試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2015年9月19日16時00分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ プレシーズン 第3節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

神戸製鋼コベルコスティーラーズ神戸製鋼コベルコスティーラーズ

14vs30

前半7 - 20

後半7 - 10

トップリーグ上位に入るための糧となる敗戦。

9月19日(土)、長崎県かきどまり陸上競技場。対する神戸製鋼コベルコスティーラーズは、言うまでも無くトップリーグ・トップ4の常連であり、今シーズンのここまでの練習試合やプレシーズンマッチでも好調を維持しています。昨シーズンのセカンドステージで実感した上位チームのフィジカルの強さや試合運びのうまさにどう対抗できるのか、今のシャイニングアークスの立ち位置を確認する一戦となりました。空は秋らしく晴れ渡りましたが、強風の中で前半は風下の陣地となります。

試合写真

16時、神戸製鋼ボールでキックオフ。

前半2分、敵陣35m付近でのマイボールラインアウトから8番 山下弘資が中央を大きくゲイン。フォローしていた7番 金正奎に繋ぎトライ。10番 エルトン・ヤンチースのゴールも成功し、7-0。

前半10分、自陣45m付近での反則に相手はショットを選択。風上を利して手堅くPGを決めます。7-3。

シャイニングアークスも前半15分と18分に遠目からPGを狙いましたが、どちらも外してしまいます。一方スクラムでは、プレッシャーをかけて相手の反則を誘うなど優位に進めていきます。

前半21分、相手のロングキックが風に乗ってゴールポストに当たり、跳ね返ったボールをキャッチされてトライを奪われてしまいます。これはアンラッキーなトライだったと言えるでしょう。G7-10。

前半25分、自陣ゴール前10mでのマイボールラインアウトをいったん下げてインゴールからキックで返しましたが、これがタッチに出ずにキャッチされ、カウンターを受けてトライ。G7-17。

前半30分、12番 西橋勇人が出血のため菊池功一郎に一時交代。14番 鶴田諒がSHに入ります。

前半34分、スクラムでの反則にPGを決められて7-20。ここから得点は動かずに前半終了。

試合写真

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トライを先制していい形で入りましたが、その後PGを連続して失敗してしまったりアンラッキーな相手のトライもあり、試合の流れを掴み損ねてしまいました。逆に相手は、風上を利してロングキックでエリアを奪い、獲れるときにトライを獲り、さらに着実にPGを決めて点差を離していきました。スクラムは優位に進めていましたが、相手の強いフィジカルでプレッシャーを受けたこともあり、こちらのやりたいような大きくボールを展開するアタックでスペースを突かれディフェンスラインを破られる場面が幾度かありました。


後半開始。

後半9分、選手交代。3番 斉藤展士→楢山直幸。

後半15分、正面25m付近から相手にPGを決められて7-23。

後半15分、選手交代。1番 種本直人→秋葉俊和。

後半18分、敵陣ゴール前10mでのマイボールラインアウトからモールを押し込んで8番 山下がトライ。G14-23。ここから更に攻撃を展開し試合の流れを掴みかけたように見えたのですが、得点を重ねることはできませんでした。

後半18分、選手交代。2番 須藤拓輝→三浦嶺。

後半25分、選手交代。7番 金正奎→ヴィリー・ブリッツ。10番 エルトン・ヤンチース→川本祐輝。14番 鶴田諒→菊池功一郎。

後半26分、相手の連続攻撃からトライを奪われゴールも決まり、14-30。

後半27分、選手交代。6番 鶴谷昌隆→中島進護。

後半34分、選手交代。諸葛彬→佐藤春紀。

得点はこのまま動かずに試合終了。

試合写真

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フィジカルに勝る相手にプレッシャーを受けて、磨いてきたディフェンスが崩されてしまいました。また着実に得点を重ねる相手の試合運びにも、トップ4常連チームの強さを感じさせられ、シャイニングアークスがトップリーグ上位に進出するために学ぶべきところの多い試合でもありました。

次戦は、プレシーズンリーグ順位決定トーナメント一回戦となります。
10月3日(土) vs NECグリーンンロケッツ。埼玉・熊谷ラグビー場。

グランドで会いましょう。

ロブ・ペニーHCのコメント

ロブ・ペニーHC

自分たちよりもっといいチームに負けてしまいました。フィジカルバトルに勝つことができなくて、ディフェンスでも良くない面が出てしまいました。これからトップリーグを勝ち抜いていくために、ここでトップ4のチームと当たって学ぶことができたことは、自分たちにとってとてもいい機会だったと思います。

このプレシーズンリーグでは、できるだけ多くの選手を起用してチーム全体のレベルを引き上げたいと考えています。それは今日の試合でも実行することができました。ただトップリーグ上位で戦っていくためには、もっとパフォーマンスを上げていくことが必要です。コンスタントにパフォーマンスを出すことに関しては、できたこともできなかったこともありましたが、成長は見られたと思っています。

プレシーズンリーグで2試合負けてしまったことはとても残念ですが、その経験を良い学びとしてこれからの試合につなげていきます。

鶴田諒ゲームキャプテンのコメント

鶴田諒ゲームキャプテン

前半は風下なので我慢していこうと話して試合に入りました。先制トライを奪えてすごくいい入りができたのですが、そこから2本PGを外したり逆にアンラッキーなトライを奪われたりして、流れを掴み損ねてしまいました。

後半は風上でしたので、もっとしっかり敵陣に入って展開できたら良かったのですが。自陣から抜け出せず、またいつもだったら止めきれているディフェンスの部分で、一人目のタックルが外れたり、止めてもうまくボールをつながれてビッグゲインになってしまったりしました。自分たちのシステムを相手の強いフィジカルで破られてしまったところが敗因だと思っています。

次にトーナメント戦もまだ残っていますので、しっかり結果を残せるように一試合一試合全力でプレーしていきます。

エルトン・ヤンチース選手のコメント

エルトン・ヤンチース選手

――試合の感想を。

風の影響はありました。ただそれ以上に相手のフィジカルが強く、フィールドを取るのがうまかったと思います。またシンプルなミスが多く、そこから前半に2トライを奪われてしまったことも大きかったと思います。

――合流からまだあまり時間がたっていませんが、チームメイトとの連携はうまくいきましたか?

チームに合流した時から昨シーズンと変わらずにうまくコミュニケ―ションは取れています。チームが目指す戦術は昨シーズンとほとんど変わりありませんので、あとはそれを最後まで実行してゆくだけです。

――ヤンチース選手自身のコンディションは?

スプリングボクス(※ラグビー南アフリカ代表チーム)のトレーニングキャンプを終えて来日しましたが、チームに合流してからコンディション調整をうまくマネージメントしてもらい、フィジカル面でもいい状態でいます。これからいいパフォーマンスを続けていくためには、ハードワークを続けていくことが必要で、それは自分自身にかかっていると思います。

――昨シーズンの日本でのプレーがいい影響に繋がっている部分はありますか?

もちろんスーパーラグビーへのいい準備になりました。日本のラグビーはとても展開が早く早いディシジョンメイキングが必要となりますので、自分の判断力が増したと思います。自分にとっていい影響がありました。今シーズンもハードワークを続けてチームに貢献して、それをまたスーパーラグビーシーズンに持ち帰りたいと思っています。

――ワールドカップでの日本対南アフリカの予想を。

予想はできません(笑)。ただ、日本はすごく頑張ると思っています。とても楽しみにしています。

――スプリングボクスのキャンプで日本のラグビーのことを訊かれましたか?

はい。日本はどういうラグビーをするのかとバックスコーチに訊かれたりしましたので、展開が早くハイテンポで戦ってくるラグビーだと答えました。また、エディ・ジョーンズ氏は素晴らしいコーチですのでどんな戦術で挑んでくるのかわからないし、もしかすると新しい戦術をやってくるかもしれないと伝えました。

――スプリングボクスやスーパーラグビーで、体が大きくフィジカルが強い選手たちに混じって、どうしてこんな小さな体でやっていけるのですか?

確かにフィジカルが強い選手が多いのですが、タックルをしなければいけないところではしっかりタックルを決めていくという姿勢を守っていくことが大事だと思っています。

斉藤展士選手のコメント

斉藤展士選手

――試合の感想を。

そうですね。入りが良かったので勝てるかなと思ったのですが。一回崩れると立て直せないのが、今のチームの悪いところだと思います。

――スクラムは良くなってきていると思いましたが。

いや、良くなかったと思います。自分たちがフォーカスしているNTTのスクラムを組むという観点でいえば、良くなかったです。今日のゲームの流れでいうと、2本PGを外してアンラッキーなトライをされて崩れた時に、そこでFWがもう一回スクラムを取り返さなければいけないのに逆にペナルティを重ねてしまいました。そこが一番悪かったです。相手がスクラムを嫌がってラインアウトを選択したりしているのに、そこで止めを刺せないことが弱さだと思います。まだまだ修正すべき点はたくさんありますし、以前のようにスクラムで圧倒できるようにならないとNTTのラグビーの本来の強さは戻ってこないと思います。自分のスクラムを見てきた後輩たちに継いでいってもらいたいです。

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*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。