試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2018年10月20日11時30分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ 第7節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

宗像サニックスブルース宗像サニックスブルース

31vs12

前半14 - 5

後半17 - 7

大一番で魅せた最高のスクラム。
リーグ最終戦に快勝し、8強トーナメント進出決定!

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優勝を決める8強トーナメントか。

それとも、下位トーナメントか。

NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)は、リーグ最終節(第7節)の結果次第で、そのどちらにも転がる可能性がありました。

2018年度の第7節は、アークスにとって運命の分かれ道となりました。

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「ジャパンラグビー トップリーグ2018-2019」は前節を終え、すでに8強のうち7チームが決定。

残る1チームは、アークスが所属する赤組(レッドカンファレンス)の4位チーム。そのスポットを3チームが狙っていました。

まず赤組4位のNECグリーンロケッツ(3勝3敗/勝ち点14)。

そして、NECに勝ち点14で並んでいるものの、第7節に負けた時点で8強進出がなくなってしまう同組5位のアークス(2勝4敗)。

残る1チームは、同組6位の豊田自動織機シャトルズ(3勝3敗/総勝ち点12)でした。

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アークスにできることは、目の前の宗像サニックスブルース戦(以下宗像サニックス)に勝利し、他会場で行われるNEC×神戸製鋼の試合結果を待つこと。

そして最高の結果は、ただ勝利するのではなく、「3トライ差以上」によるボーナスポイント「1」を上乗せし、勝ち点「5」を獲得しておくことでした。

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運命のリーグ最終戦。舞台は10月20日(土)東京・秩父宮ラグビー場。相手は0勝6敗の宗像サニックス(勝ち点0)。

宗像サニックスは福岡県宗像市を拠点とする九州のチームで、バックスが強みのひとつ。アタックに比重があり、勢いに乗ったときのFWも強力です。

宗像サニックスはここまで今季未勝利で、勝ち点は「0」。

しかしアークス5年目のロブ・ペニーHC(ヘッドコーチ)が「相手が勝ち点0のチームだったので、かなりモチベーションを上げる難しさがありました」と語った通り、易しい状況ではありませんでした。

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この日のアークスは、激闘となった前節トヨタ自動車戦(36●38)から、先発メンバーを4名変更。

FW(フォワードは2名変更し、PR(プロップ)の平井将太郎は記念すべきトップリーグ初先発。FL(フランカー)の金正奎キャプテンがメンバー外へ下がって、この日は給水係に専念。代わりにNO8(ナンバーエイト)にラーボニ・ウォーレンボスアヤコが入りました。

BK(バックス)も2名変更。SH(スクラムハーフ)に湯本睦、SO(スタンドオフ)に友井川拓が入り、ともに今季初先発を飾りました。

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8人いるリザーブメンバーも大幅変更。

今季初めて新加入のアレックス・マフィ、帝京大卒の小野寛智、小学校時代を浦安で過ごしたトロケマイケル、ルーキーの石井勇輝が入りました。

FL金キャプテンの代わりにゲームキャプテンを務めるのは、2年連続で世界選抜入りを果たしたFLヴィリー・ブリッツです。

(アークスの出場メンバーこちら!

そしてこの日は、小さなアークス応援団がピッチに登場。

サポーターズ倶楽部有料会員限定で募集して当選した「花道キッズ」が、日本ラグビーの聖地・秩父宮のピッチへ。両軍の選手たちとハイタッチを交わしました。

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そして午前11時30分、運命のリーグ最終戦がキックオフ。

前半は風下のアークス。キックオフボールをキャッチして連続攻撃をしかけますが、ブレイクダウン(ラックなどのボール争奪局面)で人数が足りなくなり、相手ボールに。

ペニーHCが試合後に「ボールセキュリティーが課題のひとつ」と語るなど、攻撃を継続することができず、自陣エリアに後退します。

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ただこの日、何度もチームを停滞ムードから救い、そしてトライの起点にもなったのが、アークスの強力スクラムでした。

前半3分、レフリーの第一印象としても重要と言われる「ファーストスクラム」が到来。

ここで相手3番がコラプシング(スクラムを崩す反則)の反則。スクラムでいきなり成果を出し、アークスは敵陣へ進みます。

ところがトライチャンスでふたたびハンドリングエラー。この日は相手の出足鋭いディンフェスもあって、攻撃の継続に苦しみました。

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【HIA/前半8分 → 前半18分】HO三浦嶺→アレックス・マフィ

すると前半10分過ぎからサニックスが猛攻。

圧力の高いアタックを続け、エリア左隅で突破した宗像サニックスが先制トライ。アークスは5点を失います。

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前半20分間は一進一退。また1回のプレー時間が長い戦いとなり、両軍の体力が削られていきます。

しかしアークスは自陣ゴール前の大ピンチに、NO8ウォーレンボスアヤコが相手からボール奪取して攻撃権を奪うなど、好プレーで失点を防ぎます。

するとアークスの初得点は前半31分でした。

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アークスはゴール正面でペナルティ(相手のオフサイド)を獲得しますが、ここは3点を獲得できるペナルティゴール(PG)は狙わず。強みのスクラムで勝負します。

ここでPR上田竜太郎、HO三浦嶺、PR平井将太郎を最前線に並べたスクラムを押し、スクラム内の攻防ラインを制圧。

さらに同地点2度目のスクラムでも完勝。始まった連続攻撃で、それまで脳しんとうで一時退出していたHO三浦がチーム初トライ!

昨シーズンから全試合出場のHO三浦がトライを奪い、FB羽野一志のゴールキック(2点)も成功。7-5と逆転に成功します。

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勢いに乗ったアークスは前半終了間際でした。

相手ゴール前でアークスにノックオンがあり、相手ボールのゴール前スクラム。

ここでも完勝しているスクラムでふたたび圧倒!前半終了を知らせるホーンが鳴りますが、ここで宗像サニックスが、たまらずコラプシングの反則。

スクラムから最高のトライチャンスを引き寄せ、アークスはマイボールでのスクラムを選択。

ここで8人一体の強力プッシュで前進すると、そのままNO8ウォーレンボスアヤコが難なくグラウンディング!

スクラムを起点にこの日2度目のトライ。FB羽野が角度のある難しいゴールキックを成功させ、14-5とリードして前半を折り返します。

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しかし8強進出へ向け、「3トライ差以上」のボーナスポイント獲得を目指すアークスは、1トライ差(14-5)では足りません。

アークスは今季も大車輪のオールラウンダー、CTB石橋拓也の突進などでチャンスを作りますが、ふたたびハンドリングミスがあり相手ボールに。

自陣へ下がっての攻防が続きます。

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ここでも流れを引き寄せたのはスクラム。

後半5分、宗像サニックスは再三スクラムを崩したとして3番がシンビン(10分間の一時退出)に。スクラムで圧倒し続けたことにより、相手を14人にする状況を作り出します。

すると後半9分でした。

盤石のスクラムから右展開したアークスは、ループプレーをまじえ、今季初先発のSH湯本が右隅にトライ!

チーム3トライ目を挙げ、さらに右隅のゴールキックをFB羽野が見事成功。21-5とします。

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【選手入替/後半10分】 HO三浦嶺→アレックス・マフィ/PR上田竜太郎→庵奥翔太/PR平井将太郎→レイルアマーフィー

アークスは後半10分、フロントロー(FW第1列)を全員入替。

しかし交替メンバーが入ってもスクラムの完勝はキープ。フロントローの層の厚さを見せつけます。

一方の宗像サニックスは、キックカウンターから攻勢をかけ、アークス陣内で海外出身選手を中心に攻勢。

しかしアークスも大外へ振ってからのキックから、FB羽野を中心にディフェンスで攻撃権を奪うなど、意図的な展開でペースを掴みます。

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【選手入替/後半15分】SH湯本睦→石井勇輝

そして敵陣に侵入すると、後半21分でした。

FWの連続攻撃から数的優位を作り、CTBカラウリアヘンリーのラン&パスから、左隅でWTB石井勇輝が、相手3人に囲まれながら押し込んで、トップリーグデビュー戦で初トライ!

ゴールは失敗も、スコアは26-5に拡大。トライ差が「3」となり、ボーナスポイント「1」圏内に入ります。

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【選手入替/後半24分】SO友井川拓→トロケマイケル

さらに今季新加入のHOアレックス・マフィも存在感。ラックで的確に相手を排除し、怪力で相手を弾き飛ばすなど見せ場を作ります。

残り時間10分になると、ここで相手も反撃。

途中からスクラムハーフに入ったWTB鶴田諒が、エリア右隅で果敢なタックル。しかしその後のディフェンスで押し切られ、宗像サニックスがこの日2トライ目。

トライ差が「2」に縮まり、ボーナスポイント圏外へ。このままではボーナスポイント付きの勝利にはなりません。

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試合時間は残り4分。

すると迎えた敵陣スクラムで、アークスはふたたびペナルティを獲得。

その後敵陣ゴール前ラインアウトを狙ったキックがノータッチとなり、一時は相手ボールとなりますが、WTB石井、庵奥らがすぐにラックを制圧。ボールを奪い返して危機一髪。

攻撃を継続し、アークスは「3トライ差」を目指してラストアタック。残り時間は1分。

ここで相手18番がシンビンとなってチャンス拡大。迎えたスクラムでもまたまた圧倒!

アドバンテージをもらったまま、NO8ウォーレンボスアヤコが左へアタック。そして守備網を貫いて、大事な大事なチーム5トライ目!

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そしてトライ直後にフルタイムのホーン。

ゴールは失敗も、31-12で見事勝利。3トライ差以上のボーナスポイントも獲得。

勝ち点「5」という最高の結果を残し、リーグ戦は3勝4敗(勝ち点19)でフィニッシュ。この日のマン・オブ・ザ・マッチには、アークスのLO中島進護が選ばれました。

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そして気になる他会場のNEC戦の結果は、48-31で神戸製鋼が勝利。

NECが勝ち点を得られなかったため、アークスが赤組4位に浮上!8強トーナメント進出が決定しました。

8強入りしたため、総合順位は、昨シーズンの9位を上回ることも確定。

そして12月初頭の8強トーナメントの組み合わせも発表され、アークスの初戦は、白組(ホワイトカンファレンス)1位のヤマハ発動機ジュビロに決まりました。

最高の結果でリーグ戦を終えたアークス。

1か月後の8強トーナメントへ、ふたたびチーム一丸で立ち向かいます。

ロブ・ペニーHCの声

ロブ・ペニーHC

まずはサニックスが良い試合をしてくれました。相手も難しい状況だったと思いますが、試合にたくさんのエナジーをもって戦ってくれました。

自分たちについては、スクラムがかなり良かったです。修正しなければいけないのはボールセキュリティーです。あとはディフェンスがソフトな部分がまだあるので、そこを修正してこの先戦っていきたいです。

ただボーナスポイント付きの勝ち点「5」を得ることができたので、そこは選手達を褒め称えたいと思います。

――今日のスクラムについて振り返ってください。

スクラムは年間を通して良かったので、今週特にフォーカスしたということはありません。「ビッグショー(PR平井)」が大きく貢献しました。彼は新人で初先発してタイトヘッド(3番)をつけました。タイトヘッドが良い仕事をすると良い試合になります。

また(後半投入された)レイルア マーフィーも前半の良いスクラムを継承し、良い試合をしてくれました。スクラムはドミネート(制圧)することができました。

ゲームキャプテン ヴィリ-・ブリッツ選手の声

ヴィリ-・ブリッツ選手

まずサニックスは素晴らしいファイトをしてくれました。すごく良いチームでした。

私たちの狙いとしては、セットピースでプレッシャーをかけること。特にスクラムでそれができました。ただターンオーバーとミスの多さが目立つので改善していきたいです。

しかし勝ち点「5」を獲るという目標は達成できたので、そこは満足しています。

PR 平井将太郎選手の声

平井将太郎選手

――1年目でトップリーグに初先発し、スクラムで圧倒しました。

今日の試合に向けてセットピース(スクラムとラインアウト)でどれだけ圧倒できるか、ということをフォーカスしていました。その時点で僕の仕事というのは、セットピースをドミネート(制圧)することでした。

現にスクラムでは、特に前半に試合の流れをもってこれたことは良かったと思います。ラインアウトもジャンパーの皆さんがプレッシャーをかけてくれて、相手のオーバーボールを誘ってくれました。

セットピースが、試合を有利に進めることができた要因かなと思います。

――トップリーグ初先発がチームの命運を分ける一戦。緊張はありましたか?

今日は3キャップ目で、前回のNEC戦とトヨタ自動車戦はリザーブからの出場でした。先発となるとけっこう緊張しました。

ただホイッスルのあとは、やるだけという一心でやれました。ファーストスクラムのあとからは、いつもの自分でいれたと思います。

――今シーズンの残りの試合へ向けて、意気込みをお願いします。

入団してスクラムにフォーカスしてやってきました。自分の一番の役割がスクラムで相手にプレッシャーをかけることです。どの相手になってもプレッシャーをかけられるよう、これからも練習を頑張っていきたいと思います。

HO アレックス・マフィ選手の声

アレックス・マフィ選手

――試合途中で投入されてトップリーグ初出場を果たしました。

とても素晴らしいことですし、ハッピーな気分です。自分の仕事ができて満足です。

――――腕の力で相手を仰向けになぎ倒し、会場を沸かせていましたね!

アタックは好きです。ボールをもって走ることが好きですし、ボール持っているときはすごくエキサイトします。前のディフェンダーを抜くためにできる限りのことをしています。

――今日のスクラムを振り返ってください。

ドミネートできたと思います。そこを支配することが今日の目的でした。とてもハッピーです。自分たちの目的を達成しましたし、ゲームに対して大きな影響を与えることができて嬉しいです。

――アークスのスクラムはフィットしてきましたか?

スクラムのトレーニングをいつも頑張っています。トレーニングで繰り返しやることによって調整できています。日本のスクラムをとても心地よく組むことができています。

WTB 石井勇輝選手の声

石井勇輝選手

――今日のトップリーグデビュー戦を振り返ってください。

まず勝てたことが一番大事ですし、嬉しいことです。個人的には自分の強みを出せたのかなと思います。

リザーブだったので、チームに勢いをつけるようなプレーをしようと試合前から思っていたので、それができたことは良かったです。

――――ご自身の強みは何でしょうか?

ボールキャリーです。あと声を出すことは、いま自分の中で取り組んでいるところです。タックルは苦手ではないのですが、今日は気持ちが入って良いタックルができました。

――投入される直前に、スタンドにいたノンメンバーの選手たちとの会話がありましたね。

自分はいじられキャラなので「気合い入れろ!」「いけ勇輝!」と(笑)。とても緊張していたので、あれで楽になりました。

――今後の試合へ向けて意気込みをお願いします。

個人としては、メンバーに入って活躍することです。試合に勝つことを大前提に、そこを狙って集中してやっていきたいです。

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