試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2018年9月7日19時30分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ 第2節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

サントリーサンゴリアスサントリーサンゴリアス

18vs20

前半8 - 13

後半10 - 7

聖地・秩父宮が沸騰!
2連覇王者と2点差の大熱戦。

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未来への期待を抱かせてくれた80分間。チーム5年目の金正奎キャプテンは、試合後の記者会見でこう述べました。

「入ってからの5年間で『一番素晴らしいチームになっているな』と、あらためて実感することができました」

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ついに開幕した2018年度の日本ラグビー最高峰リーグ「ジャパンラグビー トップリーグ」。

第2節を迎えたNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)は、9月7日(金)、東京・秩父宮ラグビー場で、トップリーグを2連覇中のサントリーサンゴリアス(以下サントリー)と対戦しました。

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金曜のナイトゲームとあって、聖地・秩父宮には会社帰りのファンも多く見られ、アークスのチームブースも盛況。

アークスメンバーも子ども達にフェイスシールを貼ったり、うちわを配ったりと大忙し。

正門前広場は熱気ムンムンでしたが、日中の暑さはナシ。秩父宮のバックスタンドには、心地よい夜風が吹き、約1万人の観客が日本最高峰のラグビーを堪能しました。

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対戦相手のサントリーは、現在トップリーグを2連覇中。優勝候補に挙げられるディフェンディング・チャンピオンです。

サントリーは先週、トヨタ自動車ヴェルブリッツとの開幕節に勝利。開幕2連勝をかけ、アークスと対峙しました。

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一方のアークスは、先週の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦に27-34で敗戦。

しかし「7点差以内の敗戦」によるボーナスポイントである勝ち点「1」を獲得していました。

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アークスは神戸製鋼戦から先発を3人変更。

タックルに長けた選手が務めるFL(フランカー)に、新加入のロバート・クルーガー。主にパスを配球するSH(スクラムハーフ)に、東海大卒の鶴田諒。司令塔とも呼ばれるSO(スタンドオフ)には、新加入のガース・エイプリルが入りました。

また8人いるリザーブ選手には、新たに7年目の栗原大介、2年目の湯本睦が入りました。

(※アークスの出場メンバーはこちら!)

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夜7時30分キックオフ。「コイントスで風下を選んだ」(FL金キャプテン)というアークスは、前半は強い逆風を受けました。

序盤は王者サントリーのペース。

テンポ良くアタックされ、アークスは自陣でオフサイドの反則。ここでサントリーは、決まれば3点が入るペナルティーゴール(PG)を選択。

キックでHポールの間を通され、サントリーに3点を先制されます。

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さらにキックオフ後、アークスはふたたび反則を犯して自陣に後退。

しかしこの日最初のスクラム戦で、相手から反則を引き出します。

スクラムを足場にふたたび前進。しかしアークスは、ラックでノットロールアウェイ(タックルをした選手がその場を離れない反則)を犯し、ふたたびサントリーにPGを決められます。0-6

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すると前半13分、サントリーの連続攻撃を受けるなか、相手12番に防御ラインを突破されて失トライ(ゴール成功)。

序盤で13点のビハインドとなる苦しい展開。

しかしここでチームに光明を与えたのはスクラム。この日2度目のスクラムでも相手がコラプシング(スクラムを崩す反則)を犯し、アークスはふたたび前進します。

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すると次第にアークスの個性が光り始めました。

日本国籍を取得したチーム8年目のLO(ロック)ロスアイザックは、ラインアウトの空中戦で相手ボールを奪取。

前半23分には、FB(フルバック)小倉順平のオフロードパスを受けたSOエイプリルが、リオ五輪代表だったWTB(ウイング)羽野一志を走らせます。

WTB羽野は力強くゲイン。得点チャンスが生まれますが、ここはノックオンでトライはならず。しかし反撃ムードが盛り上がります。

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そしてトライは前半31分でした。

相手ゴール前スクラムのチャンスで、相手がふたたびコラプシングの反則。ここでウイング経験も豊富なSH鶴田諒がクイックリスタート!

相手ゴールに迫り、最後はスクラムで奮闘していたPR(プロップ)上田竜太郎がねじこみ、待望のトライ!

トライ後のゴールキックは失敗も、5点を奪取。スコアを5-13にします。

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さらにアークスが攻勢。

LO中島進護が相手15番からボールをもぎとる好プレー。この日がトップリーグ初先発のSOエイプリルは、スピードあるランで再三チャンスメイク。

前半終了間際には、PR三宮累がラックでボール奪取。ここで自陣から攻め上がったアークスは敵陣に侵入。

相手がオフサイドの反則を犯し、こんどはアークスがPG選択。FB小倉のキックがHポールの間を通り、3点を返して8-13。

5点差に迫って前半を折り返しました。ハーフタイムの笛が響くと、バックスタンドの観客席では「良い勝負!」の声。拍手が沸き起こりました。

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迎えた後半は「風がすこし弱まっていた」(ロブ・ペニーHC)。不運にも風上の有利が薄まるなか、しかしアークスは王者サントリーを攻め立てました。

サントリーの連続攻撃をよく受け止め、FL金キャプテンは、一度失ったボールを得意のジャッカル(ラックでボールを奪う好プレー)で返すなど見せ場を作ります。

すると後半9分、相手が故意にノックオンをしたとしてペナルティ獲得。FB小倉がPGを決め、さらに3点追加。2点差(11―13)に迫ります。

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しかしサントリーも反撃。

FL金キャプテンが試合後に課題に上げるなど、この日はディシプリン(規律)が課題でした。後半16分にはFL金キャプテンが、チームの反則の繰り返しによりシンビン(10分間の一時退場)に。

ベストゲームをしたいサントリー戦で、14人となる劣勢に立たされ、後半17分には相手12番に突破を許して失トライ(ゴール成功)

ビハインドが9点(11-20)に広がってしまいます。

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しかし以降の失点はナシ。

後半のきつい時間帯を14人で耐え抜いたアークス。SOエイプリルはキックカウンターから抜け出すなど魅力を発揮。

すると後半26分、FL金キャプテンがシンビンから戻って15人に。直後のラインアウトで、相手がLO中島に対する危険なプレーによりシンビン。

今度はサントリーが14人となる展開となり、アークスにチャンスが到来します。

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歓喜は後半33分。

アークスは敵陣でボールを失って相手ボールスクラム。

しかし直後の相手のラックへ、NO8(ナンバーエイト)ヴィリ-・ブリッツ、鶴谷昌隆、LOロスらが殺到。なんと相手ゴール前の攻防戦でボールを奪取します。

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ゴール前で猛攻が始まり、観客席は沸騰。

SH鶴田の配球から、ボールは身長201センチのLOロスへ。アークス応援団の目の前で、LOロスからの両手パスを受け取ったのは、途中出場のブラッキン・カラウリアヘンリー!右隅からインゴール中央へ回り込んで殊勲のトライ。

FB小倉のゴール成功で、ついに2点差(18―20)に迫ります。

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2点を追いかけるアークス。

CTB(センター)シェーン・ゲイツの鮮やかな突破は、スローフォワード(ボールを前に投げる反則)により幻に。

すると後半38分、ふたたびチームの反則の繰り返しによって、スクラムの要であるHO(フッカー)三浦嶺がシンビンに。

その後アタック機会はあったものの、14人の劣勢を跳ね返すことはできませんでした。18-20のままノーサイドを迎えました。

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アークスは開幕2連敗も、先週に続いて「7点差以内の負け」に与えられるボーナスポイントを獲得。

反則の多さは悔やまれますが、スクラムを足場にゲームを立て直し、パワフルかつスピーディーな攻撃は王者を翻弄。途中出場の選手が力を見せる、層の厚さも披露しました。

多くのファンが失望よりも希望を抱いたであろう、2連覇王者との大熱戦。試合後には観客席から大きな拍手。アークスの戦いぶりは、多くのファンの心を揺さぶりました。

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ロブ・ペニーHCの声(記者会見)

ロブ・ペニーHC

コーチングスタッフ、マネジメント全員が、今日の選手たちのプレーを誇りに思っています。すごく良い試合になりました。
勝敗を分ける場面はいくつかあったのですが、特にハーフタイムの直後、サントリーが我々の陣地に入ったとき、そこで私たちは上手く自陣を脱出できませんでした。サントリーがいくつかセットピースをものにする場面もあり、そこで彼らにトライをさせてしまいました。

ただ、自信を持って我々の実力を発揮できたと思います。80分間、勝利に挑戦し続ける姿勢こそがチームにとって重要なことです。攻撃し続ける姿勢は示すことができました。

――スタンドオフのエイプリル選手について。

来日して間もないのですが、アタックに光るものを与えてくれたと思います。チームのストラクチャーにはまっている選手だと思います。ゲーム経験を積むことで、もっと活躍してくれることを期待しています。

――今日のスクラムについてはいかがですか?

フロントロー全員を誇りに思っています。三宮、レイルアマーフィーは成長していますし、三浦はスクラムのリーダーとして素晴らしい仕事をしています。もっと上に行ける選手だと思っています。上田、庵奥も成長しています。

2年前はサントリーにスクラムでボコボコにやられました。斉藤展士スクラムコーチらがスクラム強化に取り組んでおり、今後をすごく楽しみにしています。これから時間と経験を積むことにより、もっと成長していくと思います。

FL 金正奎キャプテンの声(記者会見)

金正奎選手

チームとして神戸製鋼戦、サントリー戦に向けてフォーカスして準備してきました。神戸製鋼戦で出た課題――最後まで戦う意志という部分は、今日は見せることができたと思います。

結果として残念ですが、終わってから誰も下を向いていません。チームとして成長しているなと感じます。僕が入ってからの5年間で「一番素晴らしいチームになっているな」と、あらためて実感することができました。結果は残念でしたが、チームの在り方については非常に良くなっていると思います。

悔しくてあまり言葉が出てこないですが――負けた要因としては、規律の部分、オフサイドの部分で1メートルすこし下がるとか、そういう小さな積み重ねが出来なかったところが、大きな部分を占めるのではないかと思います。そこがサントリーさんとの差だと思います。

ただチームとしては前を向いているので、次の豊田自動織機との試合に向けて、しっかり反省をして、まだまだ成長し続けていきたいと思います。

PR 上田竜太郎選手の声

庵奥翔太選手

――前半は反則が続いて厳しい展開でしたが、スクラムで相手のコラプシングを誘い、反撃の起点になったように見えました。

そうですね。スクラムでペナルティをもらえましたし、良い部分はありました。ですが僕としては2本ペナルティを与えてしまったので、そこはしっかり修正したいところです。

――サントリーから何度もコラプシングを奪いましたが、あれはスクラムの勝利によるものですか?

勝ったというよりは、しっかり組めていないという状況でした。次はしっかり組んで、誰が見ても勝ったと分かるように組みたいと思います。

――サントリーのフロントローの選手が試合後、アークスのスクラムは「強かった」「重かった」とコメントしていました。

そうですね。しっかり準備してきたものが少しは出たのかなと思います。本当に斉藤展士コーチがきてから練習しているので、もっと押し切れるように頑張りたいです。

――2連覇王者サントリーを追い詰めました。今後に大きな期待を抱いたファンも多いと思います。

本当に今日は勝ちたかったです。通用する部分もありましたが、スクラムのペナルティもそうですが、自分たちのミスが多かったので、細かいところをしっかり直し、次の豊田自動織機戦では良いゲームをしたいと思います。

 

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