「自分たちのラグビー」を取り戻し、完封勝利
9月11日(金)、秩父宮ラグビー場。プレシーズンリーグ第2節 vs クボタスピアーズ戦は、前節に引き続き金曜ナイターで行われました。ドコモ戦では自分たちのラグビーができずに、「自滅」してしまったシャイニングアークス。この一週間でスキル・メンタル共にどう立て直しをできたか。リーグ戦での修正能力が問われます。試合前からまた雨が降ってきてしまいましたが、大勢のファンの方々にこの日も会場まで足を運んでいただき、チームに勇気や情熱を惜しみなく与えてもらいました。
19時30分、クボタボールでキックオフ。
試合の立ち上がりは、クボタペース。雨でボールが滑るのか、前節に引き続きボールが手につかないシーンが幾度かあり、嫌な予感が脳裏をよぎります。しかし相手がPGを狙わずトライを獲りに行って、獲り切れなかったことにも助けられました。
15分過ぎ頃からシャイニングアークスペースに。敵陣でのアタックが続きます。
そして前半24分、相手ボールスクラムをターンオーバーしたところから、10番 川本祐輝がショートパントキックを相手ディフェンスの裏に落とし、ゴール前になだれ込みます。敵陣ゴール前でフェーズを重ねた後、最後はラックから9番 西橋勇人がピック&ゴーでトライ。10番 川本がゴールを確実に決めて、7-0。攻めに行って、きちんとトライを獲り切って帰って来ることができました。
ここからは双方とも決めきれず、前半終了。両チームともスリッピーなコンディションのためキックを多用するなど、エリアを意識した戦い方となっています。またこの試合では、課題のスクラムが安定して相手にプレッシャーをかけ続けており、試合を落ち着かせチャンスを作っています。
後半開始。幾度か敵陣22m内まで攻め込んでいきます。しかし後半8分、敵陣25mでのマイボールラインアウトを相手に奪われ、そのまま一気に自陣ゴール前まで走られてしまいます。最後に相手がノックオンしてくれたおかげでトライには至りませんでしたが、危ないシーンでした。この日は、ラインアウトが乱れることが多く、せっかくのチャンスを幾度かものにできませんでした。
その後、またシャイニングアークスの流れに試合を持っていきます。後半15分、相手のノットロールアウェーの反則からPGを決めて、10-0。
後半16分、選手交代。2番 三浦嶺→須藤拓輝。
後半21分、選手交代。3番 楢山直幸→斉藤展士。8番 山下弘資→ヴィリー・ブリッツ。15番 ブラッキン・カラウリアヘンリー→小倉順平。
後半22分、選手交代。1番 秋葉俊和→種本直人。
後半23分、ハーフウェイ付近でのマイボールスクラムから12番 石橋拓也が抜け出して、8番 ヴィリー・ブリッツ→11番 菊池功一郎とつないで左大外にトライ。難しい角度のゴールも決まり、17-0。
後半26分、選手交代。4番 石神勝→杉浦直人
後半は、シャイニングアークス本来のラグビーを伸び伸びと展開していきました。キックも織り交ぜながらグランドを大きく使ってボールを動かし、スペースを狙います。ブレイクダウンでも二人目が相手よりも素早く反応して、試合を優位に進めます。
後半31分、選手交代。11番 菊池功一郎→小泉将。12番 石橋拓也→鶴谷知憲。
後半32分、クボタのオフサイドの反則に手堅くPGを決め、20-0。そしてクボタボールでラストプレーを告げるホーンが鳴った後、ターンオーバーして速攻からトライを決めたかと思われましたが、これはビデオ判定でノートライ。ここで、試合終了。
幾度かミスはありましたが、前節とは見違えるような「自分たちのラグビー」を見せての完封勝利。スクラムも、強かった頃の姿が戻りつつあります。また前節とは大きくメンバーが変わっていましたが、組織だったディフェンスは継続して有効に機能し、試合の流れを大きく崩されることはありませんでした。
なお、本日のマン・オブ・ザ・マッチは、西橋勇人選手でした。
次節は、長崎に飛んで神戸製鋼との試合です。遠方での試合になりますが、よろしければ、来週末もグランドで会いましょう。