インタビュー / INTERVIEWS

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喜連 航平 Kohei Kire

SO

「アスリート社員」期待の星!

選手と会社員。そんな2つの顔を持つ「アスリート社員」の可能性を追求してきたNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス。
選手主体の選手応援企画「未来プロジェクト」などを通じ、アスリート社員たちは「健康アクションウィーク」「MaPaSunday」といった健康増進企画を実現してきました。
そんなアスリート社員次代の星として、いま積極的に活動しているのが3年目のスタンドオフ、喜連航平選手。
大阪桐蔭高校、近畿大学でキャプテンを務めた司令塔は、その明るいキャラクターと巧みな話術で、試合解説などで引っ張りだこ。メディア露出度は若手随一!
そんな喜連選手がいまアスリート社員として取り組んでいることは?会社員生活からプライベート、長いリハビリ生活で得た経験まで、オンライン取材でたっぷりと伺いました。

(オンライン取材日:2020年4月30日)

喜連 航平

ワールドカップ期間中もラグビー解説などに大忙し。
ファンクラブ会員増に貢献も

――新型コロナウイルスの影響で自宅待機が続いていますが、どのように一日を過ごしていますか?

朝8時頃に起きて、すぐにテレワークで仕事をしています。仕事が終わったらご飯を作ったり、トレーニングをしたりしています。
これまでクラブハウスで食事をしていましたが、料理をする機会は多くなりました。ギョウザとか炒め物が多いんですけど、けっこう美味しいですよ!
何度も生えてくる豆苗は2、3セット目で、関西人なのでオイスターソースをかけて食べたりしています。

――会社員としての生活について教えてください。

入社1年目はグローバル推進部でしたが、2年目からNTTコムエンジニアリングに出向して、人事(育成)を担当しています。
今日(4月30日)は朝から新入社員の皆さんに向けてラジオ体操をしました。40人くらいいますが、みんなちゃんとやってくれました。
職場にはラグビーが好きな方も多くて、いつもサポートしてもらっています。2019年のラグビーワールドカップの時は、東京や大阪など全国各地の拠点でラグビー解説をしました。

――喜連選手がきっかけになり、サポーターズ倶楽部に入会してくれた方はいましたか?

僕というか、同じ会社に所属している中島進護さん(LO)と一緒にラグビー解説をするなかで、その場で入会してくれた方々はいました。

喜連 航平

社員の皆さんと、小野選手、光井選手と一緒に

アスリート社員のトップランナーの一人。
喜連選手発の取り組みも

――入団1年目で大きな怪我をして、2年目も開幕前の練習試合で足を負傷。怪我との戦いだった2シーズンは、どのような心境で過ごしていましたか?

引っ張っていく側に立たないといけないと思っていたんですが、プレーができないと言葉に厚みが乗ってこないと考えて、控え目になっていた時期もありました。

不完全燃焼でしたが、自分にできることは何だろうと考えて、「シンボルチーム活動」に地道に力を入れてきました。

――これまでアークスはNTTコミュニケーションズのシンボルチームとして、選手主体の健康増進企画(「健康アクションメドレー」「MaPaSunday」等)を行ってきました。

社会人としてルーキーだった僕が貢献できる場が、シャイニングアークスが取り組んでいるシンボルチーム活動でした。これは他のチームにはないことだと思います。
選手主体の「未来プロジェクト」から社内向けの健康増進企画に始まって、同じことを地域でもやろうというタイミングで僕らが入社して、家族向けイベント「MaPaSunday」や地域貢献活動を経験しました。

喜連 航平

SDGs活動『三番瀬ミニクリーンアップ』へ参加(2019年10月 6日)

直近でいえば、これまでやっていたラグビークリニックを、小学校の特別支援学級に教育プログラムとして入れてもらおうとしています。

――ラグビーを特別支援学級の授業として扱ってもらう!? それは凄いことですね。

僕の知り合いが市川市(千葉)の小学校にいたことから話が進み、僕がコンタクトして校長先生にも許可をもらいました。
僕たちの本拠地は浦安市なので、今回の取り組みが良い先例になれば、将来的には浦安市にも広げていけたらと思っています。

――特別支援学級の生徒がラグビーに取り組むことの意義とは何でしょうか?

特別支援学級では学習も大事ですが、道徳授業にも重点を置いています。
ラグビーは社会性のあるスポーツで、自分を出したり、助け合ったりしなければいけません。
「人生に似ている」とも言われるラグビーの要素を入れたプログラムを通して、子供達が自発的に楽しむ「夢中力」を出すことができれば、子供達の成長につながると思っています。

――そのほか「アークスクリエーション」という活動も始めるとか。

これまでは僕たちが価値を創造してきましたが、その価値をさらに広げるためにも、今後は会社や地域の方と一緒になって「共創」していけたらと思っています。 「アークスクリエーション」というのは、その活動に勝手につけた名前です(笑)。
具体的には、たとえば社員の方と企画して、一緒にラジオ出演をしたりする。そうした「共創」をすることで、社員や地域の皆さんと同じマインドで活動していけるのかなと思っています。
こうした視点は、チームの「未来プロジェクト」がなければ気付けなかったと思います。

――「未来プロジェクト」を通して、新しい視野がひらけたんですね。

「未来プロジェクト」はとても有り難い入り口だったと思います。

喜連 航平

新たな気付きになった「未来プロジェクト」

「社会の当たり前」を支える人達へのリスペクト

――社会人3年目。新入社員の頃より知識、経験はかなり広がりましたか?

いわゆる「一般的」といわれる部分は理解できるようになったかなと思います。
また働くなかで、苦労して「社会の当たり前」を支えているNTTコムエンジニアリングのエンジニアさん、NTTコミュニケーションズはすごいな、と感じるようになりました。

――どのような場面に接して「すごい」と思ったのですか?

エンジニアさんはこだわりがすごい。プライドをもってやっている。そこはスポーツマンと一緒です。
「社会の当たり前」というのは、たとえばテレビの通信を支えているのはNTTコミュニケーションズだと思っています。
お正月に皆さんがカウントダウンをしている時、夜勤の人は、たとえば九州と関東で通信の差が0.1秒でもないようにしていたりします
そういう人達の話はとても勉強になりますし、その方たちに職場で応援してもらっているからこそ、試合で頑張ろうと思えます。僕にとっては家族のようなグループがもうひとつある、というイメージです。

――是非そうした職場の皆さんにも良い試合を見せたいですね。

現時点でもすごく応援してもらっているので、試合に出たらさらに応援してくれるかもしれないです。まだ試合に出ていないぶん、楽しみですね。

喜連 航平

ラグビー人生で初めての挫折。
「試合に出られない」日々で得た経験

――怪我との戦いだった2シーズンをあらためて振り返ってください。

1年目は開幕前に大きな怪我をして、2年目も開幕前の強化試合で怪我をしてずるずるいってしまいました。
2シーズンの反省としては、考えすぎず、もっと明るくみんなと接しておけばよかったです。
これまでラグビーをしてきて、試合に出られないという状況がなかった。良い経験になりました。
これまでにもっといろんな経験をして、「元気出して一生懸命頑張っていたらみんな良しになるんや」と分かっていたら、最初から元気よくできたと思います。
3年目は新型コロナウイルスでリーグが中止になったので、次のシーズン開幕は、僕にとっては怪我なくスタートを切れるシーズンだと思っています。
当たり前のレベルをしっかり上げて、後悔がないようにしたい。フラットな気持ちで、みんなと一緒に気持ち良くスタートしたいですね。

――現在は吹っ切れたように感じますが、どのように怪我から立ち直ったのですか?

メンタルトレーナーの小沼(健太郎)さんにはたくさん話を聞いてもらいました。泣きそうになったこともあります(笑)。
「できない」「もっとこうすれば」とたくさん思っていたけど、いらないものが全部剥いで、必要なものだけを取る作業を一緒にしてもらいました。去年(2019年)の12月くらいのことです。
それからやっと練習できるようになったんですけど、自分の心に体が追いつかなくて、バラバラになりそうな時もありました。
それでやっと踏み出せたNECとの練習試合(2020年2月7日)で20分間の出場でしたが、それまで整理してきたものがプレーとしてそのまま出て、自信にもなりましたし、みんなも声を掛けてくれました。正直その時、やっと仲間になれたのかなと思ったりもしました。
今回の新型コロナウイルスでトップリーグは終わってしまいました。でも新シーズンからみんなとスタートラインに立てることは嬉しいです。

喜連 航平

ラグビー選手としては「信頼を勝ち取る」。
アスリート社員としては「共創」

――ラグビー選手としての目標と、アスリート社員としての目標、それぞれ教えて下さい。

選手としては、まず試合に出たいですね。
信頼されて、自信をもって、みんなを引き連れる10番としてちゃんと出たい。
顔になるには時間が掛かるので、僕の中のテーマは「信頼を勝ち取る」。今の待機時間で出来ていないところは整理してあるので、あとはやるだけです。

――アスリート社員としての目標は?

今年は社員、地域の皆さんと「共創」する。巻き込むことはイメージしたいです。「みんなとやったほうがいいやん」という。
地域のゴミ拾いもやっていましたけど、ファンの人達に「一緒にやりません?」と言えば来てくれる関係を築けるのは、企業スポーツの良いところだと思っています。
あと今後は「今はない仕事」がしたいですね。
自分の価値を見出せるような、もともとなかった仕事を勝ち取る。そのために、ラグビー社員として精一杯やろうと思っています。

喜連 航平