インタビュー / INTERVIEWS

CloseUp Interviewクローズアップインタビュー

チーム初の共同キャプテン!
金正奎・中島進護が語るトップリーグ2021への決意

2020年12月2日

金正奎・中島進護

2021年1月16日(土)に開幕する日本ラグビー最高峰「トップリーグ2021」。
NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスは
過去最高の5位を超える、チーム初の4強入りを目指している。
シャイニングアークスにとってリーグ4強はこれまで経験したことがない未知の領域。
全員でその景色を見るための一手として、
チームは初の「共同キャプテン制」を採用した。
5季連続のリーダーとなる来季7年目のフランカー、金正奎。
同6年目のロック、中島進護。
ポジティブなオーラを発する2人のハードワーカーが語った、
チームの現在地、そしてトップリーグ2021への決意とは――。

「共同キャプテン制」誕生の経緯

――今回採用された共同キャプテン制は、どのような経緯で生まれたのですか?

金 正奎
(以下金)
2021年シーズンへ向けて、ヘッドコーチ(ヒュー・リース エドワード)から「引き続きキャプテンをやってほしい」と言われました。ただ僕は変化がなければチームや自分自身、リーダーグループの成長もない、と思っていたので「共同キャプテンでやりたい」と提案しました。

そこで、もう1人のキャプテンとして進護(中島)を推薦して、ヘッドコーチにも「それでいこう」と受け入れてもらった形です。

進護は真面目で責任感が強くて、すごく気が利く。プレーでは身体で引っ張ることもできます。進護はもともとロブ(・ペニー/前ヘッドコーチ)の時代から始まったリーダーグループに入っていて、個人的に「いつでもキャプテンができるようにしておいて」と伝えていました。

金 正奎

中島 進護
(以下中島)
共同キャプテンを打診されて「どうしよう」とはなりませんでした。リーダーグループなどで「こうなる(キャプテンになる)」というイメージを既に持っており、目標に掲げて行動してきました。入団1、2年目の頃はそんな意識は芽生えていなかったのですが。

新人の頃はみんなそうだよね。でも、進護は真面目に努力する人間だから、身体が大きくなってフィジカルでも自信がついて、3、4年目から試合に多く出場するようになった。その自信が今度はフィールド外においても、責任感の表れとして、立ち振舞いや発言が変わることにつながったと思う。

中島すごく褒めてくれますね(笑)。

リップサービスし過ぎたかな。

2人の役割分担。
「話をまとめる人」「方向性を示す人」

――どんな役割分担をしているのですか?

僕は全体の方向性を示す役割です。みんなに「次はこうしよう」と伝えます。進護はその前の段階で、周囲の意見を汲みとってポイントを伝えてくれます。進護はとても聞き上手で、僕はそこをあまり意識してませんでした。

中島 正奎さん(金)は話上手なので、そこは全部お任せしています。僕はいろんな人の意見を聞いて「これはいいね」という部分をまとめて、簡潔にして伝えることをやっています。

話をまとめるのはめちゃめちゃ上手だよね。

中島ただ言語化することは苦手です。話をしていて、自分でも何を話しているのか分からなくなってくるんですよね。

中島 進護

ハハハ(笑)。

中島だから僕は喋らず、みんなに話をしてもらって、大事なことだけを吸収して正奎さんに伝えています。

これは僕の良くないところなんだけど、キャプテン5年目になるので、ある程度自分の中で良し悪しの基準がある。だから選手から意見が出てきても、自分の習慣で取捨選択をしてしまう。でも進護は、僕が一度は捨てたものを「これ大切だと思うんですよね」と拾ってくることがあって、共同キャプテン制になってから「やっぱりそれいるわ」と思わされたことが何度もあった。すごく助かるなと。

中島僕は逆にいろんな人の意見を捨てられないんですよね。いろんな人の意見を聞いて、コミュニケーションをとって、親密になることが大事。長い間キャプテンをやっていると見えない部分があると思うので、自分はそこに手を差し伸べているつもりです。

コミュニケーションは密に!
「去年よりも確実にレベルアップ」

――キャプテン同士ではどんなコミュニケーションを取っているのですか?

中島いつも会話をしているので、改まってミーティングをしたりはしないですね。緊急性がある場合などは電話で話をしています。

よくご飯にも一緒に行っているので。

中島お世話になっています(笑)。

進護はめちゃくちゃ食べるんですよ。チームで一番じゃないですか。

中島めちゃめちゃ食べられるんですよ。正奎さんほどではないですが、食材にもちゃんとこだわっています!

――共同キャプテン制になったことによるチームの変化は感じていますか?

例年に比べるとすごく話をするチームになりました。それが共同キャプテン制による影響なら嬉しいですね。チームが良い方向に向かっているということは、共同キャプテンという方向性は間違っていないのかなと思います。

金 正奎

中島練習中も練習後もいろんな人が意見を喋っています。決まった人だけではなく、若手も、リーダー以外の人も。喋りすぎて情報量が多いくらいで、本当によくコミュニケーションが取れています。

日々、良いチームに近づいていると感じています。去年よりも確実に組織としてレベルアップしています。

リーグ4強入りへ。
「今までにないくらい」のハードワーク

――とにかく観ていて楽しいのがシャイニングアークスのラグビーですが、2021年シーズンのラグビースタイルは?

中島まずアタックは「キープ・アタッキング・ビッグスペース」。シャイニングアークスはビッグスペースにボールを運んで選択肢を増やしましょうという攻撃スタイルで、そこはこれまでと変わりません。

中島 進護

ディフェンスに関してはとにかくプレッシャーを与え続けること。しっかりプレッシャーをかけ続け、ターンオーバーして得点につなげる。それが今年のディフェンスのテーマです。自分たちが掲げているアタック、ディフェンスのテーマを実現できればトップ4に入れる、と信じて準備をしています。

中島毎年ハードワークをしていますが、今年は「トップ4を目指すためにハードワークをしなければいけない」と全員がしっかり意識して、厳しい練習をやっています。

とにかく身体をたくさんぶつけますし、走るボリュームも去年とは比べ物にならないくらい。トップ4は見たことがない景色じゃないですか。ということは、今までにないくらいハードワークをしないと、それは叶えられない。楽して手に入れられるものではないと思っています。

金 正奎

トップリーグ2021で爆発させたい思い

――2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響で第7節以降が中止になりました。チームは3連勝中で、上昇ムードの最中でした。

新型コロナの影響でリーグが中止になったことは、みんな悔しいと思っています。しかし、そのぶん練習期間がたくさん生まれました。今シーズンはチームそれぞれの準備が違っているので、どれだけ準備ができたのかということが色濃く反映されるのではないかなと思います。すごく楽しみです。

中島自粛期間中はクラブハウスが使えず、みんな自宅でトレーニングをしていました。ただ、今のみんなのハードワークを見ていると、各自がしっかりと準備して成長してきたのではないかと感じています。

――では最後に、来年1月に開幕するトップリーグ2021へ向けた意気込みを聞かせてください。

中島昨シーズンは新型コロナウイルスの影響でリーグが中止になってしまい、ファンの皆さんも残念だったと思います。自分たちも、とても悔しかったです。この想いは来年1月から始まる新シーズンで個人、チームの力となって必ず表れてくると思います。

準備してきたことをとにかく表現するだけです。そして、僕たちが戦っている姿を通して、たくさんの人に熱いメッセージとして伝われば、と思っています。僕たちがラグビーをする意義などが多くの人にメッセージとして届くことで、自分達の目標にも近づいていけると信じています。会場に足に運ぶことは難しい場合もありますが、オンライン、テレビなどで、僕たちが一生懸命戦う姿をしっかり毎試合、見せ続けられるように頑張りたいと思います。

――本日はありがとうございました!

2人ありがとうございました。

金 正奎、中島 進護