インタビュー / INTERVIEWS

溝口裕哉 Yuya Mizoguchi

キャプテン

キャプテンに就任して2シーズン目を迎えます。作シーズンは、ベテラン勢が抜け若手主体となったチームを手探りで牽引してきました。4月からのチーム始動にあたり、今の思いを春合宿の合間に聞きました。

溝口裕哉選手写真

――まず、昨シーズンを振り返ると?

1stステージを終わって2ndステージでは上位リーグトップ8に入ることができたのですが、結局苦い思いをしてしまいました。がんばって這い上がっていって、その上がった場所で思い知らされたというか。ロブ(※ロブ・ペニーHC)が来て新しいラグビーを取り入れて、それをシーズン通してやっていったのですが。最初は相手チームも今までのNTTコムとは違うなという思いでだいぶ面食らった感じがあったと思うのですが、そのせいか1stステージでは勝てたり負けてもいい試合をしたりが続いて、チームとしても「オレたち、行けるんじゃないか」という感覚になっていたと思います。それがいざ、2ndステージのトップ8グループに入ってみると、やっぱり付け焼刃的なレベルだと上位グループでは通用しないことを痛切に感じました。そこから更に上を目指すためにはワンステップ、ツーステップ踏んでしっかりやっていかなくてはならないことを思い知らされたシーズンでした。

――昨シーズンはキャプテン就任一年目ということで、遠慮している部分はありましたか?

言いたいことは言っていましたけど......、あんまり強くは言えなかったですね。

――ベテラン勢もかなり抜けましたね。

ガミさん(※石神勝選手)とかマヤさん(※馬屋原誠選手)とかが試合に入ってくれると、やっぱりすごく助かりましたね。試合中にうわーっていう風に舞い上がってしまった選手はなかなか言っても聞かないんですが、ガミさんとかマヤさんが言ってくれると落ち着くんです。。そこはやっぱり、すごいなあと思って見ていました。ベテランの味ですね。残っているベテラン選手たちに助けてもらっています。ベテランと中堅と若手のバランスがすごく大事ですね。それぞれが役割をしっかりと担っていけば強いチームになることが出来ると思います。

――ロブHCが7月にチームに合流してから短期間で見違えるようにチームが変わったと思いますが。

最初はやっぱり、新しいことに挑戦するので、みんな「これで大丈夫なのか?」という疑問から入った部分はあったと思うのですが、ロブも他のコーチ陣もぶれなかったし、練習試合の結果もついてきたので、信じてやっていったらチームが変化していきました。そして、これでいけるという思いがみんなにあったからこそ、1stステージの結果に結びついたと思います。

――新しいスタイルは、プレーヤーとしても面白かったんじゃないですか?

そうですね。ボールが動く分、ボールに触る回数もみんな増えて、今までと違う役割をそれぞれの選手が担っているので、「ラグビーをやっている!」という新鮮な感覚が生まれてきて楽しくなっていきました。選手が楽しければ、観ている人も楽しいのではと思うのですが。

溝口裕哉選手写真

――2ndステージでは単純にフィジカルの弱さも露呈してしまいました。キャプテンとしては、どういう思いでしたか?

昨シーズンからやっているラグビーは考えられていて、ある程度フィジカルが弱くてもやっていけるラグビーではありました。ただある程度というレベルでは上のレベルでは通用しないことを痛感しました。ただフィジカルは急に上げられるものではありませんので、自分たちがやろうとしていることを、ぶれずにやり抜くことにフォーカスしていきました。そこに関してはコーチ陣がぶれずにしっかりしていましたので、選手たちは信じてやっていくだけでした。その経験は今シーズンや来シーズンに向けての土台になっていくと思います。フィジカルの部分は、春からしっかりやっています。一番大事なのは、ぶれずにやり抜くことだと思っています。

――「たられば」で言えば、2ndステージの第1節、第2節を連敗していなかったら状況も変わっていたように思えますが。

それはやっぱりこんなはずじゃなかったという気持ちは、選手みんなにありましたね。まず2勝することを目標にしていましたので、悪い流れに沈んでいってしまった部分はありました。ラグビーは、そういう流れがあるのが難しいですね。これからやってやるぞとしているチームが負けてしまうと、もっとがんばろうとする選手もいれば、やっぱりこんなものかという選手も出てきてしまうわけです。そこをうまいことリーダー陣で調整していければ良かったのですが。あとレレィ・マフィ選手の怪我もあって建て直しが効かなくなくなっていきました。最後になってようやくいい試合が出来るようにもなったと思うのですが。

――ウィークポイントが明確になったとも言えますね。

昨シーズンにスキルが上がった部分はありますが、まだまだ足りていない部分もたくさんありますので。開幕までにフィジカルの向上とスキルのレベルアップをやっていけば、結果は残せると思っています。

――最終的にトップ4に残るようなチームは、2ndステージに入ってからもどんどんチームが成長していくように感じますが、シャイニングアークスは、毎シーズン後半に失速してしまいます。原因はどこにあると思いますか?

それは僕にもわかりません(笑)。他のチームが後半戦に向けてどういうことをやっているかわからないのですが、ウィンドウマンスの過ごし方に違いがあるのかも知れませんね。今年はワールドカップがあるのでウィンドウマンスが無く最初から最後まで全力で行くしかないのですが、来シーズンからは、もっと規律を厳しくしていったほうがいいかなとは思っています。今まで通りでは駄目なわけで、そこは何か変えないといけないと思っています。

――そこら辺は、大久保FWコーチに期待される部分でもありますね。

いい意味で練習に緊張感をもたらしてくれています。今までチームにいなかったタイプのコーチだと思います。それと細かいタックルのスキルなども教えてくれますし、日本一を経験している人ですので、そこまでのいい流れの持っていき方をチームに浸透させていただけたら嬉しいですね。

溝口裕哉選手写真

――キャプテンとして今シーズンをどう戦っていこうと思っていますか?

個人として考えていることなのですが、チームとしての規律をもっと厳しくしていきたいと思っています。試合でのペナルティも咋シーズンは結構多かったと思うのですが、それも規律を守れなかったせいでもあると思います。私生活を含めて普段の毎日から規律を守ることを厳しくやっていかないと、ゲームでも規律が守れなくなってしまうと思っています。練習に遅れるとか、ウェイト器具を片付けなかったりだとか、禁止されていることをやっちゃったりだとか規律を守れなかった選手がいましたが、今シーズンは、規律を守るということをもっと重要視してやっていきたいと思っています。

――試合でも苦しくなってくると反則が増えてしまいますね。

そこは、普段の生活や練習から厳しくやっていかないと直らないと思います。反則を犯してしまう選手は、結構決まっているんですよね。そういう選手は、だらしないですね。普段の生活から変えていかないといけないと思います。選手通しで仲がいいのはいいんですが、仲がいいだけじゃ駄目でしょと思います。

――他のコーチ陣からキャプテンとしてこうして欲しいと言われていることはありますか?

徹さん(※栗原徹スキルコーチ)からは、「お前のカラーを出していけよ」とよく言われています。そのくらいで、結構自由にやらせてもらっています。最近はいろんな選手が発言するようになってきているので、あんまり僕は発言しないで、気がついたことだけ言うようにしています。

――今の選手たちの状態は?

純平さん(※奥野純平S&Cヘッドコーチ)指導の下、順調にみんな体が大きくなっていると思います。

――今シーズンか来シーズンにはトップ4入りを果たして欲しいですね。

今年はわかりませんが、来シーズンは必ず入れると思います。