インタビュー / INTERVIEWS
Newface Interviewニューフェイスインタビュー
2021-2022 SEASON


来日12年目の弾丸ランナー。
ラグビー名門トンガ・カレッジ出身で同国年代別代表に選出され
22歳で来日し大阪、秋田、福岡でプレー。
-キツいことを楽しんでる姿を見て、皆さんに勇気を与えたい
来日12年目の突進役。
好きな言葉は「ネバー・ギブ・アップ」。
絶対に諦めないことを最も大切にし、
チームの目標を達成するために全力を尽くし、
「家族」のためにも奮闘する33歳。
トップレベルのアークスで「全力でぶつかっていく」
まずはシャイニングアークス入団を決めた理由から教えてください。
トップレベルのチームでプレーしたいという気持ちはいつもありましたし、後輩からシャイニングアークスの良い噂をいつも聞いていました。
後輩というのは同じトンガカレッジの卒業生であるマフィ(アマナキ・レレイ・マフィ/元アークス)です。トンガカレッジの卒業生で繋がっているLINEグループがあり、マフィから「シャイニングアークスはラグビースタイルも魅力的だし、良いコーチ、良い施設など成長できる環境が揃っている」と聞いていたことが決め手でした。
オファーを受けた時の気持ちは?
コカ・コーラ時代、シャイニングアークスが興味を示してくれているということは聞いていましたが、まさか実際にオファーが来るとは思っていませんでした。電話でオファーを知った時は本当に驚きましたし、すごく嬉しかったです。
今はシャイニングアークスという新しい環境で、新しい仲間と一緒に自分のベストを尽くしたいと思っています。新しいメンバーの名前を一生懸命覚えているところです。
とにかく新しいチャレンジに対して、全力でぶつかっていくつもりです。トンガから日本にやってきて12年目ですが、スキルに関してはほとんど日本のコーチに教わりました。お世話になった人達のためにも活躍をしたいですね。
大阪、秋田、福岡でプレー。
これからもさらなる努力を重ね、頑張る、
ということをシンプルに心掛ける
あらためてラグビーキャリアについて教えてください。
中高一貫のトンガ・カレッジで、12歳からラグビーを始めました。卒業後はクラブチームに2年在籍して、その後22歳で大阪産業大学に入り、卒業後は秋田ノーザンブレッツで5年、福岡のコカ・コーラで2年プレーしました。
キャリアで最も嬉しかったのはトンガ時代、U19(19歳以下代表)トンガ代表として試合に出場したことですね。チーム史上初めて大会で2勝を挙げることができて、U19日本代表にも勝ちました。その時に対戦したU19日本代表に、今の日本代表キャプテンのリーチマイケルがいたことはよく覚えています。
秋田ノーザンブレッツからコカ・コーラ、そしてシャイニングアークスと着実に成長を続けている印象があります。成長を止めない秘訣は?
家族の存在が大きいですね。トンガに残っている家族、日本にいる妻のために、時にはスマートにプレーしながらハードワークをしてきました。それが家族のために私ができることなので、必死に頑張っています。
ただ秋田ノーザンブレッツからトップリーグ(現リーグワン)のコカ・コーラへ移籍した時は、求められるフィットネス、スキルを向上させなければならず、かなりの努力が必要でした。キャリアで最大の努力だったと思います。
しかしこれからはさらなる努力が必要です。長くプレーしていると、常に若い選手がどんどん入ってきて追い抜いていこうとしてきます。彼らよりも頑張る、ということをシンプルに心掛けています。好きな言葉は「ネバー・ギブ・アップ」。絶対に諦めないことを最も大切にしています。
強みはズバリ「ボールキャリー」
シャイニングアークスというチームの印象はいかがですか?
良い意味での驚きがたくさんありました。住んでいる浦安の地域はとても住み心地が良いですし、選手の練習への取り組み方、コーチの練習の組み立て方も素晴らしいです。また良い選手が揃っている点も驚きでした。施設も素晴らしく、フィジオルームとリカバリールームは有効に活用しています。
いまはシャイニングアークスのラグビーにフィットするために、フィットネスとスキルに注力しています。スキルの高い選手がたくさんいるので試合に出場するためには常に向上しなければなりません。常に若い選手が追い抜いていこうとする環境はシャイニングアークスでも変わりません。
練習後に自主練習をしていて、スキルに関しては主にパスとキックの精度を上げられるよう頑張っています。
あらためて、ご自身のプレーの強みは?
ボールキャリーです。良いボールキャリーのためにスピードトレーニングやステップ、ハンドオフの練習をしています。ジムでしっかり身体を鍛えることも重要です。
ただ練習がない日は十分な休養をとることを心掛けています。練習中にしっかり集中をしてハードワークをするためには休息も大事だと考えています。
誰よりもハードワークして12番として
ベストの選手に
10月から練習試合が始まり、来年1月にはリーグワンが開幕します。
まずは練習試合で自分のベストを尽くして、しっかりと試合時間を確保したいです。そうすれば自分が何をできるのか、自分が何を実現可能なのかをアピールできると思います。また、逆に自分に何が足りないのか、何が必要なのかを見極められるでしょう。公式戦の開幕までにしっかりした準備をしてきたいと思います。
新リーグの個人目標としては、まず怪我なくシーズンを終えることです。そしてチームの目標を達成するために全力を尽くします。
プレイヤーとしての最終目標は何ですか?
私の目標はインサイドセンター(背番号12)としてベストの選手になることです。日本にも良いインサイドセンターがたくさんいるので、誰よりもハードワークして彼らを追い越していきたいと思います。
ラグビーはすごくキツいスポーツで、「何故こんなスポーツをやってるんだ」と思う時があるほどです。しかし結局はそういう部分も含めて楽しいのです。キツいことを楽しんでる姿を見て、皆さんに勇気を与えたいという気持ちがあります。応援よろしくお願いします。
今年の意気込みを一言で表すと…
トゥクフカ トネ
- 生年月日
- 1988/6/11
- 身長/体重
- 180cm / 108kg(インタビュー時)
- 出身地
- トンガ
- 略歴
- トンガ・カレッジで12歳からラグビーを始め、トンガ高校、U19、U20代表を経験。22歳で大阪産業大学に入学し、その後は秋田ノーザンブレッツで9季在籍し、2019年にコカ・コーラに移籍して同年トップリーグデビューを果たした。