インタビュー / INTERVIEWS

Newface Interviewニューフェイスインタビュー

マッケンジー アレキサンダー マッケンジー アレキサンダー

日本人の母、アメリカ人の父を持つバイリンガル
スポーツ王国アメリカで全米学生代表、7人制代表を経験
米国からの大卒ルーキーとして決意のチャレンジ
大きな可能性を秘めた24歳がNTTリーグワン2022へ

全米学生代表や7人制代表、
全米学生優秀選手に
選出された
アメリカ大卒
ルーキーが新加入。

生まれは東京・田端。
「日本人として
育てられた」日米ハーフ

インタビュー前、スタッフの方と日本語で喋っていました。どうして日本語を喋れるのですか?

(日本語で)母が日本人、父がアメリカ人で、日本で生まれました。東京の田端です。5歳の時にアメリカに移り、シアトルで育ちました。

(以下英語で)家族は両親と兄が2人、弟が1人います。兄2人はレスリング、僕と弟はアメフトとラグビーをやりました。いま家族は全員アメリカにいます。

マッケンジー アレキサンダー

今回の来日は、5歳の時に渡米して以来、約20年ぶりですか?

8歳の時に2か月くらい日本に来て、千葉で生活していたことがあります。そのとき以来です。

日本に懐かしさは感じましたか?

家では日本人として育てられたので、日本人と違う、という意識はないです。元から日本人です。ただ前回の来日は8歳の時だったので、記憶もそこまでなく、環境については「自分の育ったところとは違う」という感覚ですね。5歳まで住んでいた田端には叔父がいるので、何回か会いに行きました。

好きな日本食は?

日本食はいつも母が作ってくれていました。好きな食べ物は(日本語で)「親子丼」です(笑)。他にもたくさんあります。

マッケンジー アレキサンダー

高校3年にラグビー経験。
アメフトから転向後は華々しい活躍

アメリカでプレーしていたスポーツを教えてください。

11歳からアメリカン・フットボールを始めて、ランニングバックとしてプレーしていました。バスケットボールもやっていました。

ラグビーを始めたキッカケは?

高校3年生の時にラグビーの練習に参加しました。高校でもアメフトをやっていましたが、オフシーズンにチームメイトから「ラグビーの練習があるから参加しないか」と誘われ、アメフトと共有するスキルもあるため参加しました。

アメフトもラグビーも両方好きでプレーするようになったのですが、大学進学の時に両方のスポーツで大学から声が掛かりました。シアトルからあまり遠くに離れたくなかったこと、奨学金などの条件を考慮して、一番良い決断として大学ではラグビーをすることにしました。

ラグビーでの代表歴などはありますか?

セントラル・ワシントン大学ではラグビー部に在籍して、ワシントン州代表や、州代表が集まるオールスター大会にも出場しました。2019年は「Collegiate」という23歳以下の大学生代表になりました。2020年も選出されましたが、コロナ禍の影響で実質的な大会はありませんでした。7人制でも23歳以下のキャンプに呼ばれていましたが、これもコロナ禍の影響でなくなってしまいました。

マッケンジー アレキサンダー

アークス入団の経緯は?

大学2年生の時点でメジャーリーグ・ラグビー(MLR)の3、4チームから声が掛かっていて、コーチと相談しました。MLRでプレーしていた元チームメイトとも相談し、日本国籍を持っていることもあり、日本でのプレーが良い選択だと考えました。大学のコーチに日本でプレーしたい意志を伝え、幸運にもシャイニングアークスから声を掛けてもらいました。そして2021年6月に大学を卒業し、来日しました。

手厚いサポートがあって「充実」。
役割認識にも活きる
バイリンガルの強み

アメリカの大学を卒業後すぐに来日。アークス入団は大きな環境変化でしたね。

今のところ充実しています。大学のプレー環境は恵まれていましたが、それ以上にステップアップした環境に驚いています。人もすごく温かく、この環境に慣れるためにチームメイト、コーチが助けてくれています。当初はフィットするのに大変なところもありましたが、たくさんの人がサポートしてくれます。

日本語も英語も喋れることは役立っていますか?

とても役立っています。チームには日本語で話すコーチと選手がいて、英語で喋るコーチと選手もいます。両方の言語理解があることが意思疎通に役立ち、個人に求められるものも正しく把握できています。

特に仲良くしている日本人選手はいますか?

フレンドリーで、みんなと仲良くしています。いま24歳ですが、年齢が同じの坂(和樹)や斉田(倫輝)とはよく話しますね。

マッケンジー アレキサンダー

ハイレベルな環境で
切磋琢磨。
シーズン開幕へ
「ベスト尽くす」

アメリカの大卒ルーキーが日本チームに加入する例は珍しいですね。

リーグ(NTTリーグワン2022)で、アメリカからやってきた大卒ルーキーは私だけだと聞いています。

そのNTTリーグワン2022へ向けてチームはどんな雰囲気ですか?

選手たちは毎日、ジム、フィールドですごく高いレベルを追求し合っています。トップ4という、今まで達成したことがない目標への本気度、気合が伝わってきます。これまでと同じことをしていたら成し遂げることはできない、という意識で、日々成長しようとしています。すごく良い状態ですね。

シーズン開幕へ向けて意気込みを聞かせてください。

私は1年目なので、チームの助けになる自分の役割を最大限に発揮したいと思っています。リーグワンではどのチームも良い選手が揃っているとは思いますが、毎週自分のベストを尽くすだけです。全力を出し切り、ファンの皆さんに良い試合を見せたいです。応援よろしくお願いします。

今年の意気込みを一言で表すと…

今年の一言

マッケンジー アレキサンダー

生年月日
1997/10/27
身長/体重
186cm / 105kg((インタビュー時)
出身地
アメリカ
略歴
アメリカ・シアトル出身。
日本人の母、米国人の父を持ち、日本で生まれ5歳で米国移住。11歳から高校までアメリカン・フットボールを経験し、ワシントン州のベストディフェンダー賞も受賞。高校3年時のオフシーズンにラグビーを経験してアメフトから転向。
セントラル・ワシントン大学時代に全米学生代表や7人制代表、全米学生優秀選手に選出された。米プロリーグ(メジャリーグ・ラグビー)からのスカウトもあったが大卒ルーキーとして日本でのプレーを選択。
4兄弟の3男。ニックネームは「アレックス」