インタビュー / INTERVIEWS
Newface Interviewニューフェイスインタビュー
2020-2021 SEASON


キャプテンとしてフッカーとして
日大の強力スクラムを引っ張ってきた大黒柱。
京都成章時代はフランカーだった運動量も持ち味とし、
陽気なオーラの22歳が語る未来
日大スクラムの大黒柱
新時代のモバイルフッカーは
緊張とワクワク感の中で、
「全力で」技術向上に邁進
キツかったフォワード合宿。スクラムは細部を強化中
シャイニングアークスに入団してみての率直な印象はどうですか?
練習の印象でいえば、7月のフォワード合宿が一番キツかったです。朝6時くらいからウエイトトレーニングをして、午前中にまた練習をして、お昼ご飯を挟んで午後も練習して。最初の2日間は夜に「パンプ」という筋力トレーニングもありました。
練習内容は、パスなどのスキル練習が多いという印象です。スキル練習はこれまであまりやってこなかったので難しいです。チームはみんなスキルが高くて、フォワードでもしっかりパスを投げられる方が多くてビックリしています。
シャイニングアークスは早いパスでボールを展開するようなラグビーだと思っていて、今は1年上の柊平さん(竹内/PR)や目崎さん(啓志/LO)たちが付き合ってくれるので、練習が終わってから皆さんとパス練習に取り組んでいます。
アークスはスクラムもこだわりの武器ですが、フッカーとしてどう感じていますか?
スクラム練習で感じたことですが、首や肩の位置までこだわっていて驚きました。スクラムを組む前、肩でバインドをするのですが、細かくはやってきませんでした。でもシャイニングアークスでは細かい部分からこだわっていて、肩のバインドを変えると実際にやりやすくなりました。そうしたこだわりは驚きで、凄いなと思いました。
フロントロー(FW第1列)は練習後も厳しいスクラム練習をしたりしますよね。
もちろんフロントローだけのアフター練習は厳しいですが、基本的には選手主体でやっているので、キツイですけど楽しんでいます。
練習メニューを自分たちで決めることもありますし、展士さん(斉藤コーチ)のメニューをやることもあります。展士さんは、いまちょうど近くでインタビューを見ているんですけど・・・めちゃめちゃ優しいです。(一同笑い)
技術向上に邁進。インタビュー直前もスローイング練習
あらためてプレーの強みを教えてください。
コンタクトと、スクラムです。
コンタクトやスクラムは、大学2年ぐらいから筋力トレーニングにしっかり取り組むようになってから強みになりました。ディフェンスに行く回数も多いと思いますが、そこはあまり意識していなくて、自然にタックルにいっているという感じです。
いま向上に取り組んでいる能力は?
京都成章の3年生でフランカーからフッカーに転向しましたが、当時からスローイングが苦手で、試合中はドキドキしていました(笑)。
今もスローイングはよく練習しています。シャイニングアークスではスローイングに求められるレベルが高いので、練習中からドキドキしながら投げています。フッカーの先輩達はすごく上手で、スキルが高く、僕はまだまだ足りていないので練習を頑張っています。
今もインタビューが始まる前、スローイングのアフター練習をしていました。いつもは斉藤コーチやロックの方にお願いして、スローイングの練習に付き合ってもらっています。
社会人1年目でもあります。練習後に働くこともありますね。
練習後に働くことは大変でもありますが、部署の方たちが良い方ばかりで助けられていて、頑張ろう、という気持ちになります。よく指導して頂けるのでとても楽しく働けます。最初はパソコンの操作を覚えるところからでした。今は業務で日々使っているので覚えてきました。
同期の松本選手が藤村選手の性格を「僕と違って明るい」と評していました。ご自身の性格はどう自己分析していますか?
基本的に飽き性で、いろんなことが長続きしないです。ただラグビーとウエイトトレーニングだけは続いています。浦安に住んでいるのでオフシーズンも「時間もあるし筋トレやろう」と思って、練習がない日もクラブハウスに来てウエイトトレーニングをしていました。ひとつ上の柊平さんや本郷さん(泰司/CTB)もよくジムにいて、一緒にトレーニングをしてきました。
緊張とワクワクを感じながら「全力で」
10月からいよいよリーグワン開幕へ向けた練習試合が始まりますね。
単純に試合は面白いので楽しみです。もし出場できたらスクラムと、ラインアウトのスローイングの2つを頑張ります。ファンの方にはスクラムはぜひ見てほしいですが、スローイングは緊張するのであまり見ないでほしいです(笑)!
リーグワンへ向けた意気込みはいかがですか?
リーグの名前は変わりましたが、僕にとってはずっと「凄いなあ」と思って見ていたトップリーグです。リザーブでもよいので、まずは試合に出場したいです。
対戦が楽しみなチームは(埼玉)パナソニックといった強いチームですね。緊張もありますし、ワクワクもありますが、挑戦する気持ちで全力でやっていきたいです。
新社会人でもありますが、まだまだ仕事を覚えている段階です。いずれ頼られて仕事ができる人材になりたいです。
選手としては、やっぱり最終的にはジャパン(15人制日本代表)に入ってみたいですね。ワールドカップでジャパンとしてプレーしたいです。
プレーを通して伝えたいことはありますか?
そうですね・・・。頑張れば何でも出来る!ということですね。頑張るので応援よろしくお願いします!
今年の意気込みを一言で表すと…
藤村琉士(ふじむら・りゅうじ)
- 生年月日
- 1998/10/3
- 身長/体重
- 174cm / 102kg(インタビュー時)
- 出身地
- 日本
- 略歴
- 京都府出身。山科ラグビースクールで競技を始め、観修中、京都成章、日本大学。高校3年でフランカーからフッカーに転向し、キャプテンを務めた日本大学では強力スクラムの中心として活躍した。ニックネームは「りゅうじ」。