試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2015年11月21日14時00分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ レギュラーシーズン 第2節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

東芝ブレイブルーパス東芝ブレイブルーパス

37vs13

前半10 - 10

後半27 - 3

自分たちのスタイルで4トライを上げ、東芝戦に初勝利

11月21日土曜日、鹿児島県鴨池陸上競技場。第一節を快勝したシャイニングアークスですが、相手の東芝ブレイブルーパスには公式戦・練習試合を通して今まで未勝利。しかもここ鹿児島は東芝が長年キャンプを行っている場所で、いわば相手のホームグランド。スタンドにも赤いビブスを着たファンが多く詰めかけています。シャイニングアークスファンも負けじと会場に足を運んでいただいて、約5000人の観客の中で試合は行われました。

試合写真

14時、風下のシャイニングアークスボールでキックオフ。

前半2分、注目のファーストスクラム。これは東芝のコラプシングになりました。この後も前半のスクラムでは東芝の足並みが揃わないことが多く、優位な展開となりました。

前半13分、敵陣35m付近でのマイボールスクラムで東芝の反則。ショットを選択し、SOエルトン・ヤンチースが危なげなく決めて、3-0と先制。

しかし、深めに蹴られたそのリスタートキックをヤンチースが最後部からキックしたところチャージされて相手ボールになってしまいます。ゴールライン手前で展開され、前半14分に自陣5mでの相手ボールラインアウトからモールを押し込まれてトライ。G3-7。

しかし、その後は相手の細かいミスなどもあり、再び優位に試合を運び始めるシャイニングアークス。

前半20分、敵陣右サイドでのマイボールスクラムからオープンサイドに展開。CTB石橋拓也が大きくラインブレイクしてゴールライン手前まで迫ります。そしてラック連続攻撃からLO鶴谷昌隆がピック&ゴーでトライ。G10-7。

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しかし、またしてもこの後のリスタートキックの処理が悪く、そこから東芝の猛攻を受けてしまいます。約5分間ゴールライン手前で張り付けになりましたが、集中力を切らさないディフェンスで耐え抜き、最後は相手の反則で脱することができました。

前半31分、自陣45mでのシャイニングアークスの反則に相手はショットを選択。このPGが決まり、10-10。

ここから敵陣で展開する時間帯が多くなりますが、マイボールラインアウトの精度が悪いこともあり、得点には至りません。そして、前半終了。

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後半開始。シャイニングアークス選手の入替はありません。

後半2分、自陣45mでの反則に相手はショットを選択。このPGが決まり、10-13。

後半6分にも相手は50m近くのPGを狙いますが、これは失敗。

後半8分、選手入替。PR秋葉俊和→種本直人。PR楢山直幸→甲斐尚哉。

後半11分、相手ハイパントのキャッチからカウンターアタック開始。CTB石橋拓也が中央をラインブレイクして大きくゲイン。最後はゴール前のラックからNO.8アマナキ・レレイ・マフィがトライ。G17-13。

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後半12分、東芝のカフィ選手が危険なプレーで10分間の退場になります。

後半13分、選手入替。HO三浦嶺→須藤拓輝。SOエルトン・ヤンチース→羽野一志。CTB石橋拓也→ブラッキン・カラウリアヘンリー。小倉順平がSOにポジションチェンジ。羽野がFBに、カラウリアヘンリーがCTBに。

後半17分、敵陣25m付近での相手オフサイドの反則にショットを選択。SO小倉順平がPGを決めて、20-13。

この後も敵陣に入って攻め続けるシャイニングアークス。

後半23分、FL栗原大介が縦に大きく突破し、左右に展開してラックを形成。最後はマフィが抜け出して独走。インゴールをゴール下まで回り込んでこの日二本目のトライ。小倉のゴールも決まり、27-13。

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後半24分、選手入替。LO石神勝→アイザック・ロス。NO.8アマナキ・レレイ・マフィ→山下弘資。

後半27分、敵陣30m付近での相手オフサイドの反則にショットを選択。G30-13。

後半28分、東芝のラティマー選手が故意の反則で10分間の退場。

後半30分、敵陣22mでのマイボールラインアウトからモールを形成。そのままゴールラインまで約20mをドライブして、最後はWTB鶴田諒が右隅に飛び込んでトライ。G37-13。

後半32分、選手入替。WTB菊池功一郎→小泉将。

そして、このまま得点は動かず試合終了。対東芝戦で初勝利を上げると共に、4トライでのボーナスポイントを加え、勝点5を獲得することができました。これでリーグ戦2試合を終えて、勝点10。80分間ハードワークを続け、確固とした自分たちのオリジナル・スタイルが見え始めた新生シャイニングアークス。オープン戦から磨きをかけてきたディフェンス力をベースに、今日の試合では「Arcs ATTACK」が炸裂し、ボールが動いて見ていても楽しいラグビーが繰り広げられました。

試合写真

なお本日のマン・オブ・ザ・マッチは、2トライを上げる活躍を見せたアマナキ・レレイ・マフィ選手でした。

ゲームは続きます。第三節は29日、神戸でのクボタスピアーズ戦。

グランドで会いましょう。

ロブ・ペニーHCの試合後コメント

ロブ・ペニーHC

――試合の感想を。

東芝に初勝利を上げることができて、今日のパフォーマンスを誇りに思います。練習でハードワークを続けて来ましたので、結果を信じていました。

――マフィ選手に関して。

自分たちのチームにとってだけでは無く、日本のラグビー界にとっても大きな影響を与えていると思います。今日のゲームではミスもありましたが、彼にしかできないプレーをして大きなインパクトを残しました。

――東芝戦に向けての準備は?

練習では、毎週ひとつのことをやっているわけではありません。いろいろな部分を改善してパフォーマンスを上げていっています。

――新人選手の台頭に関して。

ここにいる金は、ルーキーでは無く2年目ですがフィールド内外でチームに様々な貢献をしてくれています。光井は先週マン・オブ・ザ・マッチを獲りましたし、今日の試合でもブレイクダウンの場面で適切な判断をしてパスを使い分けていました。もっと経験を積めばさらにいいプレイヤーになるでしょう。石橋は、トライにつながる2本の大きなラインブレイクをしてくれました。ゲインラインを学んでいるところですが、スペースへの仕掛けがうまい選手です。2年目の羽野はセブンズ日本代表から戻ってきたところですが、才能のある選手です。将来は日本ラグビー界のアイコンになることができると思っています。

金正奎ゲームキャプテンの試合後コメント

金正奎ゲームキャプテン

チームのみんなを誇りに思います。東芝さんから初勝利を上げることができて、シャイニングアークスの新しい歴史を作ることができてうれしく思います。勝因は、準備してきたことを80分間やり抜けたことと、ディフェンスで前に出られたことだと思っています。後半にFWでモールを押し込んでトライを獲れたことは、やりたいことができたプレーであり、大きな自信につながりました。まだ試合は続きますので、今日以上にしっかりとやっていきます。

石橋拓也選手の試合後コメント

石橋拓也選手

試合前にはロブ・ペニーHCから、東芝は内寄りになるディフェンスなので、アタックで外にボールを運ぶ自分たちのラグビーが絶対に通用するから信じてやって来いという指示がありました。今日は自分たちのやりたいプレーができたので、このような点差で勝てて良かったです。

前半風下だったのに、同点で折り返せたのは大きかったですね。
試合をやっていて負ける気はしなかったので、力がついてきているのかなと思います。

アタックの時には繋いでいこうという意識の統一がみんなにできていたので、オフロードパスでチャンスを作っていけました。

――今日の試合でも自身の大きなラインブレイクがありましたが。

エルトン(※SOエルトン・ヤンチース)のパスの出し方がうまいので、僕はただ空いているところに走っているだけです。

自分たちのプレーができれば結果はついてくると思うので、やってきたことを信じて次の試合に臨みます。またグランドで会いましょう。

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*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。