反則で試合の流れを失い、前半で大差をつけられ完敗
12月12日土曜日、秩父宮ラグビー場。第4節を終えた段階でシャイニングアークスは3勝1敗で自信を付けつつあり、相手のサントリーは2勝2敗と思わぬ苦戦。どちらのチームにとってもレギュラーシーズン4位以内に入るためには、負けられない一戦。勢いに乗るシャイニングアークスか、背水の陣となるサントリーか。天候にも恵まれ、秩父宮ラグビー場には16,025人のラグビーファンが集まりました。
シャイニングアークスボールで前半キックオフ。
前半3分、サントリーは、ハーフウェイ手前でのこちらの反則にPGを狙わずタッチに蹴りだし、ゴール前10mからのラインアウトに。そこから22m内で落ち着いてフェーズを重ねられ、前半6分、選手の間を抜けられてトライ。G○0-7と先制されてしまいます。
サントリーは持ち前の継続アタックでゲームの主導権を譲りません。逆にシャイニングアークスのアタックには早く前に出るディフェンスで強いプレッシャーをかけてきます。その激しいブレイクダウンにシャイニングアークスも付き合ってしまい、ラックからすぐに離れることができず。そして接点の激しさからお互いに反則が多い試合展開に。さらにスクラムで度々反則を取られてしまい、攻撃の芽を摘まれてリズムに乗れません。
前半21分、サントリーのPG成功、0-10。
前半22分、相手がラフプレーでシンビンを与えられ10分間の一時退場になります。この時間帯に得点を奪いたいところだったのですが、前半27分に今度はNO.8アマナキ・レレイ・マフィが故意の反則でシンビン。
そして、前半28分に逆に相手にトライを奪われてしまいます。G○0-17。
そのリスタートキックを奪われて、前半31分にさらにトライ。G○0-24。
どうしても反則で攻撃のリズムを作れずに、前半を通して持ち前の外に大きく振っていくアタックをほとんど展開することができません。
マフィ選手の10分間の一時退場時間が過ぎてもプレーは続行されてグランドに入れず、ついに前半ラストワンプレーを告げるホーンが鳴った後、パスミスからボールを奪われて痛恨のトライ。G○0-31で前半終了。
相手が一人少なくなったチャンスを生かせず、逆にこちらも一人少なくなってしまい結局3トライを奪われてしまいました。前節のパナソニック戦に続いて、10分間の一時退場が大きな失点に結びついてしまいました。
後半キックオフ。
後半0分、選手入替。PR楢山直幸→甲斐尚哉。FB羽野一志→小倉順平。
前半同様サントリーがアタックで主導権を握り、なかなか自陣から抜け出せません。
後半8分、選手入替。LO石神勝→ヴィリー・ブリッツ。SOエルトン・ヤンチース→鶴田諒。
後半12分、敵陣ゴール前5mでのマイボールラインアウトからモールを押し込んで最後は、替わって入ったLOヴィリー・ブリッツがトライ。G× 5-31。
ここから試合の流れはややこちらに傾きかけますが、やはりスクラムで反則を取られてしまい、流れを掴むことができません。そして、時間が少なくなってくると個人で打開しようと無理なプレーをしてしまい、結局反則を取られたりミスでボールを奪われたりする場面も増えてきます。
後半20分、選手入替。PR上田竜太郎→秋葉俊和。
後半22分、選手交替。HO須藤拓輝→白隆尚。
後半32分、選手入替。NO.8アマナキ・レレイ・マフィ→山下弘資。WTB小泉将→ブラッキン・カラウリアヘンリー。
そして後半40分、相手にトライを奪われて試合終了。5-38での完敗の結果となりました。
見ている方にもフラストレーションが溜まる試合でしたが、選手たちはもっとフラストレーションが溜まっていたに違いありません。レフリーの解釈に最後まで合わせることができずに反則を積み重ね、試合を通じて自分たちのラグビーができませんでした。
どこかで歯車を合わせて自分たちのラグビーを展開できていたらと思いますが、それができないのも今の若いチームの実力かもしれません。
次戦は12月19日、同じく秩父宮ラグビー場でHonda HEATと対戦します。
もう負けるわけにはいきません。共に戦い、共に喜びを。
来週も、グランドで会いましょう。