試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2018年8月31日19時30分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ 第1節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

神戸製鋼コベルコスティーラーズ神戸製鋼コベルコスティーラーズ

27vs34

前半13 - 13

後半14 - 21

開幕戦は悔しいスタートも、
アウェーで掴んだ意地の勝ち点「1」

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8月31日(金)に開幕したラグビー国内最高峰「ジャパン トップリーグ 2018-2019」。

このトップリーグでは、勝ち点制によりリーグ戦の順位を決定しており、勝利は4点、引き分け2点、負けは0点です。

このほか、勝ち点「1」を得られるボーナスポイントがあり、負けたとしても「7点差以内」であれば、勝ち点「1」が得ることができます。

開幕戦の熱戦を通して手に入れたのは、この次週以降につながる大事な「1」でした。

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NTTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)の今季初陣。

舞台は、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場。

相手は昨季5位で、トップリーグ初代王者の神戸製鋼コベルコスティーラーズ(以下神戸製鋼)。

2年前の開幕戦では逆転負け(17-27)を許し、1年前は同点(28-28)だった相手です。

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8月開催とあってキックオフは日中を避け、夜7時30分に設定されました。

しかし試合直前には激しい夕立があり、湿気は急上昇。蒸し暑くボールの滑りやすいコンディションとなりました。

ボールを前に落としてしまう反則(ノックオン)があった場合は、8人対8人で組むスクラムから試合が再開されます。スクラムの優劣もこの日のキーポイントとなりました。

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神戸製鋼のお膝元とあって、会場の雰囲気はアウェー。

試合前になると、スタジアムMCらの呼びかけで、神戸製鋼の赤い旗が一斉に振られ「神戸!」「神戸!」の合唱。

試合ではアークスサポーターも懸命に声援を送りました。

(アークスの出場メンバーはこちら!)

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キックオフ前に雨は止み、神戸製鋼ファンの声援が飛ぶなか、アークスボールでキックオフ。

ボールが滑りやすい状況もあってか、序盤は両軍ともにキック主体のプランで敵陣を目指します。

アークスもSH(スクラムハーフ)光井勇人、SO(スタンドオフ)小倉順平らが、キックを敵陣へ放り込み、チームを前進させます。

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先制点はアークスでした。

前半3分、キックで敵陣に入ったところで、アークスがラックを制圧。たまらず反則を犯した神戸製鋼。

アークスにペナルティが与えられ、ここは3点を獲得できるPG(ペナルティーゴール)を選択。

日本代表経験を持つSO小倉が冷静に決めて、アークスが3点を先制しました。

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すると神戸製鋼も反撃。

アークスに反則があり、前半6分に相手10番(ヘイデン・パーカー)がPG成功。

同17分にもアークスに2度目の反則があり、神戸製鋼がPG成功。スコアは3-6となります。

相手10番(パーカー)のゴールキック精度が高いため、自陣での反則が失点につながる、緊張状態が続きます。

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しかしアークスの高い規律意識(ディシプリン)が奏功したのか、神戸製鋼はやがて反則が増えてみずから窮地に陥ります。

前半21分にはFL(フランカー)金正奎キャプテンへの危険なプレー(相手を頭から落とすタックル)があり、ビデオ判定の結果、神戸製鋼の6番の選手が、10分間の一時退場(シンビン)に。

ここで天秤は傾きました。

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14人となった神戸製鋼を追い立てたいアークスは前半25分。

キックカウンターから、SO小倉のパスを受けたFB(フルバック)ブラッキン・カラウリアヘンリーが、無人エリアへキック。

これを追いかけていたのは、今季東芝から新加入のWTB(ウイング)石井魁。

2018年8月発表の日本代表候補に選ばれたスピードランナーが俊足を飛ばし、イーブンボールに追いつきドリブル。そのままインゴールに押さえ、チーム初トライ!

SO小倉のトライ後のコンバージョンキック(2点)も決まり、10-6と逆転に成功します。

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相手ボールのラインアウトを2連続で奪取するなど、神戸製鋼の強みであるラインアウトでも優勢になりつつあったアークス。

しかし神戸製鋼は前半33分。

スクラムからのサインプレーが決まり、相手13番(アダム・アシュリークーパー)が逆転トライ。ゴールも決まって10-13。逆転を許します。

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反則に苦しむ神戸製鋼は前半36分。

さらに自陣で反則を犯し、アークスの司令塔・SO小倉が確実にPG成功。13-13の同点とします。

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さらにここでアークスFW(フォワード)がスクラムでプレッシャーをかけます。スクラムの最前列には、「フロントロー(FW第1列)」と呼ばれるPR(プロップ)上田竜太郎、HO(フッカー)三浦嶺、PR 三宮累。

ここで神戸製鋼FWからコラプシング(スクラムを崩す反則)を奪ったアークス!

FL金キャプテンが「(フロントローは)春から一番努力している」と表したフロントローが中心となり、チームを勢いづけます。

拮抗した前半は13-13で終了。ハーフタイム終了と共に、会場からは自然と拍手が起こりました。

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果たして、均衡はいつどのように崩れるのか。

多くの観客が見つめるなか、チャンスをものにしたのは神戸製鋼でした。

後半開始早々に2連続で反則を犯した神戸製鋼ですが、さらに2連続のジャッカルプレー(ラックでボールを奪取する好プレー)で、攻撃権を奪取。

アークスはゴール前ラインアウトのチャンスを与えてしまい、後半5分、神戸製鋼がラインアウトモールを組んで、右中間にトライ(ゴールキック成功)。13-20

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勢いに乗った神戸製鋼は、自陣から左右へボールを振って連続攻撃。

アークス陣内に入ると、内側に走り込んだ相手14番に守備網を破られてトライ(ゴールキック成功)。13-27。

勢いに乗った相手を封じ込めることができず、試合の主導権を握られます。

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しかし諦めないアークスは、FBカラウリアヘンリーの陣地を大きく挽回する好キック、PR三宮のジャッカルなど、好プレーで対抗。

スクラムでも相手のニーリングの反則(膝をついてスクラムに耐える反則)を引き出します。

しかしFL金キャプテンは「チャンスをものにできなかった。そこがすべて」。攻撃権を得て波状攻撃を仕掛けますが、ノックオンなどの反則により、たびたびボールを失って得点できません。

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【交替/後半12分】SH光井勇人→鶴田諒
【入替/後半14分】SO小倉順平→ガース・エイプリル/NO8ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ→鶴谷昌隆

するとアークスに追い風が。

途中出場のSH鶴田諒の絶妙な裏へのキックに、WTB石井が反応。ここで懸命に追いすがった相手15番が、WTB石井の身体を押してトライをセーブ。

このプレーに対してシンビン判定がくだされ、アークスに認定トライ(7点)が与えられると同時に、相手15番がシンビン(10分間の一時退場)。

点差は7点(20-27)に縮まります。

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【入替/後半23分】PR上田竜太郎→庵奥翔太/PR三宮累→レイルアマーフィー

14人の神戸製鋼を圧倒したいアークス。

しかし逆に相手フォワードの突進に徐々に押し込まれると、後半26分、相手8番に突破を許してゴールポスト脇に失トライ。

ゴールキック成功で、ふたたび14点(20-34)のビハインドを背負います。

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【入替/後半29分】CTB石橋拓也→池田悠希
【入替/後半30分】HO三浦嶺→白隆尚
【入替/後半34分】LO中島進護→杉浦直人

試合時間は残り10分。

ここでアークスは相手ゴール前スクラムの大チャンス。入れ替わったFW第1列(PR庵奥翔太、HO白隆尚、PRレイルアマーフィー)の奮闘もあって、ボールを確実にバックスへ展開。

連続攻撃からWTB羽野一志が右サイドでねばり、展開からのこぼれ球をCTBゲイツが確保。そのまま右中間へトライを決め、相手が14人の間にふたたびスコア!

後半33分、点差をふたたび7点(27-34)に縮めます。

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一度離されても追いかけ続けるアークス。

さらに残り時間でも逆転を目指しましたが、最後は神戸製鋼がラインアウトボールを確保し、ボールを外へ蹴り出しノーサイド。

アークスの今季開幕戦は、27-34で黒星スタートとなりました。

しかし「7点差以内の負け」だったため、ボーナスポイントの勝ち点「1」を獲得。

アークス指揮官・ペニーHCが「戦い続けた選手たちを誇りに思う」と語ったとおり、最後まで戦い続け、次戦へつながる勝ち点「1」を確保しました。

そして次戦は9月7日(金)、東京・秩父宮ラグビー場が舞台。

トップリーグ3連覇を狙う、サントリーサンゴリアスと対峙します。

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ロブ・ペニーHCの声(記者会見)

ロブ・ペニーHC

残念です。両チームとも良いチームですが、一方が負けるという結果からは逃れられません。今日は私たちが負けました。試合では、もう少し良いスタートが切れたのではと思います。

前半は神戸製鋼が支配しているように見えましたが、前半終わって引き分けでした。

ハーフタイム後、ターンオーバーからプレッシャーをかけられてしまう場面があり、そこから神戸に14点を奪われました。そこで勝つことが難しい状況になりました。

ただ闘い続けた選手たちを誇りに思っています。チャンスをものできない、というもどかしさを、この数年感じています。この記者会見に勝って出たかったですね。

――良いプレーはありましたが、それを継続できない場面がありました。良いプレーを継続できない要因はなんでしょう。

ターンオーバーが起きたとき、スペースにアタックするという戦略をとっているのですが、そこを上手くできている場面もありましたが、簡単にターンオーバーを許してしまう場面もありました。

神戸製鋼のような良いチーム相手にターンオーバーを起こしてしまうと、ディフェンスが乱れている間に、相手はそこを突いてきます。

アタックとディフェンスがめまぐるしく変わる中で、そこを継続的にやっていくのは難しいことです。良いチームはそこがしっかりできている部分。いつも練習している部分ですが、完璧に遂行することはなかなか難しいです。

FL 金正奎キャプテンの声(記者会見)

金正奎選手

悔しい結果になりました。前半でスロースタートになってしまいました。後半チャンスで取りきれず、そこで相手に取られてしまいました。そこがすべてです。

ただセットピース(スクラム、ラインアウト)の向上、特にスクラムでドミネート(制圧)したというところは、フォワードの努力だったと思います。

新加入の選手が入って決定力がついたところは、シャイニングアークスの強みにしていきたいです。

シーズンの中でどれだけ成長できるかだと思っています。まだまだ成長できますし、そこは満足していません。来週はビックマッチ(サントリー戦)があるので、反省しつつ前を向いて成長していきたいと思います。

――スクラムで上回ることができた理由は何でしょうか?

一番はフロントローの急成長です。春から一番努力していますし、それはチームの誰もが認めるところです。バックファイブ(FW第2,3列)としてもスクラムを強みにしたいと思っています。

PR 庵奥翔太選手の声

庵奥翔太選手

――後半途中出場して、敵陣ゴール前スクラムなど、重要なスクラム戦に臨みました。今日のスクラムを振り返ってください。

前半の3人(PR上田、HO三浦、PR三宮)がプレッシャーをかけてくれていたので、後半の僕たちも出たときに組みやすかったです。

誰が出てもシャイニングアークスのスクラムを組むというのが、僕たちの目標です。そこは今シーズン通してやっていきたいです。

――得点のためには重要な、相手ゴール前でのマイボールスクラムがありました。

あそこは、フォワードで取りきったらチームのみんなが楽になると思って組みました。もっと押し切れると感じたので、これからもっと練習しなければいけないと思いました。

斉藤(展士)スクラムコーチがいろいろメニューを考えてくれて、練習後にフロントローだけでプラスアルファで筋トレをしてきました。そこは継続してやっていきたいと思います。

――来週は3連覇を目指すサントリーサンゴリアスとの対戦です。

来週はサントリーなので、こちらはしっかりチャレンジャーとして挑んでいきたいです。フロントローはスクラムが第一ですが、フィールドでも身体を張り、チームのためにプレーしたいと思っています。

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