試合日程・結果 / FIXTURES & RESULTS

2015年9月4日19時30分 KICK OFFジャパンラグビートップリーグ プレシーズン 第1節

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

vs

NTTドコモレッドハリケーンズNTTドコモレッドハリケーンズ

5vs16

前半5 - 10

後半0 - 6

プレーの正確性を欠いて自分たちのラグビーができず、敗戦。

9月4日(金)、秩父宮ラグビー場。ラグビーワールドカップイヤーに当たる今シーズンだけ開催されるプレシーズンリーグ。そしてその開幕戦はNTTダービーが組まれ、対NTTドコモレッドハリケーンズ戦となりました。ここまでチームは練習試合7連勝と好調を維持していますが、それが吉と出るか凶と出るか。両チームの大勢のファンが見守る中で注目の試合の幕が上がります。

試合写真

19時30分、シャイニングアークスボールでキックオフ。キッカーは、ルーキーの10番 小倉順平。開始早々に敵陣22m付近で相手の犯した二度の反則をどちらもペナルティゴールを狙いに行かず、タッチに蹴りだしてトライを狙うシャイニングアークス。相手にプレッシャーをかけて、早い時間帯で試合を決めてしまおうという作戦か。しかし、その2本ともトライを奪うことはできませんでした。

前半15分、敵陣ゴール前5mでのマイボールラインアウトからモールを形成。モール最後方の8番 山下弘資が内側サイドに回り込んでトライ。10番 小倉のゴールは決まらず、5-0。

試合写真

相手は反則が多く、たびたび敵陣に攻め込みますが、肝心のところでボールが手に付かずハンドリングミスを犯してしまい波に乗れません。

前半25分、自陣ゴール前5mでのマイボールラインアウトから近場にパスしたボールを落球。それを拾われて痛恨のトライ。G5-7。

シャイニングアークスは相変わらずハンドリングミスが多くまたプレーの正確性に欠き、徐々に流れはドコモに傾いていきます。

前半ラストプレーを告げるホーンが鳴った後、ドコモがドロップゴールを狙い成功。5-10で前半を折り返します。


後半3分、自陣20m付近でシャイニングアークスの犯したハンドの反則に迷わずPGを選択するドコモ。PG5-13。

その後素早いパス展開のアタックを織り交ぜて攻め込みますが、自らのミスでチャンスをつぶしてしまいます。そして、徐々にブレイクダウンの攻防でも相手の反応に遅れを取っていきます。

後半15分、選手交代。1番 種本直人→秋葉俊和。

後半18分、選手交代。10番 小倉順平→川本祐輝。

後半19分、選手交代。2番 須藤拓輝→白隆尚。6番 小林訓也→馬屋原誠。

後半21分、選手交代。9番 西村渉→小川優輔。12番 溝口裕哉→石橋拓也。
※14番 鶴田諒が9番にポジションチェンジ。

後半25分、選手交代。3番 甲斐尚哉→佐藤勇人。

後半29分、選手交代。7番 金正奎→小峰徹也。

試合写真

後半31分、自陣40m付近で犯してしまったオフサイドの反則に相手はショットを選択。PG5-16。

その後、シャイニングアークスは反撃を試みますが、最後までプレーの正確性は戻らずに試合終了。プレシーズンリーグ開幕戦、NTTダービーを落としてしまいました。

プレシーズンリーグ開幕戦、そしてNTTダービー。選手たちには目に見えないプレッシャーがあったのでしょうか。肝心の場面でイージーミスを連発し、とうとう最後まで自分たちのラグビーができませんでした。そして相手の方が最後まで勝利へのこだわりが強かったのかもしれません。

次節もまた金曜ナイターとなります。この一週間でどう立て直し、本来の自分たちのラグビーを見せることができるか。グランドで会いましょう。

ロブ・ペニーHCのコメント

ロブ・ペニーHC

――試合の感想を。

とても残念な開幕戦になってしまいました。アタックで相手にプレッシャーをかけて正確にボールをつないでいって得点を獲っていこうと考えていましたが、いい結果には結び付きませんでした。

――ルーキーの小倉選手のプレーに関して。

いい選手に育ってきていると思います。ただ、経験が必要なポジションですので、これからもっと経験を積んで伸びていくと思います。

溝口裕哉キャプテンのコメント

溝口裕哉キャプテン

――試合の感想を。

皆さんがご覧になっていておわかりの通り、非常にミスの多い試合になってしまいました。チームとして、正確性を高めていくことをテーマに掲げて練習をやってきましたが、それができませんでした。プレマッチでしたが、一つ一つ勝って本番に向けて勢いをつけていこうと考えていました。しかし、今日は自分たちのラグビーができませんでした。次節のクボタ戦に向けてしっかりと修正して、正確性を高めていきます。

――PGを狙わずにトライも奪いに行ったのはプラン通りか。

最初からPGを狙って3点を獲りに行くのではなく、ラインアウトからモールにしてトライを奪おうと考えました。途中からは、時間と点差を考えてPGを狙わずトライを獲りに行きました。

――ドコモの印象は?

一人目のタックラーが入ってきた後の、二人目が非常に早かったです。春のオープン戦で当たっているのですが、その時に比べてフィジカルも強くなってチーム力が大きく上がっていると感じました。

種本直人選手のコメント

種本直人選手

――試合の感想を。

試合を通して、チームとしてもFWとしてもハンドリングエラーが多く、自分たちの思うようなアタックができず、この結果となってしまいました。

――フッカーからプロップ(1番)にポジションチェンジして慣れてきましたか?

春からいろいろと葛藤して、先輩後輩プロップのスキルを真似て盗んで切磋琢磨してやってきました。夏合宿で自分の形を見つけて試してみたのですが、ペナルティを獲られてしまったり、まだまだ反省しなければいけないところが多々あります。次の試合で修正できるようにやっていきます。

――やはり、全然異質のポジションですか。

はい、フッカーと1番は別世界です。ただフッカーをやっていたことで1番の気持ちがわかるし、2番の気持ちもわかるので、そこが自分の強みだと思っています。今1番としてスクラムを組んでいますが、同時に2番と3番がどれだけ快適に組めるかが重要だと思いますので、自分のことだけで考えるのではなくやっています。

――片側が空いているのが今までと違いますね。

そうですね、左側に空間があるので自分の体を支えなくてはいけないし、相手の重みを殺さなくてはいけないし、やらなくてはいけないことが多いです。

――ラインアウトに関しては?

練習では「マックス・ハイ」を合言葉に一番高くで獲ろうとリフティングしているのですが、試合中に疲れてくると精度が下がってきてしまいます。もっともっと練習でやってきたことにこだわってやっていきたいと思います。

――これまでの練習試合で好調をキープしていたのに、今日の試合は自滅と言っていいと思いますが。

今日の試合では、目指してきたプレーの精度に到達することができませんでした。ハンドリングエラーが多くて流れが悪くなり、流れが悪くなると更にハンドリングエラーが増え、悪循環に陥ってしまいました。

――次節に向けて。

試合は続きますので、次は同じような結果にならないように、切り替えて全員で修正していきたいと思います。

川本祐輝選手のコメント

川本祐輝選手

――試合の感想を。

ミスが多かったですね、単純に。相手に何かやられたと言うよりは、自分たちで苦しい展開にしてしまったと思います。ラインアウトからのデリバリーであったり、ボールを回している時のミスであったり、細かいところでのミスが多すぎて自分たちの流れにできませんでした。

――こういう悪い流れの時に途中から入る10番としての心構えは?

いつもと違うプレッシャーがかかり、多少焦っている雰囲気がチームにあったので、もうちょっとシンプルなプレーを心掛けて落ち着かせようと思って入りました。ですが、ボールを持って攻め込んでいる最後のところでハンドリングミスを犯してしまい、得点まではいけませんでした。

――自分たちのラグビーを見せてもらいたいですね。

今日も多くのファンの方々が観戦に来ていただき、期待があった中でああいう試合をしてしまい、申し訳なく思っています。次のクボタ戦では、しっかりと修正して自分たちのラグビーはこういうものだというものを見せていきたいと思います。

鶴谷昌隆選手のコメント

鶴谷昌隆選手

――試合の感想を。

自分たちのミスが多すぎて、自分たちのラグビーができなかったことが敗因だと思います。自滅というか、ボールを落としてしまって相手にボールを渡してアタックを受けてしまいました。プレーの正確性やボールセキュリティといった部分をチームとしてレベルアップしないといけません。途中から立て直せるだろうという甘い気持ちもあったかもしれません。

――怪我から復帰して、個人のプレーに関しては?

久しぶりの秩父宮ラグビー場での公式戦で、硬かったです。自分個人が一番ダメだったと思っています。自分の思うようなプレーができず、悔しいです。

――モールからトライも獲りましたが。

場内アナウンスでは僕のトライになっていましたが、あれ、本当は山下さん(8番 山下弘資)なんです。僕じゃないです。

――プレー中は、怪我を気にせずにできましたか?

復帰して2戦目ですので、まだやっぱり多少気にしてしまうところはあります。怪我を気にせずにプレーできるようになれば、本調子に戻れると思うのですが。試合勘も周りの選手と比べてまだ劣っていると思いますので、もうちょっと試合経験を重ねる必要がありますね。

――次節のクボタ戦に向けて。

相手を意識するよりも、自分たちでやろうとしているプレーをいかに正確にできるかというところにフォーカスして、これからの一週間をやっていきます。

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*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。