはそこまで重きをおいていません。重きをおいているのは、自分たちのパフォーマンスです。そこさえ良ければ結果はついてくるという考え方です。

ゲームキャプテン 鶴谷昌隆選手の声

鶴谷昌隆選手

キャプテンとして、今週は自分たちのラグビーにフォーカスしようということでやってきました。前半は良い形でできたと思いますが、前半の最後の方からレイジー(怠惰などの意)になったところが課題かなと思います。

後半はしっかり自分たちのラグビーやろうということで、マインドチェンジできたところはプラスだったかなと思います。若い選手もいる中で、お互い助け合って自分たちのラグビーができるよう、来週も取り組んでいきたいと思います。

――大勝した要因は何でしょう?

トップリーグと同じメンタリティ、レベルでやっていこうということで、一人ひとりが挑戦できたところが勝因だと思っています。自分たちのラグビーにフォーカスすることができました。

――「自分たちのラグビー」とは何でしょうか?

ディフェンスからアグレッシブにいって、アタックはフィールド全部を使っていく、それが僕らのラグビーかなと思います。ゲインラインを意識しています。今日は時間帯によってはレイジーになったところもありますが、試合の中で修正できたところは良かったところかなと思います。

LO 金嶺志選手の声

金嶺志選手

――怪我を克服して、入社1年目の開幕戦以来の先発を飾りました。

復帰戦でした。試合に出られない期間が長かったので、自分の長所などを出すためにしっかり準備をしてきました。

1年目は勢いでやるところがありました。しかしNZ留学も経験して、下の子たちも入ってきて、自分の中でいろいろ柔軟になったと思います。

――金選手にとって、今年新設のカップ戦はどんな戦いですか?

12月にはトップリーグの順位決定戦が始まるので、僕はそこにリザーブではなくスタメンとして出たいので、カップ戦の中でしっかり経験を積みたいです。

――今日の出来は何点くらいでしょうか?

きつめにして、70点にします(笑)。

――残り2試合あるカップ戦へ向けて意気込みをお願いします。

大事な試合です。ヤマハ発動機戦へ向けて活躍できるようにしたいです。応援よろしくお願いします。

NO8 山下弘資選選手の声

山下弘資選手

――今日の試合を振り返ってください。

入りは自分たちのラグビーをできたんですが、前半の終わりに規律の部分に問題があったので、そういう終わり方をした分、後半は気合いを入れ直しました。

僕らの中では、この3試合はクォーターファイナル(準々決勝)のヤマハ発動機戦へ向けた大事な一戦と捉えていたので、勝てて良かったです。

――チームの中でカップ戦はどのような位置づけですか?

軽い感じはまったくありません。ヤマハ発動機に勝つための準備というイメージです。この3試合でしっかりチームを作ってヤマハ発動機を倒したいです。

――ご自身の今日の出来はいかがでしょう?

僕はポジション柄、外でプレーすることが多いです。スペースがあるところはしっかり走りきることができたので、満足しています。

――残り2つのカップ戦へ向けての意気込みをお願いします。

今週と同じようにしっかり勝ちきることが目標です。応援よろしくお願いします。

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