トップリーグ上位に入るための糧となる敗戦。
9月19日(土)、長崎県かきどまり陸上競技場。対する神戸製鋼コベルコスティーラーズは、言うまでも無くトップリーグ・トップ4の常連であり、今シーズンのここまでの練習試合やプレシーズンマッチでも好調を維持しています。昨シーズンのセカンドステージで実感した上位チームのフィジカルの強さや試合運びのうまさにどう対抗できるのか、今のシャイニングアークスの立ち位置を確認する一戦となりました。空は秋らしく晴れ渡りましたが、強風の中で前半は風下の陣地となります。
16時、神戸製鋼ボールでキックオフ。
前半2分、敵陣35m付近でのマイボールラインアウトから8番 山下弘資が中央を大きくゲイン。フォローしていた7番 金正奎に繋ぎトライ。10番 エルトン・ヤンチースのゴールも成功し、7-0。
前半10分、自陣45m付近での反則に相手はショットを選択。風上を利して手堅くPGを決めます。7-3。
シャイニングアークスも前半15分と18分に遠目からPGを狙いましたが、どちらも外してしまいます。一方スクラムでは、プレッシャーをかけて相手の反則を誘うなど優位に進めていきます。
前半21分、相手のロングキックが風に乗ってゴールポストに当たり、跳ね返ったボールをキャッチされてトライを奪われてしまいます。これはアンラッキーなトライだったと言えるでしょう。G○7-10。
前半25分、自陣ゴール前10mでのマイボールラインアウトをいったん下げてインゴールからキックで返しましたが、これがタッチに出ずにキャッチされ、カウンターを受けてトライ。G○7-17。
前半30分、12番 西橋勇人が出血のため菊池功一郎に一時交代。14番 鶴田諒がSHに入ります。
前半34分、スクラムでの反則にPGを決められて7-20。ここから得点は動かずに前半終了。
トライを先制していい形で入りましたが、その後PGを連続して失敗してしまったりアンラッキーな相手のトライもあり、試合の流れを掴み損ねてしまいました。逆に相手は、風上を利してロングキックでエリアを奪い、獲れるときにトライを獲り、さらに着実にPGを決めて点差を離していきました。スクラムは優位に進めていましたが、相手の強いフィジカルでプレッシャーを受けたこともあり、こちらのやりたいような大きくボールを展開するアタックでスペースを突かれディフェンスラインを破られる場面が幾度かありました。
後半開始。
後半9分、選手交代。3番 斉藤展士→楢山直幸。
後半15分、正面25m付近から相手にPGを決められて7-23。
後半15分、選手交代。1番 種本直人→秋葉俊和。
後半18分、敵陣ゴール前10mでのマイボールラインアウトからモールを押し込んで8番 山下がトライ。G○14-23。ここから更に攻撃を展開し試合の流れを掴みかけたように見えたのですが、得点を重ねることはできませんでした。
後半18分、選手交代。2番 須藤拓輝→三浦嶺。
後半25分、選手交代。7番 金正奎→ヴィリー・ブリッツ。10番 エルトン・ヤンチース→川本祐輝。14番 鶴田諒→菊池功一郎。
後半26分、相手の連続攻撃からトライを奪われゴールも決まり、14-30。
後半27分、選手交代。6番 鶴谷昌隆→中島進護。
後半34分、選手交代。諸葛彬→佐藤春紀。
得点はこのまま動かずに試合終了。
フィジカルに勝る相手にプレッシャーを受けて、磨いてきたディフェンスが崩されてしまいました。また着実に得点を重ねる相手の試合運びにも、トップ4常連チームの強さを感じさせられ、シャイニングアークスがトップリーグ上位に進出するために学ぶべきところの多い試合でもありました。
次戦は、プレシーズンリーグ順位決定トーナメント一回戦となります。
10月3日(土) vs NECグリーンンロケッツ。埼玉・熊谷ラグビー場。
グランドで会いましょう。