前半の大量リードを守れず、延長戦の末敗れる
1月23日土曜日、名古屋・瑞穂ラグビー場。今シーズンの公式戦最終試合となる「LIXIL CUP 2016」7位・8位決定戦が行われました。対する近鉄ライナーズはレギュラーシーズン最終節で敗れた相手。是が非でも雪辱を喫したいところです。
11時40分、シャイニングアークスボールでキックオフ。流れの中でターンオーバーし、攻撃に転じます。前半3分、相手のオフサイドからタッチキックを選択し、敵陣22mでのマイボールラインアウトから展開。再び、相手がオフサイドの反則を犯します。
前半5分、敵陣15mからショットを選択。SO小倉順平のPG成功。 3-0。
そのリスタートキックのキャッチミスから攻め込まれますが、相手反則によりピンチを逃れます。
前半10分、相手反則によるマイボールでのファーストスクラム。これは、近鉄がコラプシングの反則。
前半15分、敵陣25mでのマイボールラインアウトを起点に展開。敵陣20m中央付近から、SO小倉順平→CTB石橋拓也とパスが渡り、石橋が相手を交わしてゴール下にトライ。G○10-0。
前半22分、敵陣30mでの相手ボールラインアウトからのハイパントキックを奪い取り、そこから小倉→CTBブラッキン・カラウリアヘンリー→FL金正奎と繋ぎ、金がゴール横にトライ。G○17-0。
ここからもゲームの主導権を握り、多くの時間帯を敵陣で展開。しかし、得点は奪えず前半終了。
前半は、前節と比べて先発メンバーが大きく入れ替わったにも関わらず、チームとして一つになり、まったく危なげの無い展開。快勝の期待が高まります。
後半開始。メンバー交代はありません。
後半も前半同様規律の高いパフォーマンスによって、敵陣で展開していましたが、たった一つの反則をきっかけに試合の流れが相手に大きく傾いてしまいます。
前半6分、攻めていたところでの敵陣20mでの相手ボールラインアウトにおいて、空中の相手選手を妨害したとして反則をとられてしまいます。相手がタッチキックをしたところが外に出ずにキャッチ。キックで返します。そのボールをキャッチした相手選手が大きくラインブレイクして、自陣22m内まで一気に攻め込まれてしまいます。
そして前半11分、自陣ゴール前でのディフェンスにおいて、LOアイザック・ロスがオフサイドの反則を犯してシンビンの宣告を受け、10分間の退場。
◆後半12分、その相手攻撃の流れの中から展開されてトライ。G○17-5。
ラインアウトに絶対的な安定感をもたらしていたロスがいないためか、後半15分と17分のマイボールラインアウトを続けざまに失敗。チャンスの芽を自らつぶしてしまいます。
後半15分、選手入替。PR種本直人→上田竜太郎。
後半21分、選手入替。LOアイザック・ロス→馬屋原誠。FL鶴谷昌隆→アマナキ・レレイ・マフィ。
後半24分、選手入替。PR甲斐尚哉→小野慎介。CTBブラッキン・カラウリアヘンリー→エルトン・ヤンチース。
選手入替を続けざまに行っても、反則が多く流れは取り戻せずに自陣での受けの展開になってしまいます。
◆そして後半27分、攻め込まれている流れにおいて、自陣ゴール前エリアで相手の連続攻撃を受けてしまいトライ。G○17-12。
後半28分、選手入替。WTB諸葛彬→小泉将。
選手交替を行っても、どうしても流れをこちら側に奪い返すことができません。
◆そして後半36分、自陣ゴール前5mでの相手ボールスクラムを起点に22m内で展開されてトライ。ゴールは決まらずに17-17の同点。
後半38分、選手入替。SH鶴田諒→友井川拓。
トライ後のリスタートキックの処理で相手が反則。40m弱の距離からSOエルトン・ヤンチースがPGを狙いますが、失敗。そしてここから得点は動かず、試合はサドンデスの延長戦へ。
◆延長3分、近鉄キックオフからの流れの中で自陣ゴール前での相手アタックを耐え切れずついにトライを奪われます。そこでサドンデスルールにより試合終了。
昨シーズンに続いて、2015-2016シーズンを8位で終了しました。
アタックでもディフェンスでも大きな進化を示しながらも、何かのきっかけでそれが崩れてしまうと、どうやっても立ち直せなくなる脆さをも露呈してしまったシーズンでした。
シーズン開幕前の最低限の目標であるトップ8入りは果たしました。しかしながら、学びとともに課題も多く残ったシーズンでした。
ファンの皆さまにおかれましては、今シーズンも遠方の会場であっても絶大なる応援ありがとうございました。
選手たちはしばらく体を休めて、また新たなステージに向かってキックオフします。
来シーズンも、グランドで会いましょう。