インタビュー / INTERVIEWS
Newface Interviewニューフェイスインタビュー
2021-2022 SEASON


身長204cmの愛称「ビッグマック」が
新加入!
13人制ラグビーで鍛えたフィジカリティを
活かして攻防両面で活躍
父と3人の兄弟は野球の
元オーストラリア代表
長男は元メジャーリーガーという
アスリート一家
NTTリーグワン2022での活躍を誓う21歳
13人制仕込みの激しい
タックラー。
204cmの長身を生かした
セットプレーが武器。
初海外の不安を解消した「手厚いサポート」
アークスの印象はいかがですか?
これまで海外渡航の経験がなく、初めて外国で一人暮らしをすることになったので不安は大きかったです。しかしチームがすごく温かく迎え入れてくれて、私は本当にラッキーです。全員でサポートしてくれて、外国人選手ではリアム(・ギル)やスコーンズ(セコナイア・ポレ)など、全員が信じられないくらい手厚くサポートしてくれます。
来日後、チームの素晴らしい施設にも驚きましたし、日本人選手が想像以上に英語が上手であることにも驚きました。シンゴ(中島進護)やショックス(金正奎クラブキャプテン)が特に上手ですね。もちろん一番上手いのはジョシュ(通訳/鈴木啓太ジョシュア)です(笑)。
アークス入団を決めた理由は?
昔からずっとプロの環境でチャレンジをしたい、という意志はありました。オーストラリアではアマチュアクラブのノース・イーグルスに所属していましたが、今回シャイニングアークスでチャンスをもらうことができ、すごく良い機会になりました。決断は容易でした。
8歳から10年間、13人制
ラグビーで活動。
19歳で15人制に転向後、すぐにU-20スコッドに
選出される
あらためてラグビーキャリアを振り返ってください。
オーストラリアのブリスベンに生まれて、8歳から10年間、13人制ラグビーをしていました。ポジションは主に激しくタックルし、激しくランをするフロントローでした。13人制ではクイーンズランド20歳以下の州代表に選ばれたことがあります。
私立のイオナ・カレッジに通うことになり、仲間とプレーしたいので、そこで19歳から15人制ラグビーを始めました。オーストラリアでは私立で15人制、公立では13人制が行われています。
転向1年目でオーストラリアのU20(20歳以下代表)候補になったそうですね。
19歳の時にU20オーストラリア代表のスコッドに呼ばれました。2回目のキャンプの最後、ケガのためにリリースされてしまいましたが、翌年の代表合宿にも呼ばれました。しかしコロナ禍によって、キャンプやその後の大会もキャンセルになりました。
15人制ラグビーは自分に合っていると感じましたか?
正直に言うと最初は合っていないと感じました。シンプルに自分のフィジカリティを出せる13人制の方が合っていると思ったのです。ただ15人制への理解が進むにつれて、自分のフィジカリティを出せるようになり、15人制選手の温かさ、人柄が好きになり本格的に転向しました。
父、兄弟3人が野球の元オーストラリア代表。
ニックネームは全員が「ビッグマック」!?
ラグビー以外の競技経験は?
11歳から野球をやっていました。4番ファーストです。クイーンズランド州代表にもなりました。オーストラリアでは野球はマイナー競技ですが、18歳まではプロになることも考えていましたね。父親と3人の兄弟(長男、次男、4男)は全員が野球のオーストラリア代表としてプレーしたことがあります。私だけが代表ではありません(笑)。長男のコナーはアメリカのプロ選手でした。
長男のお兄さんがメジャーリーガーだった?
そうです。メジャーリーグのアストロズで4年間プレーし、5年目はパイレーツでプレーしました。私の人生のハイライトは、アメリカまで行って兄(ケン)の試合を生で観戦したことで、本当に誇らしい気持ちになり泣きました。次男と4男もアメリカの大学野球でプレーしました。
愛称は「ビッグマック」だそうですね!?
それはもともと父が野球をしていた頃のニックネームです。今は私を含めた兄弟全員が仲間から「ビッグマック」と呼ばれています(笑)。ですので、私たち兄弟の中では「誰が本物のビッグマックか」といった意識があって、「ビッグマック」を取り合っているような感じですね。もちろん、私が本物の「ビッグマック」です(笑)。
「チームが勝つために
出来る限りのことを」
まだ15人制は3年目。アークスの練習はどう映っていますか?
練習はとても厳しいです。13人制にはスクラムの押し合いがありませんが、フロントローを中心にとても良い状態で強化が進んでいます。フロントローは練習後もスクラム練習をしており、本当に素晴らしいですね。
スクラムで強制的にペナルティを奪った時の一体感は15人制独特ですね。
もちろんです。本当にスクラムを楽しんでいます。とてもきついプレーですが、求めているペナルティを奪った時に得られる喜びは信じられないくらい大きいです。13人制にはないモールも楽しんでいます。モールのディフェンスも、マット(コーベイン/DFコーチ)やノブジさん(斉藤展士FWコーチ)の力を借りて成功体験を積んでいき、強みにしていきたいと思っています。
NTTリーグワン2022へ向けた抱負を聞かせてください。
シャイニングアークスのジャージを着る機会が来た時には、ただチームを代表してプレーするだけなく、良いプレーをして成功を収めたいです。自分の出せる限りのベストなパフォーマンスをして、チームが勝つために出来る限りのことを果たしていきたいです。
選手達はきつい練習をしながらも、シーズンへ向けてすごくワクワクしています。ファンの皆さんが楽しめるようなエキサイティングなラグビーで、今年の目標を達成したいと強く願っています。皆さんに誇りに思ってもらえるよう、頑張ってプレーします。
今年の意気込みを一言で表すと…
カラム・マクドナルド
- 生年月日
- 2000/3/6
- 身長/体重
- 204cm / 120kg((インタビュー時)
- 出身地
- オーストラリア
- 略歴
- オーストラリア・ブリスベン出身。8歳から18歳まで13人制ラグビーをプレーし、20歳以下の州代表などに選出。
15人制ラグビーは19歳から豪イオナ・カレッジで始め、20歳以下のオーストラリア代表候補に選ばれるなど頭角を現す。
4兄弟の3男。父ケンと兄弟3人は野球の元オーストラリア代表。長男は米メジャーリーグでプレーした投手コナー・マクドナルド。
13人制仕込みの激しいタックル、204cmの長身を活かしたセットプレーが武器。
ニックネームは「ビッグマック」。